珍しく、1日2報。どうしても書いておきたいので。
ササラダニ研究者であり、土壌動物の教材化に取り組まれていた平内好子さんが、先日のNZ地震の被害に遭い亡くなられたとのこと。
平内さんは、日本土壌動物学会が編集した土壌動物の教科書では、29章 学校でできる「土壌動物かんたん実験観察法」、を執筆され、土壌動物を扱った経験のない理科教員向けの土壌動物実験法を紹介しています。また、表紙を開くと最初に目にはいる、カラー写真を用いた土壌動物の検索表も平内さんの作品です。この検索表は、私も大学の実習で使っています。
色々なテレビ番組で報道されているので、ご存知の方も多いと思うが、平内さんは、富山県の高校教員に従事され、校長の職に就かれた後、定年退職されました。その後、もう一度、学生になりたい、という希望で語学学校に入学し、今回の事故に遭われたとのことです。
今朝の新聞に書かれていましたが、教員をしながら生物の研究を続けたのは、自信をつけたかったから、だそうです。教える立場だからこそ、常に学び続ける姿勢が必要なのかも知れないと私なりに感じました。
教育現場について、色々と教えて頂きたいと思っていた矢先の出来事で、残念で仕方ありません。