2019年8月30日金曜日

面白い

午前
・標本整理

午後
・標本整理
・論文整理

標本の見直しは、勉強になるし、面白い。ワラジムシ類を扱い始めたところに同定した標本は、ほとんど別けることができなかったんだな。少なからず成長はしているようだ。

2019年8月29日木曜日

シャーペン

午前
・標本整理
・シーケンス準備

午後
・標本整理
・論文整理

心に余裕ができると色々なことに手を出したくなるようだ。

結構時間が経ってしまったが、とある大学の学生×2名から送って頂いた標本に取り組む、、、が、ナカナカ難しい。1種はどうにかなりそうだが、もう1種は挫折しそう。

どちらも小型の種なので、解剖も気合を入れて取り組まなければならない。

ということで、久しぶりにタングステンニードルを作製した。

太さ0.5 mmのタングステン線を使うとシャーペンに設置できるので便利。

2019年8月28日水曜日

流れ

午前
・標本整理

午後
・卒論手伝い(PCR)
・論文書き
・学会業務

共著者からのアドバイスを反映して投稿、、、どうにか8月中に投稿できた。明日からは新しい論文にとりかかる。卒論の論文化。これを9月中に投稿できれば流れが良くなりそうだが。

2019年8月27日火曜日

あと数巻

午前
・標本整理

午後
・標本整理
・論文整理(PDF自炊)

ひとまず論文の区切りがついたので、次は卒論の論文化を進めるはずだったが、新しく提供してもらった標本の解剖や論文の整理に手を出してしまった。

宇宙兄弟は、コミック版とKindle版のタイムラグがほとんどなく?入手できた。36巻は弟のターン。クライマックスっぽい流れだけど、あと数巻で終わるのか?

2019年8月26日月曜日

稲穂越し

午前
・卒論手伝い(野外調査)

午後
・卒論手伝い(野外調査)
・論文書き

月一恒例の水田調査。

稲穂越しのガイナーレ鳥取のホームスタジアム(とりぎんバードスタジアム)。


論文もどうにか書き終え、共著者に送信できた!

2019年8月23日金曜日

バス

午前
・学外会議

午後
・学外会議

バスに座り疲れた一日だった。

2019年8月22日木曜日

終盤

午前
・標本整理
・論文書き

午後
・論文書き

論文書きも終盤になってきたが、、、終盤になったからなのか、ミスが色々と見つかる。

明日は、一日中、学外の会議。

2019年8月21日水曜日

Lucasioides

午前
・標本整理
・論文書き

午後
・論文書き

今月中には終えてしまいたい論文書き、、、報文だけど。

あまり手を出したくないと思いつつも撹乱環境で普通に見つかるのでやらないと、思いを巡らしているLucasioides。

Kwon(1993)によって設立された属で属の表徴の一つとして、第2-4胸節のnodulus lateralisが、他の節に比べて内側に生える、ことがある。

で、日本産土壌動物(青木, 2015)に掲載されているLucasioides属の16種の記載論文を確認すると、8種はこの形質を持っていない、、、。

種同定では、頭部、epimeron(胸節側縁部)、雄の第1腹肢外肢、雄の第7胸脚の形態が特に重要となる、、、と思う。

Lucasioides cf. sinuosusとして報告する予定の雄の第1腹肢外肢、雄の第7胸脚。


腹肢外肢(左)の末端に凹みがある。

Lucasioides cf. gigliotosiとして報告する予定の雄の第1腹肢外肢、雄の第7胸脚。


前者とは腹肢外肢(左)の末端の形態が異なる。

しかし、頭部やepimeronの形態は微妙で、種名の確定とはいかない状況。種名を確実に決定するには、全種の再検討が不可欠だろう、、、いつになることか。

2019年8月20日火曜日

遺伝子・多様性・循環の科学: 生態学の領域融合へ

午前
・標本整理

午後
・標本整理

古い標本の整理と論文書きに向けての標本整理。いくつかの部位ではお絵描きもした。


遺伝子・多様性・循環の科学: 生態学の領域融合へ

サブタイトルにもあるように、本書の最大のテーマは融合である。

生態学は、空間的にも時間的も様々なスケールを扱っており、それらは進化生態学、群集生態学、生態系生態学、、、と細分化された学問として発展してきた。

より深く生態現象を理解するために、このような細分化は重要な枠割を担ったが、それらの間に明確な境界があるわけでなく、また、それぞれはお互いに影響し合っているため、それらの相互作用(フィードバックループ)を理解することは極めて重要である。そして、その理解を目指す(目指して研究している方が執筆した)のが本書である。

各章の冒頭に各研究の生態学における位置付けの説明があるが、生態学の知識が全くない状況で読んでも、各著者の研究の面白さ・凄さは理解できないと思う。本書は、教科書ではなく、最先端の研究を知る本と考えた方が良い。

内容は、「進化-群集」、「群集-生態系(機能)」、「進化-群集-生態系」の大きく3つに分かれている。

今では当たり前になりつつあるが、条件が揃えば生物は短期間で進化をする。この急速な進化は、生物群集における生物間相互作用に影響を及ぼし、その結果、新たな進化を生じさせる。このフィードバックがどの程度、普遍的なのか、そして、その影響はどれぐらい強いのか、この解明を目指すのが「進化-群集」の目的である。

「群集-生態系(機能)」は、生態系の応用的側面を扱っていることもあり、現在、最もホットな分野である。大雑把に言うと、生態系、とくに、生物多様性がもたらす環境への影響(とくに、人間への恩恵)の解明を目指している。生物が絶滅することが人間の首を絞めることになる、、、のか、早急に答えを見つけなればならない。

「進化-群集-生態系」は、前2者以上に大きな融合を目指している。概念・理論的な説明も多く、私の理解不足で3分野の融合を強く実感することは難しかった。ただ、小笠原諸島の貝類を例とした適応放散、非適応放散の解説など研究内容は非常に面白く、とても勉強になった。

読者として、大学生から大学院1・2年生を想定しているそうだ。私が修士時代に読んでも半分も理解できなかったと思う、、、。生態学を勉強している大学生・大学生は自分の知識レベルを知るために、そして、生態学におけるトレンドを知るためにも是非、読んでおくべき一冊。

もくじ
1.進化から群集へ,群集から進化へ
  —階層間相互作用の意義
2.チョウ類とそれを取り巻く生物群集
  —急速な進化と断続平衡
3.外来種における生態と進化の相互作用
  —外来種管理への応用は可能か
4.代替生活史戦術と個体群動態
  —行動学的基盤の視点から
5.生物多様性と生態系機能
  —実験系から自然群集・生態系へ
6.湖沼生態系における生物と物理環境の相互作用
  —正のフィードバック・履歴現象・中位捕食者の解放
7.環境汚染による撹乱が及ぼす微生物生態系への影響
  —群集機能・多様性と環境応答
8.植物と土壌微生物のフィードバック
  —その成り立ちとしくみ
9.地球システムにおける陸上生態系
10.生態系とダーウィン・マシーン
   —マイクロコズムから見た適応進化
11.呼吸の多様性が駆動する元素循環
12.生態化学量論から読み解く進化と生態のフィードバック
13.海洋島陸産貝類の群集と進化
   —小笠原諸島を例として

2019年8月19日月曜日

1ヶ月遅れ

午前
・標本整理

午後
・学会業務
・標本整理

DVDで、と思っていたが、評判が良いので観てしまったスタンピード。尾田栄一郎監修しか観たことがないけど、一番面白かったと思う。あれぐらい気軽なのが良い。

キングダムの新刊発売に合わせて昨日読み直したのに、、、kindle版は1ヶ月遅れだとは。

2019年8月8日木曜日

先輩

午前
・標本整理
・研究相談

午後
・論文書き

昨日、訪問してくれた先輩研究者と試験場を訪問して研究相談。良い方向に進むことを期待。

論文完成までもう少し、と思ったが、やはり完成が見えてくるとアラも見えてくる。大幅修正を繰り返す。ひとまず系統樹は書き終わった。

2019年8月6日火曜日

訪問

午前
・手伝い
・卒論指導

午後
・研究相談
・原稿書き
・論文書き

締切間近の原稿を書き終えた。明日、見直して提出できるか。

高校生が研究室を訪問をしてくれた。色々と教えてもらい、とても勉強になった。

2019年8月5日月曜日

Pseudophiloscia属ではない!

午前
・授業
・研究相談

午後
・標本整理
・原稿書き
・外部セミナー
・原稿書き

今月中旬が締め切りとなっている原稿を書かなければ、、、と思うが、あまり気が乗らない。やはり、自分の論文の方が気になって。

結局、ほとんど進まず悪循環にはまった。

あまり関わりたくなかった種。


小型で白色のワラジムシ類。

この手の種が見つかると、日本産土壌動物(青木, 2015)を参考にすると、Pseudophiloscia属かPapuaphiloscia属が候補として挙がる。

しかし、Pseudophiloscia属は、1998年にLeistikowによって属の再定義が行われ、各胸節背板に2本のnoduli lateralesが生える、とされている。しかし、日本産Pseudophiloscia属の種の記載論文を読むと、全ての種においてnoduli lateralesは1本である。ということで、これらの種はPseudophiloscia属ではない!

ちなみに、Papuaphiloscia属は各節に1本であり、その生える位置が属の表徴となっている。それを踏まえるとPseudophiloscia属とされている種はPapuaphiloscia属でもない。

この事実は、以前、このグループの同定を依頼されて気づいていた。「関わりたくなかった」のは、このグループは、サイズがかなり小さい上に、胸節が壊れやすく解剖が面倒くさい!!から。

ただ、今回の論文で必要になったので頑張って解剖を行った。プレバラート乾燥中で解剖の成否は不明だが、日本初報告の属だと思う。

2019年8月2日金曜日

Lucasioides sinuosus

午前
・シーケンス結果の整理

午後
・標本整理
・作画
・授業準備

卒業研究+自分の標本のシーケンス結果が出た。リバース側がほぼ全滅、、、入れミスか?

Lucasioides sinuosusだと思うけど、微妙に形質が異なる。種内変異で良いのかな、、、気合い入れて調べていないグループなので良く分からない。


今後のために、悩ましい同定形質の図も準備。


授業が終わりに近づき、研究、卒論指導が本格し、結局、バタバタした日々が続いている。そんな中、週末にきて嬉しい報告があった。

2019年8月1日木曜日

Littorophiloscia nipponensis

午前
・授業準備
・卒論指導(解析)

午後
・標本整理
・作画
・授業準備

PCや顕微鏡操作で色々と発見の多い日だった。

Littorophiloscia nipponensis。


日本産土壌動物(青木, 2015)では、Littorophilosciaは1種しか掲載されていないが、もう一種L. lineataが西日本の日本海側で発見されている。オスの第1腹肢内肢の形態で容易に区別できる(唐沢・川野, 2014)。