2018年8月31日金曜日

ミスった

午前
・電気泳動
・原稿修正
・卒論指導

午後
・卒論指導
・原稿修正
・査読
・シーケンス準備
・学会発表の準備
昨日のPCRを綺麗にバンドが確認できたので、精製してシーケンスへ、、、精製をミスった。

大半のサンプルを無駄にして、12サンプルのみシーケンスへ。

沖縄の調査では林縁部や草むらに車を停めることがある。すると車に色々な昆虫がくっついてしまう。こうして人為分散するのだなと気づかされる。

ボンネットに付いたナナフシ。

2018年8月30日木曜日

土壌生態学

午前
・論文書き(修論論文化)

午後
・標本整理
・卒論指導
・原稿修正
・PCR実験

論文が受理された。

Local and landscape effects on species compositions of terrestrial isopods in public parks of a commuter town in Japan
Nasu, Kitagawa, Karasawa (in press) Zookeys

共著者は2名とも学生で、第一著者の修論+第二著者の卒論。

公園内の在来性ワラジムシ類の分布は、園内の構造物よりも周辺の環境の影響が強く影響することを示した。

また、外来性ワラジムシ類については、分布制限する要因を明確にすることはできなかった。ただ、Porcellio scaberの分布は空間的自己相関が認められたことから、環境要因よりも侵入地から距離が重要なのかも知れない。

同じメンバーで、同じ方針で、森林で行なった論文を現在準備中。

もう一つ。


土壌生態学

土壌節足動物について書かせて頂きました。

まず、分類群の紹介は色々な本に書かれているので避けようと思いました。

生態系機能については、他に専門の方々がたくさんいるので、私の出番はない。

ということで、私が好きなマクロパターンや単為生殖など、役に立つ動物としてではなく、基礎研究としての土壌動物学の面白さを紹介できればと思い書きました。

もくじ
1.土壌生物の多様性,機能群
2.原生生物
3.線虫
4.土壌節足動物
5.ミミズ
6.土壌微生物と土壌動物の相互作用
7.有機物分解,物質循環における機能
8.植物の根系と根食昆虫の関係
9.土壌生態系と地上生態系のリンク
10.森林管理と土壌生態系
11.保全農業と土壌動物
12.地球環境問題と土壌生態系

先日の沖縄調査は、毎日雨が降る、という誤算があった。しかし、最大の誤算はレンタカーが大きかったこと。林道での方向転換が大変だった。


ネットで一番安いのを予約したのだが、、、。

ボタン式のサイドブレーキも結局、最後まで慣れなかった。

2018年8月29日水曜日

沖縄島4日目

午前
・調査データ整理
・メール返信
・出張関連の書類作成

午後
・卒論指導
・学会関連業務

沖縄島4日目は、トラップ×3を回収の後、共同研究者に送るワラジムシ類を採集して終了。

寄りたいところもあったが、飛行機にギリギリの時間になってしまった。

神戸⇒鳥取の特急が大雨の影響で1時間以上遅れた。2時間遅れれば払い戻しらしいので、期待したのに、、、。

ヤンバルクイナの警告看板。


ヤマガメの看板。


そして、リュウキュウヤマガメ実物。国の天然記念物。昼だったせいか、顔を出してくれなかった。

2018年8月27日月曜日

沖縄島3日目

昨日、面白い話を聞いたので、再度、哺乳類の調査に同行し、サンプリングをさせてもらった

その後、昨日設置したトラップ×3を回収。

4地点で採集をしてから、3地点にトラップを設置して沖縄島3日目終了。

アフリカマイマイ。抜け殻は良く見るけど、歩いているのはあまり見たことがなかった。


外来種で、色々と指定されている厄介なカタツムリ。死亡に至る髄膜脳炎の原因となる広東住血線虫を媒介することが知られている。

2018年8月26日日曜日

沖縄島2日目

雨が降ったり止んだりな1日。久しぶりにカッパを着て作業をした。

哺乳類の調査に同行させてもらった後、昨日設置したトラップ×3を回収。

その後、4地点で調査、夕方に3地点にトラップを設置して沖縄島2日目終了。

2018年8月25日土曜日

沖縄島1日目

6時に鳥取を出発して、12時に沖縄に到着。

ここまでは順調だったが、レンタカーを借りるのに1:30、名護で高速を降りてからしばらくノロノロ運転。

やんばるで合流できたのが16:30。10時間かかった。

沖縄では初めて試すトラップを3箇所に設置した。

沖縄島1日目が終了。

台風ばかり気になって、沖縄の天気を見ていなかった。ずっと天気が悪そう。

2018年8月24日金曜日

台風一過

午前
・会議

午後
・会議
・標本整理
・沖縄調査の準備

台風一過で見事に晴れた。暑い中、午前中から県の会議に出席。

大学に戻って標本整理。

明日、沖縄へ。今回は、ワラジムシ類は共同研究者に送る分しか採集せず、他の動物を狙うのが目的。

過去の調査地点とかも確認。色々な目的が混ざっているが100地点を超えた。

2018年8月23日木曜日

400

午前
・標本整理

午後
・文献整理
・卒論指導

日本におけるワラジムシ類研究の総説を書くため文献収集を進めており、400編を超えた。

分類、生態分布、生活史、性決定が多く物質収支や神経などもまとまった報告がある。

全てを書き終えるには結構な時間がかかりそうなので、分割してまずは分類・生態編に限定する。

2018年8月22日水曜日

予想外

午前
・論文書き(修論論文化)

午後
・卒論指導
・論文書き(修論論文化)
・標本整理

台風は明日直撃か。明後日は県の会議で野外に出る予定だが、どうなるか。

予想外の嬉しい連絡があった。

2018年8月21日火曜日

忘れてしまった

午前
・成績付け
・メール対応

午後
・卒論指導
・論文書き(修論論文化)

論文書き、少し間が空いただけで、細かな内容をほとんど忘れてしまった。思い出しながら少しだけ進めた。

卒論指導ではDNA抽出を開始。小さな種が対象なので、なかなか難しいかも。

2018年8月20日月曜日

確認

午前
・PCR開始
・講習会

午後
・学会打ち合わせ
・電気泳動
・DNA抽出
・査読

随分前に送って頂いた標本のボルバキア感染について調べたが、確認はされなかった。

2018年8月17日金曜日

嬉しかった

午前
・PCR開始
・査読

午後
・査読
・電気泳動
・DNA抽出
・文献整理

PCRは全て綺麗に増えた。


昨夜、祈りの幕が下りる時、を観た。遺体からウジムシを採っているなと思ったら、ウジムシの状況から死亡時刻を推定していた!

なぜか嬉しかった。

台風が頻発する。来週末は沖縄、心配だ。

2018年8月16日木曜日

虫から死亡推定時刻はわかるのか?

本日は、10年前の標本を整理して終わった。


虫から死亡推定時刻はわかるのか?―法昆虫学の話

偶然見つけた一冊。

想像はできるが、この本を見つけたとき、本当にいるのか、と思った。

自然界には、腐肉食動物と呼ばれる、動物遺体を食べる動物がいる。有名なのはハイエナやハゲタカなどの大型動物だが、シデムシやウジムシなどの昆虫もいる。

そこで、人の遺体に群がる昆虫から、その方が亡くなった時間の推定しよう、というのが法昆虫学である。つまり、法医学+昆虫学=法昆虫学。

13世紀の中国の書物に、鎌にハエが群がることから殺人犯を見つけた、という法昆虫学的な記述もある、実は古い学問分野である。

「想像できる」のは、動物遺体では腐肉食動物群集の遷移が生じるので、それを逆算すれば、いつ死んだのかは分かるだろうと思ったからである。

筆者が特に利用しているのはウジムシ(ハエの幼虫)だ。

遺体が発生すると、すぐにハエが訪れ卵を産み付ける。そして、時期に孵化して、成長、蛹を経て成虫となる。

昆虫の成長は温度に依存してほぼ一定なので、その成長速度が分かれば、遺体に付着しているウジムシの成長段階から死亡時刻が推定できるのだ。

当然、遺体の放置されていた環境によって、推定誤差は大きくなるが、何も情報が無いよりは良い、というのが捜査をする際の気持ちだろう(法昆虫学は普通、事件で使われる)。

著者は岩手医科大学に所属しているが、岩手県警は死体発見の際に昆虫を採集するそうだ。

ちなみに、アメリカには遺体の腐敗過程を研究する研究施設があるそうだ。オーストラリアでも2016年から研究が開始されたが、さすがに日本では行われていないとのこと。

そして、「CSI:科学捜査班」というアメリカのドラマには、法昆虫学者が出ているそうだ。こんど観てみようかと。

扱っている内容はグロテスクだが、本書の描写は気持ち悪くない。昆虫学の可能性、犯罪を解決するために努力している人、を感じられる一冊。

もくじ
1.法昆虫学って何?
2.法昆虫学者という仕事
3.死体菜園
4.法昆虫学をつかう

2018年8月6日月曜日

直撃

卒論の添削、発表の練習で午前が終わり。

シーケンス結果の整理。ほとんど読めていないので、作業はすぐに終わるが、、、。

これから出張。帰りに台風に直撃されそうだ。

2018年8月3日金曜日

イトミミズ類

卒論指導にほぼ一日を費やした。

合間にシーケンス結果の整理を少し進めた。サソリモドキは良い結果だったが、新しく手を出したグループはほぼ全滅。プライマーの再設計が必要そうだ。

さらに、その合間に先日頂いたサンプルを少しだけ観察してみた。


イトミミズ類。アルコールに浸けると赤色は抜けるのか。

2018年8月2日木曜日

サソリモドキのメス成体

標本整理、卒論の添削で午前が終了。

午後、卒論添削の続き、試験のヘルプ、サソリモドキのアドバイス、卒論の添削で終了。

サソリモドキのメス成体の種表徴。以前も相談があったが、ファイルが見つからないので、撮影をし直した。