2012年10月11日木曜日

アリの巣

横浜のコシビロ処理をどうにか終えるぞ、という意気込みで開始。無事終了。1地点で300個体弱だった。こんな場所もあるのか、、、勉強になった。横浜3地点で4、500個体あったけど、多分、全てセグロだと思う。

会議は、もしかしたら発言しないといけないかも、ということで、出席。発言する機会はなく、ただ2時間30分拘束されただけだった。

大型書店で見つけることができず、Amazonで買うかと思っていたら、大学の本屋で発見。美しい写真撮影をすることで有名な、九州大学博物館の丸山先生の新著。ブログも有名

アリの巣をめぐる冒険―未踏の調査地は足下に (フィールドの生物学)

甲虫、とくに、ハネカクシの分類が専門で、そのハネカクシの中でも、ヒゲブトハネカクシ亜科という分類群を専門としている。なぜ、このヒゲブトハネカクシ亜科に興味を持ったのかというと、この仲間には、アリの巣に住む種類が多いのだとか。

大学院時代に、アリが運ぶ餌にかじりつくハネカクシを観察したのが原点だとか。

年齢は、私とさほど変わらないようだが、論文はすでに100本を超えている、、、日本屈指の昆虫研究者。最近はハネカクシだけでなく、アリの巣と関係を持つ昆虫全般に興味をもって研究をされているようだ。その広い興味がまた、専門であるハネカクシに良い影響を及ぼしている、とか。

同じくアリと密接な関係をもつ、不思議な形をしたツノゼミの本の著者としても有名。

ツノゼミ ありえない虫

コラムでは、分類学や学名に関する説明もあり勉強になる。学名が連発するのがやや辛いが、そのあたりは曖昧にして、フィールドでの苦労話や、ノミバエやヒゲブトオサムシなど目にする機会の少ない昆虫の写真など、に目を通すだけでも十分に面白い。

同シリーズはやや高い気もするのだが、同シリーズの他の本に比べ少し厚めなので、1ページあたりの単価は安いかも、、、とかは考えず、購入する価値はある。