授業の準備と投稿論文の修正で終わった。
大学の本屋で偶然発見し、思わず購入してしまった。出版されていたのは知っていたが、まあまあ値段が高いのと、ミミズを研究することはないだろう、という思いから購入をしていなかったのだが、、、。
ミミズ図鑑
57種のミミズがカラー写真と線図で紹介されている。著者の石塚さんが新種として記載したものも多く含まれている。
この本を読んで勉強になったのは、ミミズは内部形態を観察しないと種同定できないと思っていたが、外部形態でも種同定できる種がいる、ことが分かったこと。
写真はプロカメラマンの皆越さんが撮影していることもあり、とても見やすい。この本を見ていると同定できる気になってくる。
ミミズは生態系への影響が大きく、応用面でも利用価値が高い。また、生物地理学的観点からも絶対に面白いに違いない。
ただ、形がカッコ良く無いのと、固定にホルマリンを使わないといけないのが玉にキズ。
日本で多様化していると考えられているフトミミズ科は実際には500種程度いると推定されているが、名前がついているのは2割程度らしい。
1999年に石塚さんにより新種の記載が行われるまで50年間、日本産フトミミズ類の記載が行われていなかったそうだ。
最近では、気鋭のミミズ分類研究者、南谷さんによりweb図鑑の作成も行なわれているが、まだまだ研究者は少ない。
この本を読んで、ミミズの研究に挑戦してみてはどうだろうか。