2017年1月5日木曜日

メスばかり産む

昨日、mt DNAに目処がついた(気がしたので)、核もいっきに実験してしまう。

その後、修論論文化に向けた標本整理をして午前中が終了。

午後、昨夜PCRしておいたサンプルと午前中にPCRをしたサンプルの泳動。mt DNAは過半数は綺麗に読めた程度か。明らかに複数のバンドが見えているものもある。

核は論文のアニーリング温度で試したら成功率が半分ぐらいに下がってしまった。どうしたものか。

とりあえず、綺麗にバンドが見えたサンプルだけでも明日、シーケンスに出してしまおう。

環境調査の報告書作成、卒論添削をしてから、切羽詰まってきた来週のダンゴムシ話の準備。

ヨーロッパでは、ワラジムシ類の研究といえば、ボルバキアによる性転換といっても良いほどである。実は、1955年に徳島大学の下泉先生により、高知市のホソワラジムシがメスばかり産むことが指摘されていた。飼育・交配実験により単為生殖ではなく、遺伝形質であることも指摘されている。

Studies on the sexuality of the land isopod, Metoponorthus pruinosus. IV. "Female-breeder"
Shimoizumi (1955) Journal of Gakugei, Tokushima University, 4: 1–10.

来週、使おう。


紀要に発表されたせいか、ほとんど引用されることはないが、貴重な論文だと思っている。どうにかこれを引用する論文を発表したい。