2017年7月31日月曜日

頑張るぞ

午前中は、卒論手伝いでウロウロ。なかなか良い結果が出ず。

大学に戻ってメールの返信とか、書類書きをして本読みゼミ。

その後、今年の夏は、実験を頑張るぞ、と急に思い立ちDNA抽出を始めて終了。

論文riviseが放置気味なのが心配、、、。

2017年7月29日土曜日

標本データベース

日本におけるワラジムシ類の標本データベースの更新をひとまず終えた。


当然、見落としているものもいっぱいあるはずだが、311編を確認した。標本の採取地点などに触れていないものあるので、実際に分布データとして使ったのは158編。

これ以外に、博物館所蔵標本のデータベース、自分の標本の一部を加えて合計17412標本分。

ただし、この数は標本数であり、同一地点から複数取られている場合も含まれているので、地点数はかなり少ない。

シノニムなどのチェックも完全にはできていないので、学名の扱い、とくに在来種については、あまり役に立たないかもしれないが、属や科レベルの解析はできるかと。

やっと解析を始められる。

2017年7月28日金曜日

試行錯誤

卒論手伝い。試行錯誤が続く。


大学に戻って、研究室内の配置の検討、DNA抽出の続き、データ入力で終了。目が疲れた。

2017年7月27日木曜日

許可

分布データ入力、統計ゼミで午前中が終了。

明日の卒論手伝いで必要な物品購入をしてから会議に参加。

卒論計画の相談。真面目に調べたら見落としが発覚。方法について検討して、どうにかなりそうなので独り立ち。

その後、新しく始める実験に関連して、様々な許可について色々と調べて終了。誰に許可を取ればいいのかを調べることが大変。

2017年7月25日火曜日

光に集まる

論文の準備で文献整理。これを含めて、あと2本は出来るだけ早く投稿してしまいたい。外来種5部作の第3と4段。第5段はしばらく無理そうだ。

夕方から、昆虫の視覚研究で有名な、弘中満太郎先生のセミナーに参加。

昆虫が光に集まるメカニズムに関する内容で、ここから総説が入手できる。

光に集まる性質は、正の走光性と呼ばれ、多くの昆虫で確認されている。それを引き起こす機構として、これまで以下の3つの仮説が提唱されていた。

コンパス理論:光源に対して一定の定位角度を保って体軸を固定する性質を持つ。月のように遠いければ良い目印になるのだが、間違って電灯を目印にしてしまうと、近づいてしまう。

マッハバンド理論:明暗の境界が最も暗い(明るい)という錯視と、最も暗いところに行く、という性質が合わさり、光源の近くに行ってしまう。

オープンスペース理論:閉鎖された空間から脱出するために、空間内の明るい部分(開放空間の可能性が高い)に移動する性質があり、間違って光源に近づいてしまう。

しかし、弘中先生は、様々な実験から明暗の境界に誘引されることを明らかにした。

では、なぜ、明暗の境界に虫は誘引されるのか。自然条件の観察から、空と植物の境界(輪郭)に移動していることを見出し、さらに、この波長のコントラストに誘引されていることを実験により証明に成功した。

個人的には、マッハバンド理論に似ている気がしたが、マッハバンドは最も暗いところに誘引されるのに対し、弘中先生の理論では、境界そのものに惹かれる点が異なっている。

この研究のすごいのは、この性質を利用することで、害虫駆除などに使える効率の良い捕虫灯の開発が可能になること。

応用的利用の価値のある基礎研究で、とても羨ましいと思った。

2017年7月24日月曜日

サソリモドキ

論文reviseがどうにか終わったので、さっと確認してから英文校閲へ、と思ったが、引用がめちゃくちゃであることが判明。

結局、一日かけて引用の見直しをして、英文校閲へ。今月中に再投稿できるか。

あとは、本読みゼミとかして終了。

とある島のサソリモドキを頂いた。この島の標本は以前にも頂いたことがあるのだが、どう頑張ってもPCRが上手くいかなかった。今回は上手くいくと良いけど。

2017年7月15日土曜日

ヒョウタンゴミムシ

文献整理。ついでに、適当に保存していた画像も少しだけ整理。

先日の福岡で見つけたヒョウタンゴミムシ。

2017年7月14日金曜日

学生が発見

卒論調査×2に同行。

学生が発見1。羽化を待ち構えるセミ。


学生が発見2。結構大きくて、不気味だった。スズメガの蛹かと。


大学に戻って、山積みになっている文献をPDF化して終了。

宇宙兄弟31巻。久しぶりに日々人ネタ。宇宙よりも地球の方が面白い。

2017年7月13日木曜日

ムシヒキアブ科

論文改訂、統計ゼミで午前中が終了。

午後、会議に出てから、卒論×2の手伝いでウロウロ。

大学に戻って、論文改訂で終了。

先日、卒論調査に同行した際に飛び回っていた昆虫。ムシヒキアブ科という、昆虫を襲う仲間のようだ。

2017年7月11日火曜日

ハンミョウ調査の論文

論文の改訂がなかなか進まない、、、で午前中が終了。

午後は砂丘へ。

大学に戻って改訂の続きをして終了。

少し前だけど砂丘で行っているハンミョウ調査の論文が出版された。

鳥取砂丘におけるハンミョウ2種の成虫の季節消長とエリザハンミョウの個体数推定(2016年)
鶴崎ほか (2017) 鳥取県生物学会, 14: 9–16


英語ではTiger beetleとかっこいい名前が付いている。道しるべ、として有名だか、捕食者らしく、なかなか凶暴な顔をしている。

2017年7月9日日曜日

歌うカタツムリ――進化とらせんの物語


歌うカタツムリ――進化とらせんの物語

小笠原諸島のカタツムリの進化の内容かと思って購入したが、カタツムリを題材した進化研究の歴史の本だった。

大まかに、前半は、カタツムリを題材とした進化研究の変遷、後半は、日本におけるカタツムリの進化研究の紹介、となっている。

前半では、適応進化と遺伝的浮動の重要性について、揺れ動いてきた進化研究の歴史、そして、それら研究におけるカタツムリの果たした役割の大きさを知ることができる。

現在の種分化に対する見方として、「この二つの考えを両極とした一続きの帯のようなもの(p156)」と記されているように、どちらが大事ではなく、それぞれの環境で、その相対的な強さが変化するという考えが現在の結論である。

その変化を作り出す要因として、過去の影響を強く受けるのもまた、進化の大きな特徴であり、これを全て取り除いてしまうのが、外来種である。

本書の最後では、多くの進化研究で明らかにされてきた複雑な現象によって作り出されてきた生物種が、たった一種の外来種によって滅ぼされてしまう事実が示されている。

フィッシャー、ライト、ドブジャンスキー、グールド、そして、木村資生というオールスターによって議論が消えてしまうような、虚しさを感じた。歌うカタツムリもすでに絶滅してしまったらしい。

個人的には、カタツムリのことを知りたい人よりは、進化・種分化について知りたい人向けかなと思った。とても面白い一冊。

もくじ
1.歌うカタツムリ
2.選択と偶然
3.大蝸牛論争
4.日暮れて道遠し
5.自然はしばしば複雑である
6.進化の小宇宙
7.貝と麻雀
8.東洋のガラパゴス
9.一枚のコイン

2017年7月7日金曜日

コケ食昆虫

メールソフトがおかしくなってしまい、その修復にかなりの時間を費やしてしまった。

文献探し+読み、学会編集業務でほぼ終了。

夕方から、他研究室の特別セミナーに参加。

面白いと噂のコケ食昆虫の話。どんどん新しいことが発見されていく、噂通りの面白い内容だった。

時期なのか、前日の強風の影響なのか、沖縄の海岸のいくつかで、ウミアメンボの遺体をたくさん見つけた。


こちらもよく見た、アシナガアリの仲間?


このアリが、アメンボの遺体の処理役となっていた。

2017年7月6日木曜日

最大の目的

卒論手伝いでPitfallの回収。雨の影響は、ギリギリ大丈夫だった。

大学に戻って、統計ゼミ、卒論相談、研究室の片付け、夏の調査計画とかを考えて終了。

先日、沖縄の旅、最大の目的がこれ。あとは、オスが採れていることを祈るのみ。

2017年7月5日水曜日

コモリグモ

授業の準備、文献整理をして午前中が終了。

午後、学生実験。久しぶりの担当なので、色々と思い出すのに時間がかかった。

先月、戻ってきた投稿論文のriviseに取り掛かる。

なかなか長文の論文になってしまい、私の英語力では論調を整理するのに苦労していたのだが、思いっきりそれを指摘されている。

沖縄で見つけた、子グモを背負うコモリグモ。種名は不明。

2017年7月4日火曜日

溜まっていく

雨が降ったり、止んだりの一日。

どんどん溜まっていく標本の整理とシーケンス結果の整理に精を出した一日となった。

先日の福岡調査の目的であり、かつ、1個体しか採取できなかった種。

2017年7月3日月曜日

ウシが驚いて

昨日、鳥取に復帰。

卒論調査の手伝い。色々と問題が生じた。

ウシが近づいてきて、私が驚いたのを見て、ウシが驚いていた。


大学に戻って、本読みゼミ。

とても嬉しい連絡が、、、提出書類を書いて終了。

青色オカダンの情報を頂きました。ありがとうございます。

2017年7月1日土曜日

サガリバナ

北部6地点で調査、、、しかし、2地点では1個体も見つけることができなかった。

最後に、狙っている種がたくさん生息している地点を見つけた。

国際通りの近くの街路樹にサガリバナが植えられていた。


本来は、マングローブの後(陸側)に生息する植物だと思うけど、こんな乾燥した環境でも生息できるのか。

夜に花を咲かせることで有名。学生時代、夜中にポリネーター探しに連れて行ってもらったことを思い出した。

夕方、まだ、花が咲ききっていない状態に、蜂が大量に飛び回っていた。これがポリネーター?