アリ類とワラジムシ類の種同定。
違う目的で文献探しをしていて見つけた土壌動物の分子絡みの論文。メモ。
A global molecular phylogeny and timescale of evolution for Cryptocercus woodroaches
Che et al. (2016) Molecular Phylogenetics and Evolution, 98: 201–209
アジアと北米大陸に分布するキゴキブリの系統地理、および、ゴキブリに共生するバクテリアとの共進化の可能性を調べている。アジアと北米の分化は55Maだった。また、ゴキブリとバクテリアの系統樹の樹形を比較し、棄却されないことから共進化の可能性を示唆している。
Supplementary Materialで新種の記載をしている。こういうスタイルも認められるのか。
A molecular phylogenetic study of pheretimoid species (Megascolecidae) in Mindanao and associated islands, Philippines
Aspe et al. (2016) European Journal of Soil Biology, 73: 119–125
フィリピンのミミズの系統、というか、分類のために遺伝的分化を調べている。
Storage and shipping of tissue samples for DNA analyses: A case study on earthworms
Straube and Juen (2013) European Journal of Soil Biology, 57: 13–28
凍結乾燥、75%エタノール、冷凍(-20度)で保存した場合のDNA分析の評価をしている。DNA抽出の方法としてpeqGOLD とChelex100も検討しており、peqGOLD と凍結乾燥の組み合わせが比較的好成績を収めている。
2016年4月28日木曜日
2016年4月27日水曜日
2016年4月26日火曜日
アリ
書類を作成して提出。
締め切りはもう少し後だけど、真面目に勉強しないとまずい原稿を少し進めて午前中が終了。
午後は授業の準備。PCばかり見ている生活に飽きてきたので、いい加減手を出さないとまずそうなヒノキ林のサンプル処理。
頑張ってアリの種同定に挑戦をしてみる。
当たっているかはおいておいて、どうにか1地点分を終えた。顕微鏡があっていないのか、目が猛烈に痛くなったので、PC生活に戻って学会発表の内容を少し検討。
ネットを参考にやっておけば、、、なんだか変なことに。
ん〜と悩んでいたら大きなミスを発見。
予定外のことに気づいた。サンプル数を増やしたらきちんと議論ができるかも。
締め切りはもう少し後だけど、真面目に勉強しないとまずい原稿を少し進めて午前中が終了。
午後は授業の準備。PCばかり見ている生活に飽きてきたので、いい加減手を出さないとまずそうなヒノキ林のサンプル処理。
頑張ってアリの種同定に挑戦をしてみる。
当たっているかはおいておいて、どうにか1地点分を終えた。顕微鏡があっていないのか、目が猛烈に痛くなったので、PC生活に戻って学会発表の内容を少し検討。
ネットを参考にやっておけば、、、なんだか変なことに。
ん〜と悩んでいたら大きなミスを発見。
予定外のことに気づいた。サンプル数を増やしたらきちんと議論ができるかも。
2016年4月25日月曜日
2016年4月24日日曜日
2016年4月22日金曜日
岡山でも
ワラジムシ分布データベースに島根県のデータを追加。
学名の入力ミスが結構あり、半日かかった。
午後は書類書き、図書館で論文探し、論文読みで終了。
全く関係ないことをしていて発見した論文。岡山でも見つかった!
アマミサソリモドキの岡山県への移入例(クモガタ綱,サソリモドキ目,サソリモドキ科)
鶴崎展巨・奥島雄一 (2016) Bull Kurashiki nat Hist, 31: 37-38
学名の入力ミスが結構あり、半日かかった。
午後は書類書き、図書館で論文探し、論文読みで終了。
全く関係ないことをしていて発見した論文。岡山でも見つかった!
アマミサソリモドキの岡山県への移入例(クモガタ綱,サソリモドキ目,サソリモドキ科)
鶴崎展巨・奥島雄一 (2016) Bull Kurashiki nat Hist, 31: 37-38
2016年4月21日木曜日
これかな?
朝一で授業。来週の準備をして午前中が終了。
会議をしてから、来週の授業の準備を少しして標本整理。
新倉さんにより徹底的に調べらているので、私はやらないだろうハマダンゴムシ。何回かDNA解析をしたのだが、何故か読めなかった。
Burmonicusが落ち着いたら、これかな?これもかなりの種の学名が変更になりそう。
一人では難しそうなので、共同研究をお願いする。
会議をしてから、来週の授業の準備を少しして標本整理。
新倉さんにより徹底的に調べらているので、私はやらないだろうハマダンゴムシ。何回かDNA解析をしたのだが、何故か読めなかった。
Burmonicusが落ち着いたら、これかな?これもかなりの種の学名が変更になりそう。
一人では難しそうなので、共同研究をお願いする。
2016年4月20日水曜日
南アフリカの土壌動物
午前中は授業の準備、共同研究の相談メールなどをして、午後は授業。
ツルグレンを設置。
なかなか凄い論文を発見。
Soil biota in a megadiverse country: Current knowledge and future research directions in South Africa
Janion-Scheepers et al. (in press) Pedobiologia
南アフリカの土壌動物研究者が集結して、様々な動物群を網羅的に現状を報告している。
さすがに全動物群をちゃんと読む元気はない。
とりあえずワラジムシ類だけ目を通した。実は、南アフリカはワラジムシ類の研究が結構行われているようで127種の報告がある。ただ、現在は研究者がいないそうだ。
分布解析をしている動物もあるだが、ワラジムシ類は分布データが乏しいため、それが行われていない。
このような仕事は大変な労力を要するので、本当に大変だろうなと思うけど、現状を整理するのに本当に役に立つ。
ツルグレンを設置。
なかなか凄い論文を発見。
Soil biota in a megadiverse country: Current knowledge and future research directions in South Africa
Janion-Scheepers et al. (in press) Pedobiologia
南アフリカの土壌動物研究者が集結して、様々な動物群を網羅的に現状を報告している。
さすがに全動物群をちゃんと読む元気はない。
とりあえずワラジムシ類だけ目を通した。実は、南アフリカはワラジムシ類の研究が結構行われているようで127種の報告がある。ただ、現在は研究者がいないそうだ。
分布解析をしている動物もあるだが、ワラジムシ類は分布データが乏しいため、それが行われていない。
このような仕事は大変な労力を要するので、本当に大変だろうなと思うけど、現状を整理するのに本当に役に立つ。
2016年4月19日火曜日
2016年4月17日日曜日
安定同位体を用いた餌資源・食物網調査法
授業の準備。論文のPDF化の準備など。
生態学フィールド調査法シリーズで、安定同位体の本も出版されていた。
安定同位体を用いた餌資源・食物網調査法 (生態学フィールド調査法シリーズ)
安定同位体研究は、食物網研究を大きく飛躍させた方法で、今、もっとも熱い生態学研究分野の一つである。
食物網の研究は、これまで胃内容物や糞の解析などが行われてきたが、これらの解析は口に入れたものを調べているのであって、それを栄養として取り込んだかは別の話であった。
一方、本書で紹介される方法は、生体内の炭素や窒素の同位体比を調べることで、同化した餌資源の由来を推定することが可能となる、、、らしい。その前提となる条件はあるのだが。
兵藤さんが著者に入っており、土壌動物の記述も多い。
サンプルを機械に入れたら結果が出るよ、と聞いていたが、そう単純ではないことが分かった。ただ、分析の外注ができるようなので、やれないこともないのかな、と思う。
もくじ
1.食物網と同位体解析もくじ
2.陸上生態系での調査手法
3.湖沼・海洋における調査手法
4.河川における調査手法
5.安定同位体試料の処理・測定
6.安定同位体比データの解析方法
7.陸上生態系における同位体解析
8.湖沼・沿岸における同位体比解析
9.新たな同位体比分析手法
生態学フィールド調査法シリーズで、安定同位体の本も出版されていた。
安定同位体を用いた餌資源・食物網調査法 (生態学フィールド調査法シリーズ)
安定同位体研究は、食物網研究を大きく飛躍させた方法で、今、もっとも熱い生態学研究分野の一つである。
食物網の研究は、これまで胃内容物や糞の解析などが行われてきたが、これらの解析は口に入れたものを調べているのであって、それを栄養として取り込んだかは別の話であった。
一方、本書で紹介される方法は、生体内の炭素や窒素の同位体比を調べることで、同化した餌資源の由来を推定することが可能となる、、、らしい。その前提となる条件はあるのだが。
兵藤さんが著者に入っており、土壌動物の記述も多い。
サンプルを機械に入れたら結果が出るよ、と聞いていたが、そう単純ではないことが分かった。ただ、分析の外注ができるようなので、やれないこともないのかな、と思う。
もくじ
1.食物網と同位体解析もくじ
2.陸上生態系での調査手法
3.湖沼・海洋における調査手法
4.河川における調査手法
5.安定同位体試料の処理・測定
6.安定同位体比データの解析方法
7.陸上生態系における同位体解析
8.湖沼・沿岸における同位体比解析
9.新たな同位体比分析手法
2016年4月16日土曜日
2016年4月15日金曜日
2016年4月14日木曜日
やめろと
分担で担当する授業のガイダンスに参加。来週から担当。
もう一つ同じことをした。
放置している論文のreviseを進める。Treefinderはやめろと、、、日本人は使えるのですが、、、。ということでRAxMLで解析。サンプルが少ないので、すぐに終わった。
結構、書き直しが多く、もう少し時間がかかりそう。
卒業生から某国のワラジムシ類をもらった。欲しかったオカダンはありそうだけど、結構小さいな。
もう一つ同じことをした。
放置している論文のreviseを進める。Treefinderはやめろと、、、日本人は使えるのですが、、、。ということでRAxMLで解析。サンプルが少ないので、すぐに終わった。
結構、書き直しが多く、もう少し時間がかかりそう。
卒業生から某国のワラジムシ類をもらった。欲しかったオカダンはありそうだけど、結構小さいな。
2016年4月12日火曜日
2016年4月11日月曜日
DNA情報で生態系を読み解く
良書を出し続けている、生態学フィールド調査法シリーズの新刊。
DNA情報で生態系を読み解く: 環境DNA・大規模群集調査・生態ネットワーク (生態学フィールド調査法シリーズ)
次世代シーケンサーを使用した多様性研究のHow to本。
私は次世代シーケンサーを使った研究をしたことがないので、詳細は分からないが、そんな私でも何となく実験の流れが理解できてしまうほど、分かりやすく書かれている。
実験計画編やサンプリング編は生態学調査の基礎をごく短くまとめてある。
その後、DNA抽出、PCR用のプライマー、そして、次世代シーケンサーの使用法と、この本を読みながらやれば、できてしまうのでは、と思えるほど、完結に要点が書かれている(と思う)。
次世代シーケンサーの生み出すデータは膨大なために、その解析が難しそう、と思ってしまうのだが、シーケンシグデータを扱うLinuxコマンド、群集・ネットワーク解析や描画のためのRコマンドなど、も詳しく描かれている。
群集解析のRコマンドは、veganが使用されており、次世代シーケンスのデータでなくても使える。
やってみたいけど難しそうと、思っていた気持ちを、少し抑えてくれた。この分野の必読の一冊になるのでしょう。
もくじ
1.生態系研究における情報革命
2.生物群集調査ー調査計画編ー
3.生物群集調査ーサンプリング編ー
4.生物群集調査ーDNA抽出編ー
5.生物群集調査ーDNAマーカー選択編ー
6.生物群集調査ーPCRプライマー編ー
7.生物群集調査ーPCR・次世代シーケンシグ編ー
8.せい群集調査ーバイオインフォマティクス編ー
9.生物群集調査ーデータ準備編ー
10.生物群集調査ー統計解析編ー
11.生態ネットワーク調査ー調査計画編ー
12.生態ネットワーク調査ー次世代シーケンシグ編ー
13.生態ネットワーク調査ーネットワーク描画編ー
14.生態ネットワーク調査ーネットワーク構造解析編ー
15.生態ネットワーク調査ー各種の特性編ー
明日から担当授業が始まる。
DNA情報で生態系を読み解く: 環境DNA・大規模群集調査・生態ネットワーク (生態学フィールド調査法シリーズ)
次世代シーケンサーを使用した多様性研究のHow to本。
私は次世代シーケンサーを使った研究をしたことがないので、詳細は分からないが、そんな私でも何となく実験の流れが理解できてしまうほど、分かりやすく書かれている。
実験計画編やサンプリング編は生態学調査の基礎をごく短くまとめてある。
その後、DNA抽出、PCR用のプライマー、そして、次世代シーケンサーの使用法と、この本を読みながらやれば、できてしまうのでは、と思えるほど、完結に要点が書かれている(と思う)。
次世代シーケンサーの生み出すデータは膨大なために、その解析が難しそう、と思ってしまうのだが、シーケンシグデータを扱うLinuxコマンド、群集・ネットワーク解析や描画のためのRコマンドなど、も詳しく描かれている。
群集解析のRコマンドは、veganが使用されており、次世代シーケンスのデータでなくても使える。
やってみたいけど難しそうと、思っていた気持ちを、少し抑えてくれた。この分野の必読の一冊になるのでしょう。
もくじ
1.生態系研究における情報革命
2.生物群集調査ー調査計画編ー
3.生物群集調査ーサンプリング編ー
4.生物群集調査ーDNA抽出編ー
5.生物群集調査ーDNAマーカー選択編ー
6.生物群集調査ーPCRプライマー編ー
7.生物群集調査ーPCR・次世代シーケンシグ編ー
8.せい群集調査ーバイオインフォマティクス編ー
9.生物群集調査ーデータ準備編ー
10.生物群集調査ー統計解析編ー
11.生態ネットワーク調査ー調査計画編ー
12.生態ネットワーク調査ー次世代シーケンシグ編ー
13.生態ネットワーク調査ーネットワーク描画編ー
14.生態ネットワーク調査ーネットワーク構造解析編ー
15.生態ネットワーク調査ー各種の特性編ー
明日から担当授業が始まる。
2016年4月10日日曜日
2016年4月8日金曜日
2016年4月7日木曜日
2016年4月5日火曜日
2016年4月3日日曜日
鳥取大学
4月1日付けで、鳥取大学地域学部地域環境学科に着任しました。
福岡はとても良いところでしたが、機会があり、人生初の中国地方に住むこととなりました。
学部の名前のとおり、中国地方、山陰地方の特色を活かした研究を進めていきます、、、沖縄も続けますが。
やっと段ボールの梱包は解いた。
この引越しにともない、この2、3ヶ月何もやって無いな。そして、昨年は幸運にも助成金を幾つかもらったため、締め切り間近の報告書がたくさんある。
福岡はとても良いところでしたが、機会があり、人生初の中国地方に住むこととなりました。
学部の名前のとおり、中国地方、山陰地方の特色を活かした研究を進めていきます、、、沖縄も続けますが。
やっと段ボールの梱包は解いた。
この引越しにともない、この2、3ヶ月何もやって無いな。そして、昨年は幸運にも助成金を幾つかもらったため、締め切り間近の報告書がたくさんある。
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