夕方から瞼の痙攣が止まらない。普段の勉強不足が身に染みる。
原稿書きで終わった。締め切りは今日だが、、、本文はひとまず書き終わったが、引用や図の説明は、、、。諦めて明日提出しよう。
ササラダニのメス。産卵管を確認することで雌雄の判別ができる。
種数と緯度・面積の関係。
研究途中だけど、オカダンの遺伝的分化。早く実験の続きをやりたい。
まだ書きたいことは色々とあるのだが、現状ではかなり文字制限をオーバーしている。
2016年6月28日火曜日
2016年6月26日日曜日
オカダンのボルバキア
色々と勉強。何となくで誤魔化していたオカダンのボルバキアも文献を見直す。
The evolution of sex determination in isopod crustacean
Rigaud et al. (1997) BioEssays, 19: 409-416.
1)元々は性染色体で性が決定していた。Z染色体に造雄腺を刺激するtm因子があり、W染色体にtm因子を抑えるtf因子がある。tm因子が働かないとオカダンはメスになる。
ZZ型:オス
ZW型:メス
2)ボルバキアはtm因子か、それによって作り出される物質を制限し、ZZ型をメスに変える。このメスの子は全てメス(ZZ型+ボルバキア;Wが無いため)となる。
ZZ型+ボルバキア:メス
ZW型メス
となるが、ZZ型の子は全てメス、ZW型の子は性比1:1なので、集団内のメスはZZ型が多くなる。
*単為生殖ではないので、ZZ型オスは存在する。
3)ボルバキア感染個体を同系交配していたらボルバキアが消えた。しかし、ZZ型なのにメスである個体が発見された。
詳細なメカニズムは分からないが、とりあえずZZ型をメスにするf因子というのがあると考える。この因子はメンデル遺伝することから染色体に入り込んでいる可能性が高い。
ZZ型+f:メス
*単為生殖ではないので、ZZ型オスは存在する。
まとめると、
1)染色体で性が決まる。
ZZ型:オス
ZW型:メス
2)ボルバキアが蔓延。
ZZ型:オス
ZZ型+ボルバキア:メス
3)f因子登場。
ZZ型:オス
ZZ型+f:メス
4)f因子を持つ染色体って、W染色体と同じ役割しているよね、、、
ZZ型:オス
ZW型≈ZZ型+f:メス
やはり面白そうだな。
The evolution of sex determination in isopod crustacean
Rigaud et al. (1997) BioEssays, 19: 409-416.
1)元々は性染色体で性が決定していた。Z染色体に造雄腺を刺激するtm因子があり、W染色体にtm因子を抑えるtf因子がある。tm因子が働かないとオカダンはメスになる。
ZZ型:オス
ZW型:メス
2)ボルバキアはtm因子か、それによって作り出される物質を制限し、ZZ型をメスに変える。このメスの子は全てメス(ZZ型+ボルバキア;Wが無いため)となる。
ZZ型+ボルバキア:メス
ZW型メス
となるが、ZZ型の子は全てメス、ZW型の子は性比1:1なので、集団内のメスはZZ型が多くなる。
*単為生殖ではないので、ZZ型オスは存在する。
3)ボルバキア感染個体を同系交配していたらボルバキアが消えた。しかし、ZZ型なのにメスである個体が発見された。
詳細なメカニズムは分からないが、とりあえずZZ型をメスにするf因子というのがあると考える。この因子はメンデル遺伝することから染色体に入り込んでいる可能性が高い。
ZZ型+f:メス
*単為生殖ではないので、ZZ型オスは存在する。
まとめると、
1)染色体で性が決まる。
ZZ型:オス
ZW型:メス
2)ボルバキアが蔓延。
ZZ型:オス
ZZ型+ボルバキア:メス
3)f因子登場。
ZZ型:オス
ZZ型+f:メス
4)f因子を持つ染色体って、W染色体と同じ役割しているよね、、、
ZZ型:オス
ZW型≈ZZ型+f:メス
やはり面白そうだな。
2016年6月24日金曜日
2016年6月22日水曜日
2016年6月21日火曜日
2016年6月20日月曜日
2016年6月17日金曜日
研究発表会
アリの種同定で午前中が終了。
文献読みをしてから、農学部の公開セミナーに参加。チョウの精子に関する話で、とても勉強になった。Drosophila bifurca(ショウジョウバエの一種)の精子は1本5cmだとか、、、。
明日は、3年生の研究発表会に参加する。2年生から1年間かけて調査した結果を発表する会で、結構、大変そう、、、教員が。私は当然、昨年2年生の担当をしていないので、完全に聴衆なので気が楽。
で、その発表会の前に、とうとう鳥取砂丘へ。
文献読みをしてから、農学部の公開セミナーに参加。チョウの精子に関する話で、とても勉強になった。Drosophila bifurca(ショウジョウバエの一種)の精子は1本5cmだとか、、、。
明日は、3年生の研究発表会に参加する。2年生から1年間かけて調査した結果を発表する会で、結構、大変そう、、、教員が。私は当然、昨年2年生の担当をしていないので、完全に聴衆なので気が楽。
で、その発表会の前に、とうとう鳥取砂丘へ。
2016年6月16日木曜日
2016年6月14日火曜日
巨人の肩
アリの種同定、古いワラジムシ標本の整理で午前中が終了。ここまで昨日と同じ。
午後は学生実習でウロウロ。
大学に戻って論文を読んで終了。
文献探ししていて、たまたま見つけた論文(エッセイ)。浪漫を感じられる一編。
Ecology’s oldest pattern?
Hawkins (2001) TRENDS in Ecology & Evolution, 16: 470.
Rosenzweigは、種数-面積の関係は1835-1859年に発見され、最も古い多様性に関する法則性であると指摘するが、さらにその数十年前、von Humboldtはエッセイの中で、すでに緯度によって多様性が異なることを示唆していた。
200年前に示されたこの多様性の緯度勾配の法則性について、現在そのメカニズムを説明する仮説は30を超え、未だにその謎を解明するために生態学者は挑戦を続けている。
まさに科学は、standing on the shoulders of giants、であり、決してこの気持ちを忘れてはいけない、と、このエッセイは教えてくれる。
午後は学生実習でウロウロ。
大学に戻って論文を読んで終了。
文献探ししていて、たまたま見つけた論文(エッセイ)。浪漫を感じられる一編。
Ecology’s oldest pattern?
Hawkins (2001) TRENDS in Ecology & Evolution, 16: 470.
Rosenzweigは、種数-面積の関係は1835-1859年に発見され、最も古い多様性に関する法則性であると指摘するが、さらにその数十年前、von Humboldtはエッセイの中で、すでに緯度によって多様性が異なることを示唆していた。
200年前に示されたこの多様性の緯度勾配の法則性について、現在そのメカニズムを説明する仮説は30を超え、未だにその謎を解明するために生態学者は挑戦を続けている。
まさに科学は、standing on the shoulders of giants、であり、決してこの気持ちを忘れてはいけない、と、このエッセイは教えてくれる。
2016年6月13日月曜日
メタDNAバーコーディング
土日はずっと寝ていた。風邪薬の睡眠効果か。
アリの種同定、古いワラジムシ類の標本整理で午前中が終了。
原稿書きのための勉強。飽きたところで、次の論文書きについて方向性を整理して終了。
今年3回の学会のおかげで、解析方法の整理ができたので、この勢いで書いてしまえる、、、か。
土壌徘徊性捕食者の餌メニューを次世代シーケンサーを用いたメタDNAバーコーディングで解析した論文。
Cover Cropping Alters the Diet of Arthropods in a Banana Plantation: A Metabarcoding Approach
Mollot et al. (2014) PlOS ONE, 9: e93740.
バナナの害虫となるCosmopolites sordidusの捕食者の適切な管理を目的とし、裸地とカバークロップを敷いた場合で比較をしている。次世代シーケンサーに関する方法は、論文を読んだだけではイメージできない。自分で実験しないとダメだな。
アリの種同定、古いワラジムシ類の標本整理で午前中が終了。
原稿書きのための勉強。飽きたところで、次の論文書きについて方向性を整理して終了。
今年3回の学会のおかげで、解析方法の整理ができたので、この勢いで書いてしまえる、、、か。
土壌徘徊性捕食者の餌メニューを次世代シーケンサーを用いたメタDNAバーコーディングで解析した論文。
Cover Cropping Alters the Diet of Arthropods in a Banana Plantation: A Metabarcoding Approach
Mollot et al. (2014) PlOS ONE, 9: e93740.
バナナの害虫となるCosmopolites sordidusの捕食者の適切な管理を目的とし、裸地とカバークロップを敷いた場合で比較をしている。次世代シーケンサーに関する方法は、論文を読んだだけではイメージできない。自分で実験しないとダメだな。
2016年6月10日金曜日
2016年6月9日木曜日
2016年6月8日水曜日
ミミズ図鑑
授業の準備と投稿論文の修正で終わった。
大学の本屋で偶然発見し、思わず購入してしまった。出版されていたのは知っていたが、まあまあ値段が高いのと、ミミズを研究することはないだろう、という思いから購入をしていなかったのだが、、、。
ミミズ図鑑
57種のミミズがカラー写真と線図で紹介されている。著者の石塚さんが新種として記載したものも多く含まれている。
この本を読んで勉強になったのは、ミミズは内部形態を観察しないと種同定できないと思っていたが、外部形態でも種同定できる種がいる、ことが分かったこと。
写真はプロカメラマンの皆越さんが撮影していることもあり、とても見やすい。この本を見ていると同定できる気になってくる。
ミミズは生態系への影響が大きく、応用面でも利用価値が高い。また、生物地理学的観点からも絶対に面白いに違いない。
ただ、形がカッコ良く無いのと、固定にホルマリンを使わないといけないのが玉にキズ。
日本で多様化していると考えられているフトミミズ科は実際には500種程度いると推定されているが、名前がついているのは2割程度らしい。
1999年に石塚さんにより新種の記載が行われるまで50年間、日本産フトミミズ類の記載が行われていなかったそうだ。
最近では、気鋭のミミズ分類研究者、南谷さんによりweb図鑑の作成も行なわれているが、まだまだ研究者は少ない。
この本を読んで、ミミズの研究に挑戦してみてはどうだろうか。
大学の本屋で偶然発見し、思わず購入してしまった。出版されていたのは知っていたが、まあまあ値段が高いのと、ミミズを研究することはないだろう、という思いから購入をしていなかったのだが、、、。
ミミズ図鑑
57種のミミズがカラー写真と線図で紹介されている。著者の石塚さんが新種として記載したものも多く含まれている。
この本を読んで勉強になったのは、ミミズは内部形態を観察しないと種同定できないと思っていたが、外部形態でも種同定できる種がいる、ことが分かったこと。
写真はプロカメラマンの皆越さんが撮影していることもあり、とても見やすい。この本を見ていると同定できる気になってくる。
ミミズは生態系への影響が大きく、応用面でも利用価値が高い。また、生物地理学的観点からも絶対に面白いに違いない。
ただ、形がカッコ良く無いのと、固定にホルマリンを使わないといけないのが玉にキズ。
日本で多様化していると考えられているフトミミズ科は実際には500種程度いると推定されているが、名前がついているのは2割程度らしい。
1999年に石塚さんにより新種の記載が行われるまで50年間、日本産フトミミズ類の記載が行われていなかったそうだ。
最近では、気鋭のミミズ分類研究者、南谷さんによりweb図鑑の作成も行なわれているが、まだまだ研究者は少ない。
この本を読んで、ミミズの研究に挑戦してみてはどうだろうか。
2016年6月7日火曜日
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