色々な人の原稿読みに精を出して終わった。
自分のことは何もできず、、、。
青色ワラジムシを頂いた。ありがとうございました。
青色個体の情報としても貴重なのだが、種の分布も初記録の地点だった。
2017年11月29日水曜日
フォスターの法則
RでMaxentを動かすのに、library(rJava) をする必要があるのだが、これにハマった、、、ほぼ2日かかってしまった。
なぜ、解決できたのか、よく分かっていないが、共用ライブラリを読み込む(そうだ)dyn.load() を使って、libjvm.dylib の場所を教えてあげる必要があった。
dyn.load("/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-9.0.1.jdk/Contents/Home/lib/server/libjvm.dylib")
library(rJava)
で、maxent() がどうにか動くようになった。
The island rule is not valid in terrestrial isopods (Crustacea: Oniscidea)
Karagkouni et al. (2017) Journal of Zoology, 301: 11–16
ワラジムシ類の分類、地理分布の大家、Sfenthourakisのグループの研究。
世界中の種分類のデータベースを構築しているグループならではの研究。
フォスターの法則とか、島嶼化(Island Rule)と呼ばれる、生態学で見られる法則性の一つをワラジムシ類で検証した論文。
フォスターの法則とは、大陸に生息する個体群(もしくは近縁種)に比べて、島に生息する個体群(もしくは近縁種)は、大型動物では小型に、小型動物では大型する法則性である。
哺乳類を中心に色々な動物で知られているが、ワラジムシ類では認められなかったそうだ。
結果は、そうだろうな、と思うものだけど、世界中のデータをかき集めており、Appendixが貴重。このデータを使って、体サイズに関する論文を色々と書いているみたい。KaragkouniのD論なのかな?
なぜ、解決できたのか、よく分かっていないが、共用ライブラリを読み込む(そうだ)dyn.load() を使って、libjvm.dylib の場所を教えてあげる必要があった。
dyn.load("/Library/Java/JavaVirtualMachines/jdk-9.0.1.jdk/Contents/Home/lib/server/libjvm.dylib")
library(rJava)
で、maxent() がどうにか動くようになった。
The island rule is not valid in terrestrial isopods (Crustacea: Oniscidea)
Karagkouni et al. (2017) Journal of Zoology, 301: 11–16
ワラジムシ類の分類、地理分布の大家、Sfenthourakisのグループの研究。
世界中の種分類のデータベースを構築しているグループならではの研究。
フォスターの法則とか、島嶼化(Island Rule)と呼ばれる、生態学で見られる法則性の一つをワラジムシ類で検証した論文。
フォスターの法則とは、大陸に生息する個体群(もしくは近縁種)に比べて、島に生息する個体群(もしくは近縁種)は、大型動物では小型に、小型動物では大型する法則性である。
哺乳類を中心に色々な動物で知られているが、ワラジムシ類では認められなかったそうだ。
結果は、そうだろうな、と思うものだけど、世界中のデータをかき集めており、Appendixが貴重。このデータを使って、体サイズに関する論文を色々と書いているみたい。KaragkouniのD論なのかな?
2017年11月24日金曜日
2017年11月23日木曜日
アクセプト
論文が無事にアクセプトされた。
Life histories and soil water content preferences of sympatric exotic and native terrestrial isopods.
Tanaka and Karasawa (in press) Entomological Science,
福岡の草地環境で同所的に分布する外来種オカダンゴムシと在来種Mongoloniscus koreanusの共存メカニズムに関する研究で、生活史と水分選好性のズレが効いているのでは?という仮説の検証を試みた。
オカダンの体サイズの季節変化。
Mk。
夏繁殖の年1化で、生活史はほぼ一致していた。
続いて、室内実験で水分選好性を調べた。
1個体ずつ実験したら、種間で大きな違いが認められ、これで説明できそうだ、、、
と思ったのだが、2種を混ぜて実験したら、2種が混じって集団を作り、水分選好性でも説明ができないことが判明した。
結局、2種の共存メカニズムについては、よく分からないまま。ただ、生活史の記載や異種間の集合性を示したことを評価してもらえて(?)良かった。
Life histories and soil water content preferences of sympatric exotic and native terrestrial isopods.
Tanaka and Karasawa (in press) Entomological Science,
福岡の草地環境で同所的に分布する外来種オカダンゴムシと在来種Mongoloniscus koreanusの共存メカニズムに関する研究で、生活史と水分選好性のズレが効いているのでは?という仮説の検証を試みた。
オカダンの体サイズの季節変化。
Mk。
夏繁殖の年1化で、生活史はほぼ一致していた。
続いて、室内実験で水分選好性を調べた。
1個体ずつ実験したら、種間で大きな違いが認められ、これで説明できそうだ、、、
と思ったのだが、2種を混ぜて実験したら、2種が混じって集団を作り、水分選好性でも説明ができないことが判明した。
結局、2種の共存メカニズムについては、よく分からないまま。ただ、生活史の記載や異種間の集合性を示したことを評価してもらえて(?)良かった。
2017年11月20日月曜日
ササラダニの性的二型
卒論でPCR実験を教えて、会議に出て、泳動して、標本整理して、バタバタして終わった。
PCRは良い結果だった。
ササラダニの性的二型に関するレビューが出ていた。昔はとても興味があった。
著者とは、やんばるで発見したSymbioribates aokiiを新種として記載したことがある。これも性的二型だった。
Review of sexual dimorphism in brachypyline oribatid.
Behan-Pelletier (2015) Acarologia, 55: 127–146.
PCRは良い結果だった。
ササラダニの性的二型に関するレビューが出ていた。昔はとても興味があった。
著者とは、やんばるで発見したSymbioribates aokiiを新種として記載したことがある。これも性的二型だった。
Review of sexual dimorphism in brachypyline oribatid.
Behan-Pelletier (2015) Acarologia, 55: 127–146.
2017年11月16日木曜日
2017年11月15日水曜日
2017年11月14日火曜日
2017年11月13日月曜日
2017年11月10日金曜日
オカダンゴムシの雌の性染色体
すごい論文を見落としていた。
Birth of a W sex chromosome by horizontal transfer of Wolbachia bacterial symbiont genome.
Leclercq (2016) PNAS, 113: 15036–15041
30年以上前、Legrandらによって提唱されたある仮説を証明した論文。
その仮説とは、オカダンゴムシの雌の性染色体(W染色体)が一度失われ、その後、ボルバキアのゲノムがオカダンゴムシの常染色体常に組み込まれ、それが雌の性染色体として振舞っている、というもの。
内容はざっくりと、次世代シーケンサーを用いてオカダンのゲノム解析をし、そこにボルバキアと相同の遺伝子が確認された。そして、それは雌のみで確認された。また、実験に使ったオカダンの卵母細胞ではボルバキアが確認されないことで、この遺伝子はボルバキアのものではないことを確認している。
遺伝子データが示されたことで、一気に研究が進みそう。ただ、オカダンは核型の観察が難しく、遺伝型の決定には組わせ交配実験が必要。もっと扱いやすい種を日本で見つけたい。
武豊、怪我でスマートレイアーに乗れない、、、残念なニュースだ。
Birth of a W sex chromosome by horizontal transfer of Wolbachia bacterial symbiont genome.
Leclercq (2016) PNAS, 113: 15036–15041
30年以上前、Legrandらによって提唱されたある仮説を証明した論文。
その仮説とは、オカダンゴムシの雌の性染色体(W染色体)が一度失われ、その後、ボルバキアのゲノムがオカダンゴムシの常染色体常に組み込まれ、それが雌の性染色体として振舞っている、というもの。
内容はざっくりと、次世代シーケンサーを用いてオカダンのゲノム解析をし、そこにボルバキアと相同の遺伝子が確認された。そして、それは雌のみで確認された。また、実験に使ったオカダンの卵母細胞ではボルバキアが確認されないことで、この遺伝子はボルバキアのものではないことを確認している。
遺伝子データが示されたことで、一気に研究が進みそう。ただ、オカダンは核型の観察が難しく、遺伝型の決定には組わせ交配実験が必要。もっと扱いやすい種を日本で見つけたい。
武豊、怪我でスマートレイアーに乗れない、、、残念なニュースだ。
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