2025年2月13日木曜日

卒論発表会

午前
・書類作成
・会議
午後
・書類作成
・会議
・卒論手伝い(添削)

昨日、卒論発表会が行われ、本研究室からは5名が発表。

分子系統学と形態測定学を用いた日本産オオハヤシワラジムシ属(甲殻亜門等脚目)の分類学的研究
室内性ダニの屋外への流出~衣類による持ち出し~
鳥取砂丘海岸林におけるマダニ類の分布状況ならびに哺乳類との関係
鳥取砂丘を利用する哺乳類相の実態解明—出現時期、餌資源、利用環境に注目して—
鳥取県の平地林におけるネズミ類の個体数変化

ワラジムシ、室内ダニ、マダニ、哺乳類×2、と多様性生物学研究室の名前に恥じない多様なラインナップとなった。

今年の5名は研究室に所属する際から学業成績が良いという評判だったが、単にテストの成績が良いだけではない、と証明するような研究になったと思う。

4名は季節変化ものだったが、スケジュール管理もしっかりとし計画的に研究・データ整理をすすめてきた。また、季節変化だけでなく、同時並行で様々な実験・調査も行なっており、ほぼこのままで投稿論文になりそうな内容である。

分類研究も、これまで私が手を出してこなかったLucasioidesについて、おおよその決着をつけた。論文化にはホロタイプの確認が必要だが、結論は大体見えているので、そこまで大変ではないだろう。

一方で、科学的な文章を書くことは、やはり難しいのだなと感じた。

スーパー研究者たちも、自伝で初めての論文書きでは苦労したと良く書いているので、これは全くの新しい技術として身につける必要があり、大学で学ぶ・教えるべきことだなと再認識した。

学生以来のシャーマントラップを使ったり、哺乳類の足跡を追跡したりと新しく勉強することが多かった一方で、伝家の宝刀になりつつある分子系統と哺乳類-マダニ、慣れ親しんだ群集解析など、これまで養ってきた力を存分に発揮することもできた。

2名は進学予定なので投稿論文も頑張ってもらう。3名分は私が頑張る。

終わりがあれば、始まりもある、ということで、新しい卒論の準備を匍匐前進レベルで進めている。今年度のレベルと比較されることになるが、どうなることか、、、。