2011年10月17日月曜日

精子の保持

科研はワラジムシでいくことに。頑張って書けたと思う。Burmoniscus第1段は共著者へ。ということで、少し余裕ができたので、青色ワラジムシ論文を久しぶりに進める。

科研書類作成にからみ見つけた論文。

Length of life of sperms in the woodlouse Armadillidium vulgar Latr.
Howard (1943) Nature, 152: 331

たった17行の論文。


オカダンゴムシの精子は1年以上メスの体内で保持されますよ、という報告。

このネタ、結構興味があって、メスを交尾させた後、隔離して飼育して卵を産ませれば簡単に分かるだろう、と思ってた。

この論文も1941年の夏に交尾・産卵させた後、オスと隔離して飼育し、翌年、産卵させている。1943年とはいえ、これでネイチャー?と思ったら、私の頭が未熟でした。

これだけでは、メスが精子を使わずに産卵、つまり、単為生殖する可能性を棄却できない。これはこれで面白いのだけど、この2者を区別した点が大事。

実はこの研究では、黒色のメスと赤色のオスを交尾させており、1942年に赤色の子を産むことを確認した。赤色はオス由来の1遺伝子に依存することから、1942年に赤色オスの遺伝子、つまり、精子を1年間保持し利用した、と結論づけている。現在だったら、マイクロサテライトマーカーを使えば簡単に親子推定ができるけど、当時としてはスゴいことだったのだろう。

と書いている今、気づいたけど、オカダンゴムシの赤色はオスにもいるのか?ワラジムシのオレンジはメスのみ、って話だったけど。この人の他の論文に詳しく書かれているらしいが、そのうち、、、と言って、、、忘れそう。

ただ、この論文で一番驚くのが、1943年、イギリス(著者はケンブリッジ大学)で行われたこと。当時のイギリスは、ナチスドイツを攻撃するためメンフィス・ベルが出動し、翌年には、ノルマンディー上陸をする、という状況だったわけで。

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