最近は、お絵描きばかりしていたので、違うことを、と思い、卒業研究論文化に少し取り組んでみた。まず、負担の小さそうなのから。論文というよりも資料になるか。勉強のために読んだ、ササラダニ類の目に関する論文が面白くて結構ハマってみたり。
毎日新聞、29日、夕刊のネタ。ナカナカ興味深い。
昨年、震災の影響を受けた宮城県塩釜市の桂島。そこに、「被災者の方に春を感じて欲しい」と早春に咲く、ニホンズイセンが植えられたそうだ。ちなみに、桂島(東北地方)には自生しない。移植した方は「スイセンは全国に数百万本植えられ、生態系に影響はないだろう」と判断したとのこと。
進化研究で有名な東北大の河田先生は、桂島には希少種が多く、外来種としての危険性を指摘している。また、東京農工大の福嶋先生は、「人為的に移した動植物は人の思惑から離れていってしまうことがある」と指摘している。
化学物質汚染と違って、外来種の厄介なところは、新たに供給されなくても、時間とともに増える可能性があること。生物なので。今は大丈夫でも、数年、数十年、百年後に爆発的に増える可能性がある。
その土地の自然を大事にすることが、一番大切ということだろう。しかし、こういう話は、善意なだけに難しい。