文献のPDF化の続き。ワラジムシ類関係は一先ず終了。
放置していた、というよりも知らなかった(書類を紛失した)業務を片付ける。
卒論の相談。大変そうだけどナカナカ面白そうなネタが決まった。
google mapポチポチと論文修正を少し進めて終了。
先日偶然ネット検索でヒットした本。
こちらのサイトで購入できる。アマゾンだととても高額なので注意。
琉球大学理学部の多くの先生が執筆にあったっており、生物だけでなく、天気や大気の話などもある。
学術書というよりは、一般書〜入門書といった感じで、詳細なデータはあまり書かれておらず、お話を読んでいくうちに沖縄の自然を理解できるように書かれている。
個人的には久保田先生の森林のシミュレーションが面白かった。除伐をしてもバイオマスの増加が期待できないことや、伐採後の多様性の変動は林分によって大きくことなることが指摘されている。
目次は購入サイトから確認できるので、是非、それをみて購入を検討してみて下さい。
2015年3月30日月曜日
体調不良
調査と卒論相談の約束をしていた学生2名が体調不良となり、予想外の時間ができてしまった。
体調不良か、、、問題はなかったのだろうか。
あまり急ぎの作業ではないのだが、文献のPDF化に手をだしてほぼ一日が終わった。
結構前に戻ってきた論文の書き直しを少し進めて終了。
新年度に向けてやらなくてはならないことがかなりあるが、とりあえず、新年度までは放置してしまおう作戦で。
体調不良か、、、問題はなかったのだろうか。
あまり急ぎの作業ではないのだが、文献のPDF化に手をだしてほぼ一日が終わった。
結構前に戻ってきた論文の書き直しを少し進めて終了。
新年度に向けてやらなくてはならないことがかなりあるが、とりあえず、新年度までは放置してしまおう作戦で。
2015年3月27日金曜日
2015年3月26日木曜日
Mongoloniscus satsumaensis
放置していた報告書を作成して提出。
色々な書類が散乱しているので、心機一転ということで研究室の片付け。
学生がワラワラと集まり出したので、本当の最後のお話をする。そうこうしてたら大学院生が登場。明日の調査についての相談を行う。
その後、石垣・宮古の標本整理を終えて、メールの返信などをして終了。
Mongoloniscus satsumaensisのタイプローカリティで採集したMongoloniscus属の一種。
色々な書類が散乱しているので、心機一転ということで研究室の片付け。
学生がワラワラと集まり出したので、本当の最後のお話をする。そうこうしてたら大学院生が登場。明日の調査についての相談を行う。
その後、石垣・宮古の標本整理を終えて、メールの返信などをして終了。
Mongoloniscus satsumaensisのタイプローカリティで採集したMongoloniscus属の一種。
2015年3月25日水曜日
卒業式
今日は、卒業式。
2年前に研究室に配属された4年生6名と大学院生1名が、本日をもって研究室から旅立っていった。
学校は通過点。別れ分かれ離れになるのを分かっていながら、様々な背景の人が集まり、ある期間切磋琢磨し、そして、様々な道へと進んでいく。教える立場の人間は、その過ぎ去っていくのを見送らなければならず、寂しい思いが一杯である。
今年卒業した学生のほとんども教師になるので、キット同じ思いをするだろう。
個人的な気持ちとして、毎年のことだが、この2年間の勉強に不満もあり、自分の指導への後悔もある。ただ、最後の日に、去る者と見送る者が笑顔で別れられたのは何よりも嬉しい。
今や最も離職率の高い職種となった教員。私の社会人としての生活よりも遥かに大変な思いをするのだろう。まずは、自分で無理をして、そして、本当にダメになりそうになったら素直に周りに助けを求めて欲しい。
ある意味、私の研究室で最もお世話になったダンゴムシを感謝の意味を込めて、最後に食す。
いつも缶コーヒーを飲んでいるので、卒業生からコーヒーメーカーをプレゼントしてもらいました。
みんなとても明るく、素直な性格が心配になるほどの学生ばかりで、いつも笑い声の絶えない研究室にしてくれた。新しい企画も色々と考え、私も楽しい時間を過ごすことができた。
周りの人に好かれる人達だと思うけど、職場で良い先輩に恵まれることを祈ります。
1年前の卒業式。
2年前の卒業式。
3年前の卒業式。
4年前の卒業式。
5年前の卒業式の日、、、この年より前はブログが始まっていなかった。
2年前に研究室に配属された4年生6名と大学院生1名が、本日をもって研究室から旅立っていった。
学校は通過点。別れ
今年卒業した学生のほとんども教師になるので、キット同じ思いをするだろう。
個人的な気持ちとして、毎年のことだが、この2年間の勉強に不満もあり、自分の指導への後悔もある。ただ、最後の日に、去る者と見送る者が笑顔で別れられたのは何よりも嬉しい。
今や最も離職率の高い職種となった教員。私の社会人としての生活よりも遥かに大変な思いをするのだろう。まずは、自分で無理をして、そして、本当にダメになりそうになったら素直に周りに助けを求めて欲しい。
ある意味、私の研究室で最もお世話になったダンゴムシを感謝の意味を込めて、最後に食す。
いつも缶コーヒーを飲んでいるので、卒業生からコーヒーメーカーをプレゼントしてもらいました。
みんなとても明るく、素直な性格が心配になるほどの学生ばかりで、いつも笑い声の絶えない研究室にしてくれた。新しい企画も色々と考え、私も楽しい時間を過ごすことができた。
周りの人に好かれる人達だと思うけど、職場で良い先輩に恵まれることを祈ります。
1年前の卒業式。
2年前の卒業式。
3年前の卒業式。
4年前の卒業式。
5年前の卒業式の日、、、この年より前はブログが始まっていなかった。
2015年3月23日月曜日
Armadilloniscus japonicus
ある情報から私の名前が日経新聞に載っていることが判明。
以前、電話がかかってきてお話をした内容だった。2月22日の朝刊でした。
放置していた書類書きやメールの返信をしてから、鹿児島で採取した標本の整理。
タイプローカリティで採集したArmadilloniscus japonicus。海外のある種との関係に疑問が残っている。
未だに終わらない宮古・石垣の標本整理。で、google mapポチポチをして終了。
以前、電話がかかってきてお話をした内容だった。2月22日の朝刊でした。
放置していた書類書きやメールの返信をしてから、鹿児島で採取した標本の整理。
タイプローカリティで採集したArmadilloniscus japonicus。海外のある種との関係に疑問が残っている。
未だに終わらない宮古・石垣の標本整理。で、google mapポチポチをして終了。
2015年3月21日土曜日
終了
昨日のダンゴムシ・ワラジムシ集会は無事に終了。人の入りが心配だったけど、席の7割ぐらいは埋まったかな?
有名人が他の人の発表を聞いて、しっかりメモをとっている姿を見て、もっと勉強しなければと痛感した。
発表はどれも勉強になった。
「心」の森山さんは、交替性転向反応のやり直しについての話で、ダンゴムシの転向決定が単純に刺激に対する反応だけでなく、もっと複雑な決定機構があるのでは考えているようだった。
岡山大学院生の角さんは、コシビロ2種のボルバキア感染の話で、ボルバキア感染の季節変化、とくに気温との関係について議論していた。さらなる研究が必要なようだが、それぞれの種でボルバキアの働きが異なるのではないかと示唆していた。
北海道大学の鈴木さんは、ダンゴムシの丸まる行動の意義と臓卵がその行動に及ぼす影響について議論した。とてもシンプルな疑問で実験も単純な方法であったがとても考えさせられる研究だった。ただ、外来種であるオカダンゴムシを材料としているため捕食者の選択が難しい。
近畿大学の澤畠さんは、サンショウウオによるワラジムシ類の捕食に関する話で、種によって選好性がありそうなことを示唆した上で、苦手な種でも好きな種がいると好きになってしまう可能性を示唆するなど、今後の発展が期待できそうだと思った。
岡山大学の宮竹先生は、概日リズムと脱皮の遺伝相関に関する内容。ナゼこんなことに注目するのかというと、そもそも宮竹先生達がハエでこのような遺伝相関があることを示し、動物群によってあったり、なかったりするらしい。残念ながら、今回の実験ではダンゴムシではこの関係は認められなかったが、このような新しいアプローチが新しい発見に繋がるのだろうと思った。
で、最後に私。ワラジムシ類って種分類をするの面倒なんです、という言い訳と、データベースの紹介。せっかく無線ルーターをレンタルしたのに本番中に接続不可になってしまった。キャプチャの画像で紹介したが、発表後すぐに試して頂いた方がおり、ナカナカ良い評価を頂きました。
懇親会でも面白い話を沢山聞けました。
本日は、どうしても欲しかった種の標本採集に。肉眼レベルでは狙いの種を見つけることができたが、解剖して顕微鏡で確認してみないと分からない。
夕方から桜島がきれいに見えてきた。
有名人が他の人の発表を聞いて、しっかりメモをとっている姿を見て、もっと勉強しなければと痛感した。
発表はどれも勉強になった。
「心」の森山さんは、交替性転向反応のやり直しについての話で、ダンゴムシの転向決定が単純に刺激に対する反応だけでなく、もっと複雑な決定機構があるのでは考えているようだった。
岡山大学院生の角さんは、コシビロ2種のボルバキア感染の話で、ボルバキア感染の季節変化、とくに気温との関係について議論していた。さらなる研究が必要なようだが、それぞれの種でボルバキアの働きが異なるのではないかと示唆していた。
北海道大学の鈴木さんは、ダンゴムシの丸まる行動の意義と臓卵がその行動に及ぼす影響について議論した。とてもシンプルな疑問で実験も単純な方法であったがとても考えさせられる研究だった。ただ、外来種であるオカダンゴムシを材料としているため捕食者の選択が難しい。
近畿大学の澤畠さんは、サンショウウオによるワラジムシ類の捕食に関する話で、種によって選好性がありそうなことを示唆した上で、苦手な種でも好きな種がいると好きになってしまう可能性を示唆するなど、今後の発展が期待できそうだと思った。
岡山大学の宮竹先生は、概日リズムと脱皮の遺伝相関に関する内容。ナゼこんなことに注目するのかというと、そもそも宮竹先生達がハエでこのような遺伝相関があることを示し、動物群によってあったり、なかったりするらしい。残念ながら、今回の実験ではダンゴムシではこの関係は認められなかったが、このような新しいアプローチが新しい発見に繋がるのだろうと思った。
で、最後に私。ワラジムシ類って種分類をするの面倒なんです、という言い訳と、データベースの紹介。せっかく無線ルーターをレンタルしたのに本番中に接続不可になってしまった。キャプチャの画像で紹介したが、発表後すぐに試して頂いた方がおり、ナカナカ良い評価を頂きました。
懇親会でも面白い話を沢山聞けました。
本日は、どうしても欲しかった種の標本採集に。肉眼レベルでは狙いの種を見つけることができたが、解剖して顕微鏡で確認してみないと分からない。
夕方から桜島がきれいに見えてきた。
2015年3月18日水曜日
2015年3月16日月曜日
日本ワラジムシ類のデータベース(暫定版)
生態学会の発表の準備。合間に修論の相談やデータの引き継ぎとか。
かなり怪しいが、発表のメインとなる日本ワラジムシ類のデータベース(暫定版)を公開することができた。
日本産ワラジムシ類の分布情報がwebで確認できるというもの。ただし、色々と問題があるのでこのデータを基に科学的な議論をするのはやめて下さい。
現時点で公開している分布情報は博物館に保管されている標本の採集地点に基づいているのだが、それらは基本的に地域名のみが記載されており緯度経度は示されていない。したがって、その地域名を任意に緯度経度に変更しているため、数kmレベルで本来の採取地点からズレている場合もあると思われる。
例えば、採集地点が***市としか書かれていない場合は、***市役所を分布地点としている。とは言え、大まかに調査地点が分かるだけでも研究する上では有用だと思うので、これからデータを増やしていきたいと思います。
分布調査を手伝ってくれる人を探しているので、興味のある方は是非連絡下さい。
ちなみに、プログラミングは、日本蜘蛛学会の分布データベースのものを作成者のご好意により利用させて頂いています。
かなり怪しいが、発表のメインとなる日本ワラジムシ類のデータベース(暫定版)を公開することができた。
日本産ワラジムシ類の分布情報がwebで確認できるというもの。ただし、色々と問題があるのでこのデータを基に科学的な議論をするのはやめて下さい。
現時点で公開している分布情報は博物館に保管されている標本の採集地点に基づいているのだが、それらは基本的に地域名のみが記載されており緯度経度は示されていない。したがって、その地域名を任意に緯度経度に変更しているため、数kmレベルで本来の採取地点からズレている場合もあると思われる。
例えば、採集地点が***市としか書かれていない場合は、***市役所を分布地点としている。とは言え、大まかに調査地点が分かるだけでも研究する上では有用だと思うので、これからデータを増やしていきたいと思います。
分布調査を手伝ってくれる人を探しているので、興味のある方は是非連絡下さい。
ちなみに、プログラミングは、日本蜘蛛学会の分布データベースのものを作成者のご好意により利用させて頂いています。
2015年3月14日土曜日
2015年3月12日木曜日
竹林
朝から入試の手伝い。緊張感が伝わってきて私も疲れた。
とはいえ、これで、今年度の大きな大学の仕事は終わった。これからは研究に精を出したい。
ということで明日の午後から沖縄へ、、、で、明後日の午前に帰ってくる。
午後は相変わらずのgoogle mapポチポチ。
博物館に保管されているワラジムシ類の採集地点をひたすら調べているのだが、とても大変。一度、学生に調べてもらっているのだが、古い地名もあったりして色々と修正が必要。
例えば、環境として「竹林」と示されている場合もあるのだが、富山には竹林(たけばやし)という地名があり、富山の竹林と書かれているとどっちなのかな、、、とか。
とはいえ、これで、今年度の大きな大学の仕事は終わった。これからは研究に精を出したい。
ということで明日の午後から沖縄へ、、、で、明後日の午前に帰ってくる。
午後は相変わらずのgoogle mapポチポチ。
博物館に保管されているワラジムシ類の採集地点をひたすら調べているのだが、とても大変。一度、学生に調べてもらっているのだが、古い地名もあったりして色々と修正が必要。
例えば、環境として「竹林」と示されている場合もあるのだが、富山には竹林(たけばやし)という地名があり、富山の竹林と書かれているとどっちなのかな、、、とか。
2015年3月10日火曜日
2015年3月6日金曜日
2015年3月5日木曜日
2015年3月3日火曜日
日本産土壌動物 第二版
データベースで試行錯誤を繰り返すが、トウトウ諦めた。共同研究者に相談。
噂では聞いていたが、やっと出版となった日本産土壌動物の第2版。4万円もする本なのだが、ありがたいことに著者から頂いてしまった、、、。
日本産土壌動物 第二版: 分類のための図解検索
世界最大らしい。
2冊組となっていて、片手で持つのは結構大変。
第1版は1999年に発行されている。改訂具合は分類群によって結構違い、ササラダニ類は大幅に改訂され日本から知られている約750種を検索することができる。また、日本中の研究者が協力して総説を書いていたトビムシ類も約400種の検索が可能となっている。
ササラダニ類以外で私が関係しそうなとこでは、サソリ、サソリモドキ、ヤイトムシは、第1版とほぼ変更がない、、、サソリモドキの分布が少し修正されているぐらい。
あと、ワラジムシ類は162種が検索できるようになっている。著者の方から論文として報告されている場合のみ対象として、現時点で疑問があっても論文になっていないものは触れない、と連絡を受けていたので、とくに不満はない。
ただ、ワラジムシ類については、まだまだ変更しなければならない点も多く残っているので、現時点、として捉えてもらえると助かります。
研究者は必読の一冊ですが、趣味で調べている人が容易に購入できる価格ではない。しばらくしたら動物群ごとにバラ売りとかできないだろうか。
世界的にも珍しい、ある地域の土壌動物を網羅した本。カラー写真もかなり増えたので、ただ目を通すだけでもナカナカ楽しめます。お金に余裕のある方は、研究者へ敬意を払うと思って、是非、購入して下さい。
噂では聞いていたが、やっと出版となった日本産土壌動物の第2版。4万円もする本なのだが、ありがたいことに著者から頂いてしまった、、、。
日本産土壌動物 第二版: 分類のための図解検索
世界最大らしい。
2冊組となっていて、片手で持つのは結構大変。
第1版は1999年に発行されている。改訂具合は分類群によって結構違い、ササラダニ類は大幅に改訂され日本から知られている約750種を検索することができる。また、日本中の研究者が協力して総説を書いていたトビムシ類も約400種の検索が可能となっている。
ササラダニ類以外で私が関係しそうなとこでは、サソリ、サソリモドキ、ヤイトムシは、第1版とほぼ変更がない、、、サソリモドキの分布が少し修正されているぐらい。
あと、ワラジムシ類は162種が検索できるようになっている。著者の方から論文として報告されている場合のみ対象として、現時点で疑問があっても論文になっていないものは触れない、と連絡を受けていたので、とくに不満はない。
ただ、ワラジムシ類については、まだまだ変更しなければならない点も多く残っているので、現時点、として捉えてもらえると助かります。
研究者は必読の一冊ですが、趣味で調べている人が容易に購入できる価格ではない。しばらくしたら動物群ごとにバラ売りとかできないだろうか。
世界的にも珍しい、ある地域の土壌動物を網羅した本。カラー写真もかなり増えたので、ただ目を通すだけでもナカナカ楽しめます。お金に余裕のある方は、研究者へ敬意を払うと思って、是非、購入して下さい。
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