データベースで試行錯誤を繰り返すが、トウトウ諦めた。共同研究者に相談。
噂では聞いていたが、やっと出版となった日本産土壌動物の第2版。4万円もする本なのだが、ありがたいことに著者から頂いてしまった、、、。
日本産土壌動物 第二版: 分類のための図解検索
世界最大らしい。
2冊組となっていて、片手で持つのは結構大変。
第1版は1999年に発行されている。改訂具合は分類群によって結構違い、ササラダニ類は大幅に改訂され日本から知られている約750種を検索することができる。また、日本中の研究者が協力して総説を書いていたトビムシ類も約400種の検索が可能となっている。
ササラダニ類以外で私が関係しそうなとこでは、サソリ、サソリモドキ、ヤイトムシは、第1版とほぼ変更がない、、、サソリモドキの分布が少し修正されているぐらい。
あと、ワラジムシ類は162種が検索できるようになっている。著者の方から論文として報告されている場合のみ対象として、現時点で疑問があっても論文になっていないものは触れない、と連絡を受けていたので、とくに不満はない。
ただ、ワラジムシ類については、まだまだ変更しなければならない点も多く残っているので、現時点、として捉えてもらえると助かります。
研究者は必読の一冊ですが、趣味で調べている人が容易に購入できる価格ではない。しばらくしたら動物群ごとにバラ売りとかできないだろうか。
世界的にも珍しい、ある地域の土壌動物を網羅した本。カラー写真もかなり増えたので、ただ目を通すだけでもナカナカ楽しめます。お金に余裕のある方は、研究者へ敬意を払うと思って、是非、購入して下さい。