悪夢のような1週間が終わった。
無駄になるであろう、数多くの提出書類。反射に近い感じで書いて提出。
今日は、久しぶりに夏恒例のヒノキ林調査。
大学に戻って、提出書類を片付ける。そして、色々頼まれたが、すでに忘れつつある。
チョウ修論の学生と新しい実験を試みているが、全く手応えなし、、、と分かったところで終了。
合間に、来週末の学会用にやらせ写真を撮影。
実は、ここの写真×2に写り込んでいる。紹介されている小学生はすごかった、、、。
2015年7月28日火曜日
ジグモ
前期最後の授業の準備。動物生態学に関する新しい研究を色々と紹介する、ということで、結構時間がかかってしまった。
午後、公園修論の手伝いで森林にワラジムシ類採り。この時期は暑さが、、、と思っていたが、暑さはそれほどでなかったが、蚊が多く、とてもしんどかった。
大学に戻って、木曜日に先生方の前でお話をするネタ作りをして終了。
ワラジムシ類採りのときに見つけたジグモ。この変な細長い構造物の中にクモがいる。
子供の頃、祖父母の家でよく見た。そこには高密度で生息していたので、何処にでもいるのだと思っていたが、探すとあまり見つけられず幻を見ていたのかと、、、久しぶりに見た。
午後、公園修論の手伝いで森林にワラジムシ類採り。この時期は暑さが、、、と思っていたが、暑さはそれほどでなかったが、蚊が多く、とてもしんどかった。
大学に戻って、木曜日に先生方の前でお話をするネタ作りをして終了。
ワラジムシ類採りのときに見つけたジグモ。この変な細長い構造物の中にクモがいる。
子供の頃、祖父母の家でよく見た。そこには高密度で生息していたので、何処にでもいるのだと思っていたが、探すとあまり見つけられず幻を見ていたのかと、、、久しぶりに見た。
2015年7月27日月曜日
行くべきだな
日曜日の話。
随分と前だが、両手で荷物を持ったまま転び、顔面を地面に打ち付けてしまった。
怪我は大したことなかったのだが、メガネの右目レンズが傷だらけになった。しばらく放置しておいたが、やっと購入する決心がつき天神へ。
で、ついでにジュンク堂をウロウロ。やはり本屋には定期的に行くべきだなと思った。検索ではひっからない面白そうな本が色々とあった。
消えるオス:昆虫の性をあやつる微生物の戦略 (DOJIN選書)
著者は、学会のシンポジウムのために本学に来て頂いことがある陰山先生。ボルバキアという宿主の性を操作する細菌の研究者である。
実は、ダンゴムシはボルバキア研究では有名な動物であり(フランスで良く研究されている)、その話をして頂くためにシンポジウムに参加してもらった。そのときの発表の一部は、日本土壌動物学会誌の総説として発表されているので、興味のある方は是非、読んでください。
さて、本の中身であるが、著者の専門であるボルバキによる性の制御の詳しい話から、近年、新発見が相次いでいる微生物(ウイルスも)による宿主制御、そして、微生物を使った応用の話まで、幅広く紹介している。
動物の食べる餌の種類や行動が、実は感染した微生物により制御されているという事実は、動物の見方を大きく変えるだろう。また、人の胎盤が形成されるにはウイルスの働きが必要という事実は、ヒトという枠組みをどのように捉えれば良いのか考えさせられる。
このような新発見から、動物を完全に理解するには、自身のもつ遺伝子(ゲノム)だけでなく、そこに付随している微生物のゲノムも含めて解析しなければならないことを教えてくれる。
脚注も多く、専門知識がなくても十分に読むことができるが、冒頭に性決定の遺伝子の話が登場するので、(とてもわかりやすいが)苦手なヒトは軽く読んで、次に進んでも良いだろう。
ただ、著者には申し訳ないが、個人的に一番興味を持ったのは、CTVTとDFTDのとこであった。このアルファベット4文字で表されているのは、いわゆるがん細胞で、前者は犬、後者タスマニアデビル、で見つかっている。
がん細胞は、ヒトにとってもとても厄介な病気であるが、唯一の救いは、ヒト間で感染しないことだろう。というのも病原菌がいるわけでなく、体内の細胞が暴走しているのが原因であるからである。
しかし、犬とタスマニアデビルでは、このがん細胞が個体間で感染をするのである。しかも犬では重症にならないが、タスマニアデビルでは感染すると死んでしまうのである。がんの伝染が哺乳類で起こっているという事実、そして、このがん細胞は1990年代に突如として出現したという事実は、何とも言えない怖さを漂わせる。
文章も読みやすく、ネタも面白い。一気に読めるオススメの一冊。
もくじ
1.オスがいなくなる
2.覆される性
3.遺伝子の戦い
4.宿主の性を操作する微生物ボルバキア
5.ボルバキアの勢力拡大
6.種の興亡
7.暴走するゲノム
8.共生微生物と宿主との相利共生関係
9.共生微生物を利用して何ができるか?
10.自然を理解することの意味
随分と前だが、両手で荷物を持ったまま転び、顔面を地面に打ち付けてしまった。
怪我は大したことなかったのだが、メガネの右目レンズが傷だらけになった。しばらく放置しておいたが、やっと購入する決心がつき天神へ。
で、ついでにジュンク堂をウロウロ。やはり本屋には定期的に行くべきだなと思った。検索ではひっからない面白そうな本が色々とあった。
消えるオス:昆虫の性をあやつる微生物の戦略 (DOJIN選書)
著者は、学会のシンポジウムのために本学に来て頂いことがある陰山先生。ボルバキアという宿主の性を操作する細菌の研究者である。
実は、ダンゴムシはボルバキア研究では有名な動物であり(フランスで良く研究されている)、その話をして頂くためにシンポジウムに参加してもらった。そのときの発表の一部は、日本土壌動物学会誌の総説として発表されているので、興味のある方は是非、読んでください。
さて、本の中身であるが、著者の専門であるボルバキによる性の制御の詳しい話から、近年、新発見が相次いでいる微生物(ウイルスも)による宿主制御、そして、微生物を使った応用の話まで、幅広く紹介している。
動物の食べる餌の種類や行動が、実は感染した微生物により制御されているという事実は、動物の見方を大きく変えるだろう。また、人の胎盤が形成されるにはウイルスの働きが必要という事実は、ヒトという枠組みをどのように捉えれば良いのか考えさせられる。
このような新発見から、動物を完全に理解するには、自身のもつ遺伝子(ゲノム)だけでなく、そこに付随している微生物のゲノムも含めて解析しなければならないことを教えてくれる。
脚注も多く、専門知識がなくても十分に読むことができるが、冒頭に性決定の遺伝子の話が登場するので、(とてもわかりやすいが)苦手なヒトは軽く読んで、次に進んでも良いだろう。
ただ、著者には申し訳ないが、個人的に一番興味を持ったのは、CTVTとDFTDのとこであった。このアルファベット4文字で表されているのは、いわゆるがん細胞で、前者は犬、後者タスマニアデビル、で見つかっている。
がん細胞は、ヒトにとってもとても厄介な病気であるが、唯一の救いは、ヒト間で感染しないことだろう。というのも病原菌がいるわけでなく、体内の細胞が暴走しているのが原因であるからである。
しかし、犬とタスマニアデビルでは、このがん細胞が個体間で感染をするのである。しかも犬では重症にならないが、タスマニアデビルでは感染すると死んでしまうのである。がんの伝染が哺乳類で起こっているという事実、そして、このがん細胞は1990年代に突如として出現したという事実は、何とも言えない怖さを漂わせる。
文章も読みやすく、ネタも面白い。一気に読めるオススメの一冊。
もくじ
1.オスがいなくなる
2.覆される性
3.遺伝子の戦い
4.宿主の性を操作する微生物ボルバキア
5.ボルバキアの勢力拡大
6.種の興亡
7.暴走するゲノム
8.共生微生物と宿主との相利共生関係
9.共生微生物を利用して何ができるか?
10.自然を理解することの意味
2015年7月24日金曜日
2015年7月21日火曜日
粉瘤
1週間ほど、背中の一部に痛みがあった。擦り傷のような痛みだったので、きっと、気づかないうちにぶつけたのだろうと思っていた。
しかし、徐々に痛みが増してきたので、頑張って腰をひねって写真を撮影したところ腫れていた。
真ん中が黒くなっているので、もしかしてダニか、、、と思ったが、違う気もする。
ネットで調べて何となく想像はできた。それが正解だと切開が必要かもしれないので、朝一で病院へ。
想像は的中し、粉瘤だそうだ。毛穴が詰まって、中に垢が溜まっているらしい。まだ、小さいので切開についてはあとで検討とのこと。痛いのは細菌のせいなので抗生物質をもらった。
大学に来てからは、Burmoniscusの尾肢の計測。なぜか、普段はほとんど無い編集業務のメールがまとまって多数届いたので、とりあえず必要な対応をして午前中が終了。
今月末、提出締切書類のリマインドメールを関係する先生に送る、、、しかし、自分の分の書類作成は放置。
尾肢計測の続きをしてからメールのやり取りを経て、授業の準備で終了。
しかし、徐々に痛みが増してきたので、頑張って腰をひねって写真を撮影したところ腫れていた。
真ん中が黒くなっているので、もしかしてダニか、、、と思ったが、違う気もする。
ネットで調べて何となく想像はできた。それが正解だと切開が必要かもしれないので、朝一で病院へ。
想像は的中し、粉瘤だそうだ。毛穴が詰まって、中に垢が溜まっているらしい。まだ、小さいので切開についてはあとで検討とのこと。痛いのは細菌のせいなので抗生物質をもらった。
大学に来てからは、Burmoniscusの尾肢の計測。なぜか、普段はほとんど無い編集業務のメールがまとまって多数届いたので、とりあえず必要な対応をして午前中が終了。
今月末、提出締切書類のリマインドメールを関係する先生に送る、、、しかし、自分の分の書類作成は放置。
尾肢計測の続きをしてからメールのやり取りを経て、授業の準備で終了。
2015年7月20日月曜日
クマムシ
google mapぽちぽちを1時間ほどやってから、8月の学会の打ち合わせを2時間ほど行って午前中が終了。
午後は、Burmoniscus論文を進めて終了。尾肢計測が終わっていないが、お絵描きした部位については、ざっくりレベルであるが書き終わった。DNAデータについては、含めなくても良いかなと思ってきた。
クマムシ博士の新刊を読んだ。
クマムシ研究日誌: 地上最強生物に恋して (フィールドの生物学)
フィールドの生物学シリーズらしく、研究にまつわる苦労話も読めてとても面白い。
クマムシは、名前のおかげか、姿のおかげか、それとも、芸人のおかげか、分からないが、とても人気のある動物である。
実際に見たことがある人は少ないと思うが、放射線をあてても死なない、マイナス100度でも死なない、などという話は一度は聞いたことがあるのではないだろうか。
そして、そんなクマムシで近年、筆者らにより様々な研究が行われ、次々と新しい知見が見つかっているのだが、それを苦労話とともに容易な文章で説明してくれている。
実はクマムシ研究の最近の盛り上がりについて、私は少し不思議に思っていた。こんなに不思議な性質を持っている動物で、実験系も処理区と対象区を準備して比較すれば良いだけなのに、なぜ、未だに新しい発見が連発されるのだろうかと、、、。
この本はその謎をあっさりと解決してくれる。クマムシは乾眠というカラカラの状態になると無双化するのだが(ただし、耐放射線は普通の方が強い)、普通の状態では飼育することが非常に難しい。
そんな難しいクマムシの飼育に成功した日本人がいたのだが、しかし、その飼育は「血液混じりの液体」を吐くほどに過酷なのだとか。
そこで、筆者は簡易なクマムシの飼育方法を開発することに成功した。これにより、様々な実験を進めることができるようになり、現在のブレイクスルーへと繋がった。
筆者はNASAでの研究生活を経験しているのだが、極限環境でも生きていけるクマムシは宇宙でも生息できる可能性をもっている。また、無双化のメカニズムが解明されれば、革新的な食物や生物の保存方法が作り出されるかも知れないなど、この本を読めば、今後の研究の発展が楽しみになるだろう。
また、このシリーズの特徴でもあるが、苦労話も満載である。とくに、ポスドクとして所属が決まらない不安な心情の記述は、経験した者は、色々な思いが込み上げてくるのではないだろうか。必読の一冊。
最後に、筆者は、自ら研究費を稼ぐ、という新しい挑戦も行っており、「クマムシさん」グッズの販売なども行っている。プレゼントを検討中の方は、ぜひ!
目次
1.クマムシに出会うまで
2.クマムシに没頭した青春の日々
3.クマムシとNASAへ
4.クマムシ研究所設立の夢
午後は、Burmoniscus論文を進めて終了。尾肢計測が終わっていないが、お絵描きした部位については、ざっくりレベルであるが書き終わった。DNAデータについては、含めなくても良いかなと思ってきた。
クマムシ博士の新刊を読んだ。
クマムシ研究日誌: 地上最強生物に恋して (フィールドの生物学)
フィールドの生物学シリーズらしく、研究にまつわる苦労話も読めてとても面白い。
クマムシは、名前のおかげか、姿のおかげか、それとも、芸人のおかげか、分からないが、とても人気のある動物である。
実際に見たことがある人は少ないと思うが、放射線をあてても死なない、マイナス100度でも死なない、などという話は一度は聞いたことがあるのではないだろうか。
そして、そんなクマムシで近年、筆者らにより様々な研究が行われ、次々と新しい知見が見つかっているのだが、それを苦労話とともに容易な文章で説明してくれている。
実はクマムシ研究の最近の盛り上がりについて、私は少し不思議に思っていた。こんなに不思議な性質を持っている動物で、実験系も処理区と対象区を準備して比較すれば良いだけなのに、なぜ、未だに新しい発見が連発されるのだろうかと、、、。
この本はその謎をあっさりと解決してくれる。クマムシは乾眠というカラカラの状態になると無双化するのだが(ただし、耐放射線は普通の方が強い)、普通の状態では飼育することが非常に難しい。
そんな難しいクマムシの飼育に成功した日本人がいたのだが、しかし、その飼育は「血液混じりの液体」を吐くほどに過酷なのだとか。
そこで、筆者は簡易なクマムシの飼育方法を開発することに成功した。これにより、様々な実験を進めることができるようになり、現在のブレイクスルーへと繋がった。
筆者はNASAでの研究生活を経験しているのだが、極限環境でも生きていけるクマムシは宇宙でも生息できる可能性をもっている。また、無双化のメカニズムが解明されれば、革新的な食物や生物の保存方法が作り出されるかも知れないなど、この本を読めば、今後の研究の発展が楽しみになるだろう。
また、このシリーズの特徴でもあるが、苦労話も満載である。とくに、ポスドクとして所属が決まらない不安な心情の記述は、経験した者は、色々な思いが込み上げてくるのではないだろうか。必読の一冊。
最後に、筆者は、自ら研究費を稼ぐ、という新しい挑戦も行っており、「クマムシさん」グッズの販売なども行っている。プレゼントを検討中の方は、ぜひ!
目次
1.クマムシに出会うまで
2.クマムシに没頭した青春の日々
3.クマムシとNASAへ
4.クマムシ研究所設立の夢
2015年7月19日日曜日
2015年7月17日金曜日
2015年7月16日木曜日
2015年7月14日火曜日
フルーチェ
授業の準備してから、中学生とのお話の準備。
ネコと極地について2時間ほど話した。よく勉強していて、こちらが色々と教えてもらった。
プライマーが届いたので、処理をして冷凍庫へ。
午後は、授業の準備をしてから、会議、そして、8月の学会の会場打ち合わせ。
授業の準備をして終了。
大学内のヨロイグサに結構な数のキアゲハの幼虫が付いていた。
夏といえばフルーチェだろう。
箱をみていたら、牛乳類似品で固まらないと書かれている、、、。偶然、冷蔵庫には乳飲料があるので試したい、と思いつつ、食べたい欲求に負けた。
固まるのはタンパク質変性なのかな?実験ネタになるか、少し調べてみるかな。
ネコと極地について2時間ほど話した。よく勉強していて、こちらが色々と教えてもらった。
プライマーが届いたので、処理をして冷凍庫へ。
午後は、授業の準備をしてから、会議、そして、8月の学会の会場打ち合わせ。
授業の準備をして終了。
大学内のヨロイグサに結構な数のキアゲハの幼虫が付いていた。
夏といえばフルーチェだろう。
箱をみていたら、牛乳類似品で固まらないと書かれている、、、。偶然、冷蔵庫には乳飲料があるので試したい、と思いつつ、食べたい欲求に負けた。
固まるのはタンパク質変性なのかな?実験ネタになるか、少し調べてみるかな。
2015年7月13日月曜日
2015年7月10日金曜日
2015年7月9日木曜日
2015年7月7日火曜日
2015年7月6日月曜日
2015年7月3日金曜日
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