2023年8月23日水曜日

ヒメフナムシとフナムシの論文

午前
・標本整理

午後
・個人ゼミ
・資料作成

北大と共同で行なったヒメフナムシの研究が無事に受理され、今月、公開された。著者の「Touta Yokoi」は鳥取大の卒業生で西日本のDNA解析や形態観察を担当しました。

Harigai W., Saito A., Zemmoto C., Karasawa S., Yokoi T., Nagano A.J., Suzuki H., Yamamoto M. (2023)
History of the Terrestrial Isopod Genus Ligidium in Japan Based on Phylogeographic Analysis.
BMC Ecology and Evolution, 23: 38.

また、数年前から研究を行なっているフナムシに関する最初の論文が受理された。

色々と謎の多いシンジコフナムシに関する論文で、分子や形態から種の妥当性について検討するとともに、太平洋側では初となる浜名湖において本種を発見しました。

太田風歌・仲田彰男・松田彩・杉田幸司・唐沢重考 (印刷中)
宍道湖,中海,および,浜名湖のフナムシ相 (Crustacea: Isopoda: Oniscidea) について—シンジコフナムシ Ligia shinjiensis Tsuge, 2008 の分布に注目して.
Edaphologia

これでひとまずシンジコフナムシについては決着がついたつもりだったのですが、その後、対象を日本全域に広げて研究を進めた結果、さらに大きな謎に直面することとになりました。