2022年1月13日木曜日

超入門! Rでできるビジュアル統計学

午前
・標本整理

午後
・卒論手伝い(データ解析)
・授業準備

超入門! Rでできるビジュアル統計学 学会・論文発表に役立つデータ可視化マニュアル

パラパラと見ただけど、(目的によっては)とても良さそう。

タイトルの通り、Rを使ったグラフの作成方法のHow to本。

いわゆる統計本とは異なり、統計に関する説明はなく、また、プログラムの詳しい解説もない。グラフの描き方と、その性質の説明(+Rプログラミング)に特化している。

具体的には、「棒グラフ」や「箱ひげ図」をタイトルとし、「どんなグラフ?」という項目でグラフの特性を、「実際にグラフを見てみよう!」でRで作成したグラフが提示される。

特に面白いのが、「ここに注意!」の項目で、「円グラフは大小の比較には向いていない」など各グラフの長所・短所を簡潔に説明されている。

データ解析においてグラフを描くことは、極めて重要であり、また、何よりもまず最初に行うべきことである、、、が、ほとんどの学生はできない。

Rを使う場合、プログラムが分からないということもあるが、エクセルを使ったとしても結果は多分、同じだと思う。

この本では、「棒グラフ」や「箱ひげ図」の上の章立てとして、「データタイプ」がある。例えば、「質的な変数・一変量」に「棒グラフ」と「円グラフ」がある。

そう、グラフはデータの性質によって、その種類がほぼ決まる。つまり、グラフを作れないのは、自分の持っているデータの質を理解できていない、、、と思う。

研究では、説明変数と目的変数の二変量とみなせることが多いので、さほど悩む必要がないのだが、そのようにデータをみていない?ためグラフを描けないのだろう。

グラフが描けなくても結果を説明できれば良いのでは、と思えるが、データを要約するグラフを描けないのに言葉で説明することは「まず無理」と思っている。

そこで、普段のゼミでは、グラフの作成方法や説明を行なっているのだが、理解が進んでいる実感はない。

現在、ゼミで使用している、Rをはじめよう生命科学のためのRStudio入門は、とても良い本と感じているが、今回の本は、さらに統計に関する部分を省いた本であり、一通りグラフの種類に慣れるには適しているのかも。

隅々まで読んだり、コマンドを実行したわけではないので何とも言えないが、ゼミで使ってみたいと思った一冊。

もくじ
1.Rの紹介と前準備
2.質的な変数のグラフ
第1章.データタイプ1(質的な変数・一変量)
第2章.データタイプ2(質的な変数・二変量以上(サブグループ))
第3章.データタイプ3(質的な変数・二変量以上(独立したリスト))
第4章.データタイプ4(質的な変数・二変量以上(入れ子))
3.量的な変数のグラフ
第5章.データタイプ5(量的な変数・一変量)
第6章.データタイプ6(量的な変数・二変量)
第7章.データタイプ7(量的な変数・多変量)
4.地理空間データ・カラーグラフ可視化
第8章.データタイプ8(地理空間データ)
第9章.カラーグラフの可視化