自炊に没頭。途中、ゼミをしたり、動画解析について悩んだり。イリドウイルス関連、日本産ワラジムシ類の記載関連が終了。
共同研究は良い方向に進むかも、、、期待。
自炊がナカナカ進まない原因の一つに、PDFのページを確認するついでに、論文を読んでしまうことがある。部屋を片付けている最中に、忘れてた漫画を見つけてしまい、読むことに没頭してしまうのに似ている。
土壌動物学―分類・生態・環境との関係を中心に
日本の誇る名著、土壌動物学、にも沢山引用されている本。
The biology of the cryptic fauna of forests with special reference to the indigenous forests of south africa
Lawrence(1953)
とても面白い。土壌動物の歩行速度とか、かなりマニアック。部分読みしかしていなけど、いつか、ちゃんと読まなければ。
とくに興味を持ったのが、Backward motion(後退)。
以前ササラダニ類の研究をしていたときは、土を取ってきて、ツルグレンに投入するだけだったので、実は、あまり野外で土壌動物を観察することはなかった。しかし、ワラジムシ類の研究をするようになって、野外で土壌動物を観察する機会が多くなった。
そこで、ずっと気になっていたのが、ムカデに刺激を与えると後退すること。このとき、お尻をフリフリするので、頭部の擬態?触角の役割?とか、考えて、まぁ〜言わずと知られた行動なのだろう、と思ってた。
で、夏頃から否応無しにムカデに興味を持ち始めて、色々と調べてみると、「ムカデは後退しない」と考えられており、戦国武将、伊達成美が兜の前立に使われている、ことが分かった。
おぉ〜、これは何か新しいことができるのでは、と密かに考えていた。ただ、家に出現するオオムカデをツンツンしてもより凶暴になるだけで、後退してくれない。ん〜、間違った印象だったのか、とか思ってたら、上記の本に、ジムカデの後退について書かれていた。
ムカデ、色んな意味で魅力的な動物のようで。
現在、とても大変な状況の福島県相馬市で行われている相馬野馬追では、下がりムカデ、が軍師の指物として指定されている、んだとか。
武田の百足衆、というのもあるのか。凶暴なイメージが、戦国武将に好まれたのかな?この旗の絵は、ナカナカ可愛いけど。
こういうネタは一般の人の話すときは受けが良さそう。上記の本も、50年前の本なので、観察結果の記述だけで、大したことは書かれていない。きちんと解析してみる価値はあるかな?