2013年4月18日木曜日

便乗

ササラダニ論文、アブスト書いたり、謝辞書いたり。博物館への保管とか、DNA登録とかの返事待ち。自分の頑張りではどうしようもない状況まできた。

修論の手伝いした後、卒論の指導をするつもりだったけど、少し勘違いしていることが判明。で、会議に出て、書類提出の準備して、トある人から送られてきたワラジムシ類の種同定をして、難解の大学生時間割の勉強。

昨日、送られてきたササラダニの論文。2ページの論文だけど、とても興味深い。

First report of phoresy by an oribatid mite (Trhypochthoniidae: Archegozetes magnus) on a frog (Leptodactylidae: Engystomops pustulosus)
Beaty et al. (2013) International Journal of Acarology, http://dx.doi.org/10.1080/01647954.2013.777783

phoresyは便乗の意味で、他の動物にくっついて移動する、と言う意味。ダニと聞くと、吸血や寄生、のイメージが強いが、土壌性のササラダニは、土壌の中をトボトボと歩き、微生物や腐植を食べて生きている。

そんなササラダニが100匹以上くっついたカエルが発見されたのだとか。そのカエルは元気で、皮膚を観察しても傷は見られないらしい。つまり、ササラダニは、カエルに害を与えてはおらず、ただ乗っかって移動している。

これまでにザトウムシに便乗するササラダニの報告があるらしいが、カエルに便乗するのが見つかったのは初めてとのこと。とくに、興味深いのは、付着しているササラダニは、成虫だけでなく、若虫もいること。もしかして、繁殖しているのか?

土壌動物学会申込者、まだ30名に達していませんよ、、、。