恵みの雨か、、、。月曜日はGIS調査でワラジムシ類採集の手伝いのハズなのだが、結構な雨が降っているので中止。
大学院生の学会発表に向けての新しい解析の検討をして、ほぼ一日が終わった。あと数日あれば、どうにかなりそうかな。
全国各地の方々から標本を送って頂いているのだが、ナカナカ処理できず、非常に申し訳ない気持ちで一杯である。
とりあえず、海岸で採集された標本の整理を行うが、実体顕微鏡レベルで、明らかに見た事のない形質が見えた。同定は難しそうだ。
他に、大学院生と共に透明標本の処理、出張関係の書類書きもしたか。
昨年、大学院を修了した学生の修論の一部がやっと受理された。学生が筆頭著者の初めての論文というのもあるが、色々な思いの詰まった論文となった。
First Record of **** (Acari: Oribatida: Liebstadiidae) from Japan, with a Redescription Based on Specimens from the Ryukyu Archipelago.
Iseki A. and Karasawa S. (in press) Species Diversity, 19
マングローブの樹皮のみで見つかるササラダニ類を扱った論文。本種は、私が大学院生の時に見つけた種で、当時も記載を試みたのだが、難しくて断念してしまった。で、語学が堪能な大学院生に任せたら、無事に解決してくれた。
実は、この論文は当初、新属新種として投稿していたのだが、審査中に別の著者によって新種として報告されてしまった。新種の記載者として名前を残してあげたかったのが、、、かなり後悔した。
筆頭著者は、研究室に入った頃は虫が嫌いだった娘なのだが、奄美大島で普通にダニ採りをするまでに成長。そして、現在は、アフリカに在住。色々な意味で遠い存在になりつつある。