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多重検定に関する問題について勉強することになった。
学生の頃に指摘されて、「おぉ」と痛感したことを覚えている。
統計検定あるあるで、3群(以上)でANOVAをしたのち、どの群間で差があるかを調べるために、t検定をやりまくるヤツ。
しかし、最近、多重検定問題で検索すると、よく目にするのが「多項目の検定(足立, 1998)」と呼ばれる問題。
2群を複数の項目で比較することによって発生する。マイクロアレイの解析で陥りやすいそうで、それに関する記事がよく検索される。
足立(1998)によると、具体例として「多群の対比較の検定」、「多項目の検定」、「経時的データの輪切り検定」、「多種検定」、「サブグループ検定」、「中間解析」、「結果が出た後のsnooping」が挙げられている。
対処法としては「事前」と「事後」がある。
「事後」の対策として有名なのが、ボンフェロー二補正やTukey's HSD検定などがある。これは全体の有意水準を下がらないように制御するものである。
ただ、この方法だと、例えば、多項目の検定のとき、項目数が100個あったらまず違いがでない(マイクロアレイは数千〜万?)。そのために、第二種の過ちを制御する(?違うかも)Benjamini and Hochberg法やStorey法などがある。
後者は、勉強不足でまだ良く分かっていない。
文献
足立 (1998) らくらく生物統計学. 中山書店.