2011年9月20日火曜日

性決定

Cubaris論文は再投稿。あとは地道にBurmoniscus論文を進めるが、ナカナカ。

他の論文を探していて偶然見つけた論文。とても勉強になった。ただ、古い論文なので、すでに覆された内容もあるかも。この辺りはチャンと勉強したいのだが、、、。

節足動物(ダンゴムシ)の性決定
片倉康寿(1982)遺伝, 36, 41-45

オカダンゴムシを題材に、性決定メカニズムが分かりやすくまとめられている。

1.3齢になるまでは、内部生殖器官においても雌雄の差はなく、3齢で内部生殖器官原基にわずかに性差が生じ、5齢で2次性徴(腹肢内肢の延長)が生じる。

2.精巣の先端に造雄腺があり、これをメスに移植すると外見はオスになる。成熟メスでは、内部生殖器の雄性化は起こらないが、若いメスに移植すると機能的なオスになる。

3.卵巣をオスに移植した場合、卵巣は雄性化(無くなる?)し、性特徴は変化しない。

4.上記の事実から、ダンゴムシの若い個体は、雌雄のどちらにでもなれる原基が備わっている(性的両能性)。そして、造雄腺が発達し、ホルモンが分泌されるとオスに、分泌されないとメスになると考えられる。

5.性染色体は、雌へテロで、ZW型がメス、ZZ型がオス。

6.雌雄どちらにでもなれる潜在能力があるので、性特徴原基形成遺伝子は、性染色体の相同部分か常染色体上にあり、造雄腺原基の発達を支配する遺伝子が、性染色体の非相同部分にある、と考えられる。

7.メスばかり産むメスと、オスばかり産むメスがおり、後者は少数である。

8.トビムシやダンゴムシでは、一方の性の個体に他方の性特徴が発達する個体が見つかっている。これを間性という。トビムシでは、間性雄の造雄腺を”オス”に移植したらメスの性特徴が生じた。ダンゴムシでは、メスばかり産むメスの一部の器官(体液や筋肉)を正常”オス”に移植したらメスの性特徴が発達する。

9.8の原因としては、微生物の寄生の可能性がある。

面白かった。7ー9はボルバキアを示唆させている(30年前の論文)。先日のオカダンゴムシも間性だったのか?もしかして、本学内のオカダンゴムシは、ボルバキアに感染しているか?、、、調べてみるか。

性ホルモンによる性決定は昆虫には無いので、ココはワラジムシ類を扱う利点となるところ。色々とアイデアが浮かぶ。

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