2011年9月25日日曜日

戻りたい

昼間は結構暑い。

堕落してしまった。のんびりと午後、大学に。カエル論文をちょっとだけ進める。

教育学のアンケートの取り方をちゃんと勉強していていないので問題があるかも、、、と思いつつ、結果はナカナカ興味深い。

今回の論文は、実際のカエルの解剖をした学生とカエルの解剖を撮影した動画を鑑賞した学生において、解剖に対する考えに違いが生じるのか?というもの。

まず、学生自身が「解剖をしたいか?」という質問に対する答え。実習前のアンケートでは、「したくない(いいえ)」と答えた学生の方が多かった。しかし、実際にカエルの解剖を経験した後では、2倍以上の学生が「解剖を行いたい」と答えたのに対し、動画を鑑賞した学生では「解剖をしたくない」と答えた学生の方が多かった。データ数が少ないが、安直な視聴覚教材への代替は問題があるかも知れない。また、興味深いことに、カエルの解剖に対する抵抗感を感じる学生の数は、実習後、増加していた。つまり、「嫌だな」とは感じつつも、「やったほうが良い」と考える学生が増えたということだ。


ついで、「教師になったときに、解剖の実習を行う必要があるか?」という質問に対する答え。将来、先生を目指す大学2年生なので、生徒のために色々な授業をしたいと理想を持っているのだろう、事前アンケートでは、「はい」と答えた学生の方が多かった。上記と逆転、つまり、自分でやるのは「嫌」だけど、「授業ではやりたい」というギャップが生じている。そのうち痛感するであろう「身に付いていないことは、他人には教えられない」という当たり前のことにまだ気づいていない。

そして、実際の解剖した学生と視聴覚教材を経験した学生の比較では、統計的な差はなかったが、実際の解剖を経験した学生の方が、解剖授業の必要性を強く感じる傾向にあった。この傾向は上記の結果とほぼ同じである。


つまり、「大学で動物の解剖を経験する」⇒「解剖に対する意識が変わる」⇒「解剖を授業に積極的になる」ということが示唆された(言い過ぎだけど)。もう一つ重要なことは、解剖に対する抵抗感が増加していること。解剖を経験して、殺すことが好きになったわけではない。

、、、早くBurmoniscus論文に戻りたい。