2011年10月31日月曜日

授業と授業の準備で終了。

授業では、将来、小学校の先生になるけど、大学では理科の勉強はしません、という学生に生物を教えることに。

小学校の先生は野外の生物観察が苦手らしいんで、手始めに「昆虫採集して、体を観察してみましょう!」と。「大学生にもなって昆虫採集なんて、やってられませんオーラ」が出るかな、と思ったが、積極的にやってくれた。

花の観察も同時に。そもそも花って何?という話も。必須知識ではないかもしれないけど、個人的には、どうしても理解して欲しかったので、ちょっとだけ詳しく説明することに。

しかし、理科を避けている学生なので、出来るだけ分かりやすく説明してみようと挑戦。「生物って父親と母親から遺伝子もらうから、同じ遺伝子を2個持ってるわけよ。で、その遺伝子を子にそのまま渡したら、別性も2個渡すから4個になるでしょ。すると孫は8個、、、マズい、よね。だから、子に遺伝子を渡す時に、遺伝子を半分、つまり、細胞内に遺伝子を1個にしてから渡しているわけ。で、それを配偶子と読んでるの。」と説明してみた。


で、「動物の配偶子が精子と卵子なわけで、植物では、精子に対応するのが花粉で、おしべで作られ、卵子に対応するのが、卵嚢の中の卵母細胞でめしべで作られるわけ。つまり、花って生殖器官なの。」と。

植物って生殖器官むき出しにしてる変な生き物だよね、で、「花がキレイ」とか言うヒトいるけど、動物を研究者している私には「交尾器がキレイ」って聞こえちゃうわけ、、、これは言ってない。

なぜ、こんなことを伝えたかったのかというと、オスの配偶子は小さいので(オスの定義は配偶子が小さいこと)沢山つくることができる、というか作る必要がある。したがって、基本的にオスの生殖器官であるおしべの方が、メスの生殖器官のめしべよりも数が多くなる。観察のとき良く分からなくなったら、これを思い出して、と。

アサガオのおしべとめしべ。1個しかない丸い(赤矢印)のがめしべで、沢山ある細長い(青矢印)のがおしべ。


ツワブキ。秋に咲く代表的な花。これも観察してみた。丸い(赤矢印)沢山あるのがおしべ?

実は、赤矢印を筒状花といい、青矢印を舌状花といい、それぞれが花。つまり、沢山の花が集まって一つの花が出来ている。したがって、それぞれにめしべとおしべあるんだろうけど、ナカナカ観察が難しそう。これはキク科植物の特徴なので、花の観察にキク科植物(タンポポやヒマワリ)を使うのは気をつけてね、と。

2011年10月28日金曜日

琉大のう

どうにか終了。明日は雨の中の観察会になりそう、、、。土壌動物は難しそう。

VGAコネクターの入力端子が、以前のPCと違うことを博多駅について気づいた。急遽、購入することに。


ホント、世の中には才能あふれるヒトはいるもので、私は知らなかったけど、色々なところで話題になっているらしい、琉球大学農学部亜熱帯生物資源科によるAKB48完全コピー、、、すごい。

こういうのって中途半端にやると見てる方が恥ずかしくなるけど、笑いながら見られるレベルに仕上げてしまった、彼らのセンスに感謝!

ダンゴム

特別セミナーは無事に終了。スライドの完成度がスゴかった。

ダンゴムシ+ガンダム=ダンゴム。ちょっとだけ見たが、ナカナカ面白そう。ダンゴムが、昆虫界のレアル・マドリードこと、ムシクロス帝国(ガブトムシ)と闘う話らしい。

カブトムシに「テメーラ誰に断ってムシって名乗ってんだ?」、「ホントはエビの仲間のクセに!」と虐められてる、、、

アマゾンでダンゴムの漫画を探したら、Tシャッツを発見してしまった。ナカナカ可愛い。


OrangeAce(オレンジエース)Tシャツ「ダンゴムシ」ベージュ

世の中には色々な才能があるものだ。パクリキャラ、ガンゴムシでも作ってみるか。

今日は、自分が話す番だけど、未だにまとまらず。1時間なのに、スライドがすでに100枚超え、、、


企業、環境関係のヒトが来る、ということなので、アセスメントの話も入れた方が良いのかな、とか。皆さんが知っているダンゴ・ワラジは外来種ですよ、と。


私の居る大学周辺。裏山はナカナカ良い森林。


私が赴任する前の卒業研究で、ダンゴムシ相が調べられている。すると、キャンパス内には、外来種(赤)、裏山には在来種(青)が分布していることが分かる。これを使って環境を評価できるかも、と。


一人でも「調べてみたい」と言ってくれれば成功、、、ただし、「調べてほしい」と言われるのはマズい。

ボチボチ、出発。

2011年10月27日木曜日

改訂

明日のシンポジウム、参加予定者の情報を頂く。

予想通り、人数は少ないのだが、「企業、環境関連団体、自治体からの参加者が多く」とのこと。平日の昼間にどんな人が来るのか分からなかったが、結構細かい話もする必要がありそう、、、。ちなみに、休日だと、子ども連れとか、虫好きの人とかが多かったりする。

ということで、これから、ほぼ全面改訂に、、、。

2011年10月25日火曜日

篠栗毎木

ヒノキ林の毎木調査、4地点(Sasaguri-2、5、6、7)を終えた。涼しくて楽だった。

2カ所で同様の糞を発見。鹿ではなさそうなので、イノシシか?


何やら種が。


私には全く分からない。共同研究者によると、可能性としてはアケビムベかな?と。別の地点で(糞は発見できない)、キレイに実が食べられたアケビを発見。


でも、、、アケビの種とは違う気もするが、、、。いずれにせよ、こうやって果実を動物が食べることで種は遠くへ運ばれる。大きくて目立つ果実は、このように種子を遠くへ運ぶための役割を担う場合が多い。

動物に食べられないと発芽できない種子もあり、このような種子の場合、動物が絶滅すると、植物も絶滅する運命となる。ドードーとタンバラコクの関係が有名(怪しいらしいが)。

2011年10月24日月曜日

圧勝

先日の野外実習中に(コーラのあと)、見つけたヤマカガシ。カワイイと評判でした。動画はこちら。とても見づらいけどカエルを喰えていた。追いかけていたら吐き出してしまった。


オルフェーヴルは圧勝でした。父ステイゴールド、母の父メジロマックイーン、の2頭は、オルフェーヴルの調教師、池江泰寿の父池江泰郎調教師の管理馬で、また、泰郎さんは、ディープインパクトの調教師でもある。

しかし、栗毛のキレイな馬体だった。ステイゴールドは黒鹿毛、メジロマックイーンは芦毛なのに不思議。ちなみに、全兄ドリームジャーニーは鹿毛。

何気に終了してしまった、ラクビーW杯。NZオールブラックスの優勝。決勝の相手はフランス。日本の予選リーグ2強対決になった。

2011年10月23日日曜日

難しい

久しぶりの免許更新講習サポート。8時集合でずっと軟禁。

今週は、なかなか忙しくなりそう。

金曜日のプレゼンテーションが一番しくじると恥ずかしい。見直してみたが、さすがに手を抜き過ぎている気が、、、修正で、一日が終わった。お絵描きもしたかったが。

なかなか良い動物のフリーイラストを発見したので、ペタペタ貼ってみたり。


ササラダニだけ、説明が詳しくなったり。


当然、このネタも仕込む。


今日は、牡馬3冠の最終戦、菊花賞。今年はオルフェーブルが史上7頭目(ディープインパクト以来)の3冠を目指す。現在、6時半なので、すでに結果は出ている。録画をしてきたので、不用意に結果を見ないように家に帰らなければ。

2冠の皐月賞と日本ダービーは5月と6月に行われるので、強い馬ならあっさりと勝ってしまうことがある。しかし、3冠目の菊花賞はこの時期。したがって、一夏越えて、急成長する馬がいたり、夏場に体調を悪化させたりと、3冠馬への道のりは険しい。

ただ、オルフェーブルは、先月の前哨戦で圧勝しているだけに、可能性は高いが、、、私の予想は負け。3冠は難しい。

2011年10月21日金曜日

ハピネス

青色ワラジムシ類論文を共著者へ、、、今年中に投稿いけるか。あと、お絵描き×3。ナカナカ頑張った一日だった。

大学での一風景。学生がジュースを買ったら、、、。



コカコーラの自販機だし、「ハピネス・マシーンか?」、「カメラどこかにあるんじゃないのか?」、ユーチューブにアップされて、「おっ、あいつリアクション薄」とか言われたらヤダな、とか考えてみたり。

ハピネス・マシーンは、前にも書いたような気がするけど、検索にひっかからないので、、、ユーチューブリンクを、日本の大学版イギリスの大学版アメリカ?の大学版

2011年10月20日木曜日

移植3

これで最後。

抽出された造血幹細胞は輸血パックに詰められて、患者さんのところへ運ばれて行く。


抽出する量は、当然、患者さんの必要量で決まるのだが、血液も一緒に抽出されてしまうので、あまりにも大量に抽出すると提供者(ここでは私)が貧血になってしまう。そこで、体重によって抽出してよい量が決まっている。私の場合は、800 ccぐらいだったハズ。

しかし、800 ccって結構な量らしく、実は、腰から血液を抜きつつ、腕から輸血をしている。ちなみに、輸血用の血液には、事前に採血しておいた自分の血液(自己血という)を使う。つまり、手術前に、1000 cc弱の献血をしている。それで貧血しても困るので、鉄分の錠剤を飲むのだが、これを飲むと真っ黒なウンチが出てくるので、ちょっとビックリする。


麻酔がかかったまま、映画の1シーンのような感じで病室に戻ってくる。初めて自分の寝顔を見た。結構、真剣な顔をして寝てるのか。


麻酔から復活してから間もなくの腰。4カ所ほど孔が開いているのが分かる。皮膚は4カ所だけだけど、骨にはもっと沢山の孔が開いているらしい。人によるらしいが私の場合、痛みはほとんどなかった。筋肉痛が数日続いた感じ。


手術後は、強制的に1日入院しなければならない。そして、その1週間後ぐらいに血液検査を行う。

当たり前だけど、金銭の授受はなく、完全ボランティア。ただし、通院のための交通費は支給される。

2011年10月19日水曜日

移植2

昨日の続き。

消毒が終わると手術開始。「メス!」ってヤツ。私の場合、メスは使ってないけど。


まずは、骨に孔を開ける。


これで開けるらしい。原理はとても原始的で、尖った先でグリグリいくのだとか。行き過ぎないようにするのが難しいらしい。


孔が開いたら、やっと、骨髄の抽出。


上のグリグリマシーン、尖った部分の中は空洞になっていて、そこに注射針が入るようになっているんだとか。で、最終的には、注射でチュ〜といくらしい。必要なのは、血液造血幹細胞だけなんだけど、それだけを抽出するのは不可能で、一緒に血液も抽出してしまう。注射の中に赤い液体が入っているのが分かる。

2011年10月18日火曜日

移植1

昨日の、プロフェッショナル仕事の流儀、は、個人的にはナカナカ興味深かった。

血液内科というあまり聞き慣れない医者の話。主役は谷口修一さん、私は間接的に知っていた。

医者ではないので詳細は分からないが、血液内科は、その名のとおり血液の病気を治すところで、有名な病気として白血病がある。では、良く聞くけど、白血病とは

そもそも血液(血球)は、骨髄の中にある造血幹細胞というのが変化して出来るのだが、その過程で白血病細胞という分裂能力の高い細胞が出現し、ドンドン増えてしまい、正常な血液が作れなくなる、というのが白血病なんだとか(専門家ではありませんで注意して下さい)。

そして、この治療法として、造血幹細胞の移植がある。さて、話が行ったり来たり。なぜ、私が谷口さんのことを知っていたのかというと、私、以前に、造血幹細胞の提供をしたことがある。骨髄移植、とか、骨髄バンク、とか呼ばれるアレです。

決まりで詳しいことは書けないのだけど、手術したのは、谷口さんの努めている虎ノ門病院ではありません。念のため。

よく骨髄(こつずい)脊髄(せきずい)延髄(えんずい)がごっちゃになっている人がいる。

造血幹細胞があるのは骨髄で、骨髄は骨の中の組織。脊髄は、脊椎(いわゆる背骨)の中を通っている巨大な神経で脳と末端神経を繋ぐ最も重要な部位。延髄は脳の一部。後2者は、人間の器官の中でも最も重要な部位と言えるわけで、さすがに、命がかかっているとは言え、そんな重要部位の移植を現代医学は認めていない。高校生物で習う内容なんだけどね。

ということで、造血幹細胞を提供するには、骨に孔を開けて、そこからチュル〜と組織ごと(?)吸い取ることになる。決して、背骨や脳に何かすることはない。

せっかくなので、お医者さんに無理を言って撮影してもらった写真を。

私自身は元気なので、手術室には歩いて入って行く。全く恐怖感も緊張感も無かった。映画とかドラマでしか見たことがなかったので、むしろ、面白くてキョロキョロしてた。


手術は、全身麻酔をかけてから行われる。チームバチスタの麻酔科医みたいなヒトがいたら殺されるな、とか、絶対に寝ないぞ、とか考えたけど、すぐ寝たらしい、、、。


一応、私もヘアキャップを被せられる。被せられた記憶はない。呼吸用の管を口に突っ込まれているのが見える。


骨髄は腰の骨から抜くのだが、そのための消毒。

ちなみに、全身麻酔をしているので、お漏らしをする可能性がある。そのため、見えないけど、実は、尿道カテーテル(注:リンク先に男性性器あり)が挿入されている、らしい。らしい、というのは、私も見ていないので。でも、術後、オシッコすると痛いので、実感。

2011年10月17日月曜日

精子の保持

科研はワラジムシでいくことに。頑張って書けたと思う。Burmoniscus第1段は共著者へ。ということで、少し余裕ができたので、青色ワラジムシ論文を久しぶりに進める。

科研書類作成にからみ見つけた論文。

Length of life of sperms in the woodlouse Armadillidium vulgar Latr.
Howard (1943) Nature, 152: 331

たった17行の論文。


オカダンゴムシの精子は1年以上メスの体内で保持されますよ、という報告。

このネタ、結構興味があって、メスを交尾させた後、隔離して飼育して卵を産ませれば簡単に分かるだろう、と思ってた。

この論文も1941年の夏に交尾・産卵させた後、オスと隔離して飼育し、翌年、産卵させている。1943年とはいえ、これでネイチャー?と思ったら、私の頭が未熟でした。

これだけでは、メスが精子を使わずに産卵、つまり、単為生殖する可能性を棄却できない。これはこれで面白いのだけど、この2者を区別した点が大事。

実はこの研究では、黒色のメスと赤色のオスを交尾させており、1942年に赤色の子を産むことを確認した。赤色はオス由来の1遺伝子に依存することから、1942年に赤色オスの遺伝子、つまり、精子を1年間保持し利用した、と結論づけている。現在だったら、マイクロサテライトマーカーを使えば簡単に親子推定ができるけど、当時としてはスゴいことだったのだろう。

と書いている今、気づいたけど、オカダンゴムシの赤色はオスにもいるのか?ワラジムシのオレンジはメスのみ、って話だったけど。この人の他の論文に詳しく書かれているらしいが、そのうち、、、と言って、、、忘れそう。

ただ、この論文で一番驚くのが、1943年、イギリス(著者はケンブリッジ大学)で行われたこと。当時のイギリスは、ナチスドイツを攻撃するためメンフィス・ベルが出動し、翌年には、ノルマンディー上陸をする、という状況だったわけで。

2011年10月15日土曜日

エンドレス

Burmoniscus論文を見直し。やはり、修正点が見つかった。見直すたびに修正が見つかってしまう。

エンドレスなので、科研書類を見直す。ワラジムシか別ネタか。悩む。別ネタの方が面白い気がしているが、、、。とりあえず、別ネタの図を描いてみたり。


気晴らしに、久しぶりにBurmoniscus問題第2段の図を描いてみたり。同じような絵ばかり。これが重要。

2011年10月14日金曜日

ダメかも

一日中、雨。豪雨になるという話だったけど、そこまでは強くない。でも、ピットフォールはダメかも。

最優先課題のプレゼンテーション。複雑な話はしないと決めたら結構気が楽になった。本当に、こんなので大丈夫か。そもそも人は集まるのかな。



今日、提出だと思ってかなり焦っていたたら、予想通りメールが来た、、、保険用に生年月日を教えなさい、とだけ。ファイルの提出については、何も書かれていなかったので、ソッとしておく。当日持ち込みで良いのかな。

気持ちに余裕ができたところで、科研書類を読み直す。テーマは変えようか迷い始める、、、。

また、気が重くなってきたので、逃避気味に、Burmoniscus論文の修正。私の英語力の限界まできた気がする。明日、見直して、共著者に送れるか?

2011年10月13日木曜日

スタンス

プレゼンテーション準備、厄介書類の軟禁、会議、プレゼンテーション準備。

60分用だけど、すでにスライドが66枚。ヒノキ林については、もう少し増やす必要があるのだが、、、。


目的は、土壌動物に興味を持ってもらうこで、難しい話を知りたい人は連絡下さい、というスタンスでいくことに。数値データや細かい話はしない。この決断が吉と出るか、凶と出るか、、、。


明日で決着して、土日はBurmoniscus論文に没頭したい。

2011年10月12日水曜日

止まる

厄介書類が暴走、、、本格的に何も出来ず。

プレゼンテーション、科研費、Burmoniscus論文、全て停止状態。

2011年10月11日火曜日

ベイト

午前は、今日と明日の授業準備。午後から学生実習でピットフォールトラップの設置。活動的な学生が多くて順調に進んだ。



今回は、ノーマルタイプに加えて、鶏肉ベイトも設置してみた。腐肉食の昆虫を誘因するのが目的、特に、シデムシに期待。この時期の恒例(にしたい)、特別セミナー。昨年はダンゴムシスペシャルだったけど、今年は、大分大学の永野先生登場でシデムシな日に。ただ、肉にスズメバチが来そうでちょっと恐い。

2011年10月10日月曜日

甲虫を食べる?

歯医者はとくに問題なし。良かった。

金曜日提出のプレゼンテーション作成。なかなか頭の中がまとまらない。いつものように、まずは、とりあえず版を作る方針で。

玄関の前で遭遇した。甲虫を食べているように見えるエンマコオロギ。本当に食べているのかは不明。少なくとも、翌日、甲虫はほぼそのままの形で残っていた。

「コオロギ 食性」で検索すると、コオロギが食べられてしまう、サイトがヒットする。大学院の時、昆虫食が流行ったけど、昆虫のなかでもバッタの仲間は食べごたえがあるし、見た目から判断しても重要なタンパク源になりそうなきがする。アンジェリーナ・ジョリーは、子ども達にコオロギを食べる手本を見せるとか、、、。


2011年10月8日土曜日

放置から復活

とくに症状はないけど、歯医者で診てもらおうと思ったら、今日は混んでるので、自覚症状がないなら明日にして下さいと。ということで、無駄に出遅れ気味に大学へ。

とりあえず、科研書類は2パータンを書き終えた状況。まだ、余裕があるので、しばらく放置して、まず、学生用の書類書きを終える。

このプレゼンテーションファイルを来週金曜日までに送らないといけない。全く手つかず。Burmoniscus論文に手を出したいが、コッチを片付けてからか。土壌動物の紹介+ヒノキ林調査、と言う構成。土壌動物の方は動画中心で行くとして、ヒノキ林の話を少しまとめないと。ということで、昨年夏から完全放置されていたデータ入力を半分したところで終了。

2011年10月7日金曜日

りんごがつづく

昨日の続き。スティーブ・ジョブズのスピーチをもう少し考えてみた。せっかくなので、本学総長の卒業式式辞と比較してみたり。ジョブスのスピーチについては、このサイトの日本語訳を参考。

両者とも学生に対し「3つのことを伝えたい」としている点は同じ。結婚式の3つの袋といい、スピーチでは「3つ」にまとめるのが良いのか。

しかし、話の流れは結構、異なっていて面白い。ジョブズは、3つのテーマそれぞれの導入は、
1)最初は、点と点をつなぐ話です。
2)2つ目は、愛と敗北についての話です。
3)3つ目は、死についての話です。
と、簡潔だが、それだけでは良く分からない感じ。

それに対し、総長は、
1)一つは、人とのコミュニケーションを緊密にして、よいチームワークを築き上げるためには、対話と議論を区別しながら一緒に仕事をするとよい
2)二つは、対話や議論を進めるためには、与えられた情報を鵜呑みにせず批判的に物事を考える態度が必要ですが、併せて申し上げたいことは、批判や反対ばかりしていては、対話も議論も、前に進めることができないということです
3)三つは、自分の言葉で説明することの重要性です
と、読むのが飽きるぐらい長い。良く言えば具体的。

回りくどい説明の好きな日本人と、簡潔に説明するアメリカ人、を如実に表している気がする。この会議に出なければならない私の苦労も何となく感じられると思う。出てないけど、、、。

当然、この導入の後に、ナゼ、それが大事か、というエピソードが続く。

エピソードについては、比べ物にならなくらいジョブスの方が面白いのだが、これは、彼が波瀾万丈な人生を送った(生まれる前に養子にだされることが決まった、膵臓ガンになった、会社を首になった、世界を変えるほどの発明をした、etc)ということだけでなく、そもそもスゴい有名人で色々と知りたいという感情を頂いてしまうため、単純な比較はできないけど。でも、これだけの「聞いてみたい」エピソードがあるから、意味深な導入が可能なのだろう。

では、総長の場合。エピソードというよりは、具体的な説明が続く。「対話とは、粘り強く話を続けること」、「議論とは、考えを集めるのか、どれか決定するのか、区別すること(?)」、「情報を鵜呑みにせず批判するのは大事だが、そのときは対案を提出すると理解が一層深まる」、「物事の経緯や成り立ちを解き明かすことが良い説明となる」といったところか。分かったような、分からないような、、、3番目の、対案を出すというのは、非常に的を得ていると思う。まっ、最後の「きちんと話せば相手に伝わる」という考えを持っている、ということは良く分かった。

さてさて、ジョブズ。まず、全体を通して一環しているのは、「強い信念を持ちなさい」といったところか。そして、フレーズ、、、カッコいい。まっ、世界屈指のエンターティナーなわけで。

まず、点と点の話。若いころの経験は将来、何かの役に立つんだ、という話。自身が退学を決心し、卒業単位に関係なく自由に授業を選べるようになって、書体の授業をとった経験が、後のマックの美しいフォントの発想につながったことから、「未来に先回りして点と点をつなげることはできない。君たちにできるのは過去を振り返ってつなげることだけなんだ。」と。今は役に立つか分からないけど、いつか役に立つと思って信じてやりなさい、と。つまり、将来になって「あんなのが役に立った、、、」と気づく、ことしかできないということ。経験しておかなければ、気づくこともない。

そして、愛と敗北。首になった経験を基に、「信念を失うな」と。そして、信念を失わないために、「本当に満足を得たいのであれば進む道はただひとつ、それは自分が素晴らしいと信じる仕事をやること。さらに素晴らしい仕事をしたければ、好きなことを仕事にすること」と、そして、見つからないのであれば、探し続けなさい、と。

「役に立ちそうなことよりも、好きなことをやりなさい」、、、どこかで聞いた記憶が。何となく、青木先生とジョブズ、顔も似てる、、、?


最後に、死の話。時間は限られている、人に流されている時間はない、自らの道を歩みなさい、と。内なる声を聞きなさい、と。会議に出ず、厄介書類を放置して、Burmoniscus問題に取りかかれ、、、と。

後の2つは、アメリカ的な発想だと思う。転職するのが普通の国だし。日本では、分かってはいるけど、ナカナカ出来ないというのが本音だと思う。

ただ、聴衆している学生が、世界屈指のスタンフォード大学の卒業生と本学の卒業生、という違いがあり、話し手が聞き手を考えて話の内容を変えた可能性もあるので、単純な比較はダメ。

本学の卒業式に出ていないので何とも言えないけど、ジョブスの動画を見ていると、ところどころに学生の笑い声が入っているのが分かる。これが話すセンスなんだと思う。「人生最後の日だと思って生きなさい、いつか正しいと分かる」、本の引用らしいけど、面白い。本学の学生は気づくだろうか、、、。

2011年10月6日木曜日

りんご

今朝は、iPhoneのニュースが多々。携帯電話でしょっ、て感じで聞いてたけど。ソフトバンク独占が終わったのが、楽しいのか?

と思ってたら、、、iPhoneを販売しているアップルコンピューターの創始者、スティーブ・ジョブズ、が亡くなったと。アップルコンピュータのHPがスゴい。今夜はこのニュースか。


そのうち、間違いなく映画になると思うけど、スティーブ・ジョブズ、大学を中退して、アップルを創業して、首になって、映画会社ピクサーを設立して「トイストーリー」をヒットさせて、アップルに復活して、iMac、iPod、iTune、iPhone、iPadなどの大ヒットを連発した。現代のレジェンド。

色々と調べてたら、「Stay hungry, Stay foolish(ハングリーであれ、バカであれ)」という言葉に当たった。

スタンフォード大学の卒業式で述べた言葉らしい。このスピーチは、感動のスピーチとして評価されているみたい。確かに。ここのサイトだと日本語訳が見られる。必聴。ちなみに、英語字幕も見られるので英語の勉強にも使えそう。

「Stay hungry, Stay foolish(ハングリーであれ、バカであれ)」どういう意味かな、と少し考えてみた。当然、「お腹を空かせて、馬鹿でいろ」という意味ではないだろう。

「ハングリー」と聞いて、ふと思い出したのが、「太った豚より、痩せたソクラテス」という言葉。「痩せた」というとこが。東大の総長が卒業式で述べた言葉と思っていたが、本当は言うはずが、忘れてしまったそうだ。

そして、このサイトに興味深い記事があった。元々、J.S.ミルという人の言葉で、「満足した豚であるより、不満足な人間であるほうがよい。満足した馬鹿であるより、不満足なソクラテスであるほうがよい。」なんだとか。

ん〜、常に何かが足りないヒト、つまり、常に何かを求めるヒトでいなさい、ということか。

2011年10月5日水曜日

続く

授業。そして、科研書類書き。しばらくはこんな日々が続く。

こんな保険もあるそうで。イヌとネコは10歳11ヶ月、鳥、ウサギ、フェレットは7歳11ヶ月まで申し込みできるみたい。通院、入院、手術が対象。鳥が7歳。結構、長生きするもんだ。

2011年10月4日火曜日

復活

授業準備、科研勉強を経て、やっと書き始めた。


しかし、厄介書類が復活、、、。Burmoniscus問題は、完全停止状態。

2011年10月3日月曜日

ハンデ

とうとう授業が始まってしまった。準備で終わった。今日は何も出来ず。

凱旋門賞は日本馬は惨敗だったようで。ここ最近は3歳馬が圧倒的に強い(日本馬は4歳以上だった)。

競馬は基本的に2歳でデビュ−。3歳になるとダービーとか大きいレースがあるけど、人間でいうと高校〜大学生ぐらい、という印象。まだ成長段階なので、本来であれば、4歳以上の方が強い。しかし、競馬は予想を楽しむギャンブルなので、強いと分かってしまっては面白くない。そこで、3歳と4歳が闘うときは、3歳にハンデが与えられる。ハンデは、騎手とか鞍とかを含めた重量が軽減することで作られる。

で、このハンデが凱旋門賞で3歳が強い原因になっているのではないかと。凱旋門賞では、4歳以上オスは59.5キロ、3歳オスは56キロ、4歳以上メスは58キロ、3歳メスは54.5キロ、と3.5キロの差がある。

同時期(秋〜冬)、日本では、普通、4歳以上オスは57キロ、3歳オスは55キロ、メス馬はさらに−2キロ、となっており、3歳のアドバンテージは2キロ。さらに、凱旋門賞では、4歳以上オスは59.5キロというかなりの重さを背負って走ることになる。

これが、凱旋門賞で3歳が有利な理由とか。そのうち、日本からも3歳馬の参戦があるかな。

ちなみに、鞍を含めて50数キロということは、騎手自体は50キロ前後でないとダメ。なので、騎手学校の受験資格に体重制限があり、最高でも46.5キロで、卒業時に47.5キロを超えていたら卒業できないらしい。

日本のGI、スプリンターズSは紅一点のカレンチャンが優勝。「なでしこ」って言ってたけど、今年の流行語かな。

2011年10月1日土曜日

色々

午前中は、Burmoniscus第1段問題について勉強。勢いで、第2段のお絵描きをしてしまった。

さすがに、科研費書類のための勉強をしなければと文献探しをしていたら面白い論文を発見。

Genetics of pigmentation in Porcellio scaber Latreille, 1804 (Isopoda, Oniscidea)
Bhella et al. (2006) Crustaceana, 79: 897-912

縁が白いのが気になる、、、ん〜、とても的を得た疑問だったようで、この論文でも議論されている。

掛け合わせ実験を行い、ワラジムシの体表面の色彩の遺伝様式を調べている。F1とか優性、劣性とか出てくるやつ。遺伝様式の詳しいとこはちゃんと読んでいない、、、。

1.縁が白くなるのは、1遺伝子座の2対立遺伝子で説明できる。また、これらの遺伝子は、オレンジやアルビノ個体は必ず縁が白い(薄い)ので、体表面の色彩とは独立して遺伝すると思われる。

2.眼の色彩は2つの遺伝子座によって決定している、、、?(体表面の色との関係は良く分からない)

3.Johnson(1984)がコシビロダンゴムシの1種で調べた結果、体表面の色彩と、水分要求量、交尾選好性、排泄様式?、体温調節などの間に関係性は見られなかった。多分、体表面の色彩の多様性は適応形質ではない。

4.本種もオカダンゴムシも色彩が多様になるのはメスのみ。色彩の多様化には、性ホルモンが関わっていると考えている。

5.ワラジムシ類の色彩を決定する詳しいメカニズムは分かっていないが、予想は、元々は白色で、そこに、薄色が着色されるとオレンジになり、さらに、濃色が着色されるとグレーになる、というもの。

オカダンゴムシの例から、体表面の色彩は遺伝形質ではないと思ってたけど、違うみたい。と言いつつ、核心部分をちゃんと読んでいないので良く分からないのだが。こんな感じの実験で分かるだろうと思っていたけど、繁殖まで1年ぐらいかかる動物で実験するのは、かなりしんどそう。Johnson(1984)の調査に興味がある。

日本産の種だと、ハマダンゴムシはかなり色彩に変異があり、調べたら面白いかも。ちなみに、フナムシは光を当てると白く、暗くすると黒くなるのだが、色素顆粒というものが拡散したり凝縮したりするのが要因らしい(武田, 1982)。

競馬シーズンが始まってしまった。明日はスプリンターズS。外国馬が強いみたい。フランスでは凱旋門賞が行われる。日本からは、天皇賞がヒルノダムールと昨年の2着馬ナカヤマフェスタが参戦。ヒルノは有力候補だとか。