2011年11月7日月曜日

生命とウイルス

またまた、授業の準備で一日が終わった。

授業開始、、、準備不足で授業をすると、グダグダになるでしょ、と教えたかったんだよ。でも、プンラクトン観察はナカナカ面白かった。

問題は水曜日の授業。1年生向けの最後の授業ということで、生命とは?という壮大なテーマを話したくなってしまい、そして、収拾がつかなくなりつつある。どうなることか。

そもそも、確立した生命の定義はない。慶応大学の仲田崇志さんのHPがとても×3参考になる。難しいけど、読む価値は絶大。

ちなみにこのHP、この本でも絶賛されている。この本では、丸山工作さんの定義も紹介されている。「生命の定義?あんまり最近は気にしてないねぇ」と著者は言う、その理由は、、、この本とても面白いので、そのうち紹介したい。でも、ナカナカ難しくて。


生命はなぜ生まれたのか―地球生物の起源の謎に迫る (幻冬舎新書)

さて、生命の定義。とても簡略化すると、「自分でエネルギー(ATP)を作れる」、「遺伝情報を複製できる」、「進化(遺伝的変異がある)できる」、が大事なのかと。あと、周りと区別できる、というのも大事だけど、これはイメージしやすそうなので、大丈夫でしょう。

さて、青色ワラジムシの原因になったり、インフルエンザの原因になったりするウイルス。彼ら(彼女ら?)は生命なの?という、ありがちな問いかけはしておこう。感染(移動)するし、増えるし、生き物っぽいけど、、、。

ウイルスの増え方。ウイルス(右上)は、核酸(DNAかRNA)を取り囲むタンパク質でできている。ちょっと違うタイプもある。


他の細胞に侵入し、核酸を放出。侵入した細胞の酵素とか、リボソームを使って、核酸の複製をしたり、タンパク質の合成をする、、、らしい。


で、それぞれのタンパク質の入れ物に核酸を入れて、


独立。ウイルスが増えました。


つまり、自分自身で、遺伝情報を複製することができない。また、エネルギー(ATP)も生成することはできない。そもそもATPは必要なのか?

ということで、ウイルスは生命ではない、とするのが妥当。何なんでしょうね。物質でOK?