先日の特別セミナーの時に頂いた本。セミナーをして頂いた永野さんの博士論文の一部で、ご本人が監修も行っている。
しでむし
アマゾンでも評価が高い。絵本だけど、絵のタッチも内容もなかなかシュール。
主役はヨツボシモンシデムシという、夫婦で子育てをする昆虫。絵本にありがちな理想世界の話ではなく、現実の自然をありのままに描いている。
昆虫を食べることで成長するあかねずみ。そのあかねずみも寿命がきて、とうとう死ぬ。その遺体を食べに集まるハエ、そして、ヨツボシモンシデムシ。
ヨツボシモンシデムシは、その遺体を丸め、土の中に産め、そして、そこで夫婦揃って子育てを行う。そして、親の役割を終えた父親は、いち早く遺体の側を離れ、新しい遺体を探しに、、、しかし、その途中であかねずみに食べられてしまう。
また、ヨツボシモンシデムシの体にはダニが付着している。ダニもまた、ヨツボシモンシデムシに付着し、遺体のある場所に移動することで、子孫を残している。
適切な死が新たな生を生み出すことを教えてくれる。生き物を殺さずに守ることだけが、保全ではない、と痛感する。安易な動物保護論者に感想を聞いてみたい。
ニュースで子育てを放棄した親の話を良く聞くけど、ゴキブリやシデムシは決してそのようなことをしない。ふと、そんなことを思った。
一読の価値あり。
朝から妙に体調が悪かった。こんな日に限って1限に授業が、、、。途中、トイレに脱出したりしたが、1時間ほど経過したところ、「限界なので、これで終了」と最終兵器を投下してしまった。午後になるつれて徐々に回復。
Burmoniscus論文と青色ワラジムシ論文がともに共同研究者から戻ってきた。私のところで渋滞。このままでは名ストッパーになってしまう。両方とも週末で決着つけなければ。