2015年9月30日水曜日

奄美大島6日目

奄美大島6日目。

再調査1地点目を含む8地点で調査。明日は多分、移動だけで終わりそうなので、今回は48地点で調査をした。

合計で77地点。サソリモドキだけ、ササラダニだけの調査地点も含むので、ワラジムシ類を採調べたのは60地点強かな。


アカマタの礫死体を発見。


側溝の水たまりでシリケンイモリを発見。準絶滅危惧種、しかし、結構いる気がする。

2015年9月29日火曜日

奄美大島5日目

奄美大島5日目。

再調査3地点、サソリモドキのみ観察1地点を含む合計9地点で調査。

サソリモドキについては、調べたいことはあるのだが一区切りをつけて、今回は基本的には採集していない。


オス成体は、触肢の突起部の先端が丸くなる。メスは尖る。


今回の調査ではヘビを見ることがなかったが、今日は2回発見。リュウキュウアオヘビ。ずっと威嚇していた。


驚きの報道がありましたね。福山の結婚、、、ではなく、九州大学の丸山先生が情熱大陸に出演!!

あと、クライミングがオリンピック種目になるかも、、、と。ほぼ確定のようで、ますます人気が出そう。ちなみに、今年のボルダリングの世界ユース大会の優勝者は福岡県の高校生。県内屈指の進学校。

2015年9月27日日曜日

奄美大島4日目

奄美大島4日目。

再調査2地点を含む、合計9地点で調査。

オオシマゼミ、、、だと思う。


リュウキュウフナムシで良いと思うけど、解剖が必要。


林くんは今日でお帰りなので空港へ。興味を広く持って勉強しているようで、今後の研究の展開がとても楽しみな学生でした。短い日数だったけど楽しい調査になりました。

2015年9月26日土曜日

奄美大島3日目

奄美大島3日目。

再調査1地点を含む、合計9地点で採集。林道を走ることが多い1日だったのだが、道が悪くて怖かった。一人だったら諦めてたかな、、、。

昨日までは天気が良かったのだが、


今日は時より強く降った。明日はさらに悪くなるらしいが。

なぜか蚊が少ないので非常に助かっているのだが、クモが多く林内ではよく引っかかる。日本産造網性、最大種オオジョウロウグモ。巣も大きく、引っかかると厄介。


オカダンを見つけた公園の植え込みに沢山いた、トゲトゲがかっこいいチブサトゲグモ。奄美大島以南に分布するそうだ。

2015年9月25日金曜日

奄美大島2日目

奄美大島2日目。

2地点の再調査を含め、合計8地点で採集。

カメラを車に置いてきてしまったので、携帯で撮った1枚だけ。車内で近畿大学の話をしてたら、奄美大島にある研究施設を発見。


同行中の林くん、小惑星に名前が付いている、という驚き。2014 Intel International Science and Engineering Fairで2位を受賞した商品だったらしい。

ちなみに唯一私の名前が付いている動物、、、ムカデ。

毎週楽しみにしていたLIFEが昨日で終わってしまった。

2015年9月24日木曜日

奄美大島1日目

奄美大島1日目。

福岡空港から直行便が出ているので、1時間ちょっとで到着。

前日入りしていた林くんと合流。まだ、学部1年生なのだが、交替性転向反応のメカニズムに関して興味深い研究を展開している。森山さんの本でも高い評価を受けている。

名瀬周辺の5地点で採集。オガサワラゴキブリが多い。


前回来たのは3年前か。懐かしいな。

2015年9月23日水曜日

大歓迎

形態変異論文の細かな修正と図を完成させて英文校閲へ。

明日から奄美大島へ行くのだが、1日早く到着した同行者から天気良好との連絡、、、でも、台風の進路次第ではホテル引きこもりになるかも。

高橋・宮竹(2012)の沖縄島におけるオカダンデータをワラジムシ分布データベースに追加。


奄美大島のデータがないのか。奄美大島に生息していることは、結構古くから知られているのだが、正式な報告はないのかも、、、ちゃんとは調べていないので、良く分からないけど。

調査の準備として、過去の調査地点データをgoogle map経由で携帯へ。


沖縄サンプルのソーティング、明日の準備、書類書き、で終了。

モレノ選手は強かった。素人目には山中選手負けたかも、と思ったけど僅差で勝利。プロでも判定が分かれるといことは、微妙な感じなのだろう。強い選手と戦うことを望んでいる山中選手のことだから再戦するかな?

ラクビーがものすごい盛り上がり。良かった、良かった。これで2019年の日本大会も盛り上がりそう。

本日のスコットランド戦は民放で生中継やるみたいだけど、元々決まっていたのか?この盛り上がりに便乗したのかな?2chの実況を見なくて済むので助かるので大歓迎だけど。

2015年9月22日火曜日

日本昆虫学会に参加

土、日、月、と日本昆虫学会に参加。初めての参加だったけど、質、量ともに、とても良かった。

大御所から学部生、そして、小中高校生のポスター発表と色々な発表があり、とても勉強になり刺激をもらった。

初日

外来種防除の実践に携わる五箇さんは、化学的防除の重要性を指摘されていたが非常に説得力があり、その重要性を再確認させられた。

生物のコントーロールに化学薬品の使用について嫌悪感を抱く人が多いが、重要なのはその量であり、適切に使用することで安価に効果を得やすいことを指摘されていた。化学薬品絶対悪!、とならず、柔軟に考えられる思考力を育てる教育が重要だなと痛感した。やはり、感情的にならず、科学的論理的な思考は大事だ。

横須賀市博物館の内舩さんのスズメバチの研究もとても考えさせられた。スズメバチによる咬傷が多いので、その防除のための基礎研究としてトラップについて調べたのだが、トッラプの穴が大きいとオオスズメバチの女王を捕獲してしまうので、小さくしたと、、、。

なぜ?と思っていたが、オオスズメバチによる咬傷例は少ない一方で、咬傷例の多いスズメバチを捕食するため、それらは残したいのだとか(他にカブトやクワガタなども捕獲してしまう)。このように対象種以外の昆虫を捕獲しない研究が多々あり、貴重種や有用種をあまり含まない土壌動物の研究をしているとあまり気にしないので、とても刺激的だった。

2日目

長崎大の大庭さんは、絶滅危惧に指定されているコガタノゲンゴロウが増えている要因を調べ、温暖化が影響している可能性を指摘していた。絶滅危惧に指定されている動物が増える例という面白いテーマであるとともに、学校のプールも調査対象としていることが興味深かった。同じ教育学部に所属している者として、とても参考になった。

大学院時代に所属していた名古屋大の研究室から、キクイムシの共同穿孔の発見に関する発表があった。まだ、解明しないといけない点が多くありそうだが、大発見につながりそうな予感をさせる興味深い発表だった。

3日目。

東大の久保田さんによるMaxentを用いたルリクワガタの分布解析は、自分のやりたい研究に近くとても参考になった。潜在的分布域を実際の分布域の関係から物理的要因、生物的要因などを議論する方法は、多分、そのまま使うと思う、、、。

昆虫分類学若手懇談会シンポジウムの3題はとても勉強になった。How toだったというのも知れないが、30分間、ずっと惹きつけ続ける講演者のプレゼンテーション力にびびった。

PCによるお絵描き、幾何学的形態測定学、筋肉の観察と機能シュミレーション、とどれもそのまま自分の研究に応用できるものばかり。様々なソフトを駆使していたが、どれもフリーもしくは安価なものであり、兵庫県博の橋本さんが、「皆は良い時代に生まれた」とおっしゃていたが、道具を使いこなせていない自分が恥ずかしくなった。

書ききれないほど勉強になる面白い発表が沢山あった。そして、久しぶりに色々な人とも会え、とても楽しい時間を過ごせた。

ただ、惜しかったのは、参加できるか不明だったので、発表の申し込みができなかったこと。来年からは発表したいと思った、、、が、4会場で同時に発表しており、次々に聴衆者が移動するので、気合を入れて準備をしないとガラガラになりそうで、少し怖いなとも思った。

2015年9月18日金曜日

オオグソクムシの謎

形態変異論文を進める。合間に草刈りとか、書類書きとか、沖縄サンプル処理とか、したのかな、、、。

沖縄調査のときに読んでいた、ダンゴムシの心の著者、森山先生の本。


オオグソクムシの謎

森山先生の本を読む際、森山先生の「こころ」の定義をしっかりと理解しておかないと、面白さが半減してしまう。

と言いつつ、私の理解も間違っているかも知れないが、、、。

ヒトを例にとる。私は今PCで文字を入力しているが、それと同時にお腹が空いたと頭で考え何かを食べたいと感じているが、何も食べずにPCの入力を続けている。このように、私たちは、ある行動をする際、それ以外の様々な行動をしないように抑制をしているのである、、、ここまでは納得できるだろう。

つまらないからどこかに行きたいなと思いながらヒトの話を聞いたり、感動で涙が溢れるのを堪えながら卒業を迎えたり、普段、気に止めていないが、少し考えればすぐに思いつくはずである。

これを森山先生風に表現すると、「私たちの内に潜む、確かな実体でありながらも不定な何ものか」であり、確かに、一般的に理解されている「心」のイメージと一致する。

つまり、森山先生は、「こころ」を無意識に発現が抑制されている行動(隠れた活動体)として定義している。

この定義が妥当かは議論する余地があるかも知れないが、森山先生の研究の大きな意義は、このように「こころ」を定義することで、「ここを」を科学的検証の対象としたことである。

つまり、”普通の状態”では、隠れている活動体を”未知の状態”に置くことで発現させるという手法を考え出したのである。

前著では、ダンゴムシに200回の転向をさせることで、交替性転向反応を続けても現状が打破されないという未知なる条件に晒し、その「こころ」を引き出すことに成功したのである。

さて、本著は、そのタイトルの通り、オオグソクムシを扱っている、、、じつは、半分はダンゴムシだったりもする。

本書を読み進めるにあたり、上記の定義をすっきりと理解できないヒトは、少し注意が必要かも知れない。オオグソクムシの研究は、未知なる状況の「こころ」の発見から、実際の環境、つまり、「こころ」が隠れる条件を見つける、という逆向きに研究が進んでいる。

森山先生とその学生は、オオグソクムシを何も構造物がない環境で飼育すると小さな穴を掘ることを確認した。しかし、これは化石の証拠(オオグソクムシが掘った穴の化石があるらしい)とは異なる。

そこで、塩ビ管で作ったオオグソクムシがちょうど入れる程度の筒を設置したところ、まさに化石で見られたような穴を掘ったのである。

海底でオオグソクムシはクジラの遺体などを食べていると考えられているのだが、恐らく、この動物は自然界では、このクジラの骨格などに住み着き、ときに砂に穴を掘って生活していると考えられる。つまり、塩ビ管を設置した環境が、本来のオオグソクムシの環境を模していたのである。

そして、何もない環境は、オオグソクムシにとっては未知なる環境であり、思わず小さな穴を掘ってしまった、つまり、「こころ」が現れたと考えることができるのである。

森山先生の本は、その研究の学術的発見だけでなく、その実験系を見るだけでも面白く、とても刺激的である。

また、本書は研究を始めるきっかけについても詳細に書かれており、様々な困難に立ち向かう研究者の姿勢が見て取れる。

「おわりに」には、さらっと、家族を持ちながら、あと少しで職(任期切れ)を失う寸前だったことが書かれている。

海に接していない県の代表格、長野県で深海生物の研究をしているというだけでも面白い人だなと思える。

本書の最大のカラー写真が森山先生本人という衝撃。

最新の研究成果、面白ネタも豊富。

ちびっこスターのダンゴムシ研究も色々と紹介されている。

ただ、オオグソクムシの専門書ではないので注意してください。私の名前も書いてくれました。是非、一読を!

良い言葉だなと思ったので紹介。

「世界に通用する・・研究を経て、研究とは違ったおもむきの夢や、地元の貢献を追求する。私は、彼らのように自由に広がっていく人たちを、グローバルな人材と呼んでいます」

「発破をかけられて、「なんだこいつ。威張りやがって」と感じる先生と、「気分爽快。どんどん働こう」と思える先生の違いはなんなのか。それは口だけの人か、自分も一緒に汗を流す人かの違いです。」

もくじ
1.心という存在
2.オオグソクムシの心と個性
3.オオグソクムシの心の機微
4.ダンゴムシの個性
5.ダンゴムシの心の機微
6.心は妖怪

2015年9月17日木曜日

時期と場所

どうにかdbファイルを作成し、アップできた。しかし、無駄な作業が非常に多い、、、もう少しデジタル風な作業方法を学ばなくては。

ワラジムシ類の分布データベースが少し変更になった、、、と言っても、本当に少しなので、あまり変わっていないと感じるだろうけど。注意書きなども加えた。

これでほぼ午前中が終わった。

沖縄サンプルの処理をして、形態変異の観察と作図をして終了。


弁当を食べながら読んでいた、とある教科書の序文に書かれていた言葉、とても良いなと思った、、、

人生には創造性が育まれる時期と場所がある

場所は、人や設備なども含めた環境と読み替えて良いと思う。そして、時期も大事というのは、自身の知識であるとか精神状態とか、も創造性には大事ということだろう。

この本では、良く言われる幼少期に創造性が育まれる、ということを示しているのではなく、同じ志を持った研究者が、ある時期、同じ研究所で、創造性の高い研究をした、ことを示している。

環境だけでも、自分の問題だけでもない。自分自身も成長しつつ、良い刺激的な環境に身を置くことが大事だなと思った。

2015年9月16日水曜日

わが生涯に一片の悔いなし

.dbファイルの扱い方を完全に忘れてしまった。しばらく右往左往したが結局どうにもならず、、、。

そうこうしてたら卒論の相談に来たので、その手伝いでダンゴムシ採集を行う。

重要書類の手続きをして午前中が終了。

形態変異論文用の解剖をして、論文の修正を少し進める。再び、卒論の相談。

形態変異にも少し飽きたので、沖縄サンプルの処理をして、再度、論文修正をして終了。

わが生涯に一片の悔いなし(youtubeにリンク)!!

2015年9月15日火曜日

相談

今日から実習を行う大学1年生と一緒に小学校に挨拶へ。

朝が早いので寝坊したらまずい、、、と思ってたら寝付けなかった。

大学に戻って、沖縄サンプルの処理、書類書き。

審査から返ってきてしばらく放置していた形態変異論文に手をだす。議論の仕方を変えないとダメなようで、図を作成してみるが、これが正しいのかよく分からない。


色々と調べたがどうにもならず、後輩に相談。

データももう少し増やす必要がありそうなので、少しだけ解剖をして終了。

今週末の昆虫学会は参加できそうだ。どうなるか分からなかったので、発表の申し込みをしていないのは残念だが、逢いたい人がたくさんいる。楽しみ。

2015年9月14日月曜日

日々

相変わらずの日々。

金曜日は、一日中、小学校へ。教育実習中の学生の授業を観察。緊張感の中、一生懸命授業をしていました。

どうやら、私も緊張していたのか、大学に戻ったらぐったり。アメリカに飛ぶ大学院生の送迎会があったが疲れのため参加を諦めた。

土曜日は、とあるセミナーに参加。文部科学省の人が講演をするということで、キットつまらないだろうと思っていたが、元々は小学校の先生で、どうやら優秀なために文部科学省で働いている方のようで、眠くならずに聞けた。

土曜日から日曜日にかけて、ソロモンの偽証の前後編を観た。ありえない設定だけど、なかなか面白かった。ミステリーとしてよりも、青春群像劇として観た方が面白いかも。

加えて、24をダラダラ見てしまった。

今日は、ポチポチαを1時間、沖縄サンプル処理を1時間、メール処理とか書類書きをしてから会議×2。

市内の青色ダンゴムシの情報があった地点のGPSデータを取りに出かける。少しずつ情報が増えています。見つけたら是非、連絡を下さい。

Burmoniscus論文を修正して、海外の研究者に読んでもらうために送って終了。

明日は、朝から小学校へ。学生を置いて、すぐに帰ってきて良いのかな???

2015年9月10日木曜日

ハイライト表示

沖縄サンプル×6を処理。

研究室の片付けを少しだけして、2時間ほど会議へ。

英文校閲から戻ってきた。


しかし、ハイライト表示で反映されない修正箇所もあり非常に確認しにくい。

全然進まず、合間に標本の整理とかに手を出したりして終了。

明日は、一日中、小学校だ、、、。

鬼怒川が決壊したそうだ。北関東の大雨はあまり聞かないと思う。雨雲データを見ると、絶え間なく大雨が降っているのがよく分かる。

2015年9月9日水曜日

ウサギ

ポチポチαをしてから、3年生の卒論ネタの検討のため公園へ。大まかに決まった。

大学に戻って、重要書類を作成して提出へ。

沖縄サンプルを6、7地点ほど処理。

英文校閲に出しているBurmoniscus論文に使った標本を博物館に所蔵する用に整理。これにかなり時間がかかり終了。とりあえず、まとめただけ。

昔、路上で発見したウサギの遺体。骨格標本にするついでに分解過程をインターバルで撮影してみようと思った。


結局、忘れて1ヶ月ほど放置してしまったのだが、何も無くなっていた、、、自然ってすごいな。

5日間ほどしか撮影できないのだが、その期間でも一気に分解されていくのが分かった。ただ、予想以上にグロクて、教材には使えないかな。

カマドウマ。


ザトウムシ。


ヘビもきた。遺体を食べるのか、そこに群がる昆虫を食べるのかは不明。


そして、ハエ。


この後、しばらくして大量に蛆虫が発生し、一気に分解が進む。

もちろん、シデムシ類は色々と出現する。資源をめぐる競争がかなり激しそうで、生態学的には非常に興味深い。ただ、カメラを設置するだけなので実験も楽。

ただ、見た目がかなりグロいので、扱える人が少ないのが難点だけど、研究テーマとして興味深いなと思った。

2015年9月8日火曜日

アップアップ

アップアップです。

ポチポチαを1時間してから公園修論の手伝いで山登り。

大学に戻って、色々と「こなす」。ほとんど記憶がない。

合間に1時間ほど会議。チョウのDNA実験データが返ってが見方が良く分からない。

今週と来週に小学校に行かないと行けないのだが、何をすれば良いのかほとんど理解できていない。何か大きなミスをしそう、、、。

学会関連について少し考え事。沖縄サンプルを3地点処理。

夕方頃に、締め切り直前のとても重要な書類に気づいて、焦りながら準備。

頭がボ〜としたので終了。

2015年9月7日月曜日

沖縄島7日目

土曜日が沖縄最終日、、、沖縄島7日目。

空港近くの公園2箇所で採集して終了。

瞬間的に強い雨が降ることはあったが、全体的には天気に恵まれて、だいたい予定通りに調査はできた。

約70地点。これから1個体ずつビン分け⇨解剖⇨生物顕微鏡を使って種同定、となる。


今日は、基本データの入力が終わったgoogle mapポチポチに新しいデータを加えるための、ポチポチαを始める。

基本データとは博物館に保管されている標本のデータで、当然、これ以外にも論文で発表されたデータであったり、私自身が採集したデータもあるので、今後は、これらを加えていく。今回の沖縄で採集したデータも種同定が終わり次第、反映されていく。

その後、1時間限定でビン分け作業。大阪と神戸のサンプル+沖縄2地点、片付ける。この作業を根気強くできるかが、土壌動物を研究できるかの鍵である。

良い方法はないのだが、唯一のコツは、採集後、できるだけ早く処理をする。そうすると、採集した場所を思い出しながら作業ができるので、色々とアイデアが思い浮かび、一応、生物の研究をしている気にはなれる。この期間を過ぎると、ただただ指の長時間の指に運動になってしまい、辛いだけになる上、解析のアイデアが浮かばないという状況になる。。

そして、予想通りの書類書き色々、、、を放ったらかしにして、Burmoniscus論文を書き進めてエイやと英文校閲へ。

その後、書類書き、学会仕事をして終了。

2015年9月5日土曜日

沖縄島6日目

沖縄島6日目。

大して歩いていないのに、翌日の疲れが酷い。

今日は、ヤンバルの14地点で調査。

ヤンバルクイナが道路を渡るのを2回見た。カメラを探す間に、サッサといなくなった。

注意しなくては。


ちょうど2回目のヤンバルクイナを見た頃、運転中の背中に何か違和感が。どんどん下がっていく感じ。最初は、葉でも入ったかなと気にしなかったが、不規則に動いている気がする、、、動物か?

ムカデか、とビビりながら、背中に手を回すと、キノボリトカゲが服の中にいた。


手袋、篩、デジカメ付属の照明リング、を無くしてしまった。GPSを無くすんではないかと心配だった。

明日、都市部の公園を調査して福岡へ。

この1週間で、やるべきことが溜まった。来週は大変そうだ。

2015年9月3日木曜日

沖縄島5日目

沖縄島5日目。

名護と本部の8箇所で調査。大半が再調査地点だった。

ヤンバルトサカヤスデ。沖縄の路肩のリター溜には普通に見られる。外来種と考えられているが、怪しいと思っている人もいるとか、、、。


この動物、高密度になるので、不快害虫として多くの人は嫌がる存在なのだが、最近、大きな発見があった。

有用化合物を合成するのにヒドロキシニトリルリアーゼという酵素が利用されているのだが、この酵素がこのヤスデから発見された。でも、植物の酵素を使えば良いのでは、、、ヤスデの酵素の方が性能が良いのだとか。これから応用化を目指すそうだ。

この実験のためにヤスデを30kgすり潰したそうだが、上記したように、この動物は高密度になって嫌がられるほどなので、その点でも有用性が高い。

コシビロの繁殖時期らしい。


林道に黄色に置物が。


パントラップと呼ばれる昆虫採集用のトラップで、黄色だとよく採れるとか。

2015年9月2日水曜日

沖縄島4日目

沖縄島4日目。

沖縄市、恩納村、石川市あたりの8地点で調査。

明日からヤンバル。この4日間はほとんど山に入っていないけど、明日からは山中心の生活に。

都市部の公園にも色々と危険な生物がいるようで。


有毒の液を出すオキナワキョウチクトウ。液がつくと目が腫れてしまうことから、沖縄では「ミフクラギ」と言う。


花はキョウチクトウに似ているが、属は異なる。


今回は天気に恵まれているが、今日の昼ごろ、車の運転が怖いほどの雨に降られた。1時間ほど続いたが、あとで雨雲のデータを調べたら、雨雲と並走をしていたようだ。

沖縄島3日目

沖縄島3日目。

初日に再調査をし忘れた南部の1地点を調べた後、中部周辺で調査。合計9地点で採集。

オカダンも結構いた。

青色個体も発見。


すでに沖縄で発見されているが、以前見つけた場所とは異なる。種は解剖しないと分からないけど、多分、同じ種だろう。

こんな場所でも、、、


これは琉球大学のキャンパスの中にあり、下の画像の池の近く。


琉球大学はある種の模式産地となっている。この種を採集するのは難しいだろうなと。時間がかかりそうなので学食へ。他大学へくると学食に行きたくなる。


結局、採れたのかはよく分からない。

アフリカマイマイに何かが付いている。ヒルかなと思ったけど、ネットで検索したところ、ニューギニアヤリガタリクウズムシかな。


世界的な外来種vs世界的な外来種、だったのか。