島根サンプルでは、海岸性種が多く含まれている。基本的に、私は、コシビロとBrumoniscusを専門的に研究しており、海岸性種をチャンと観察する機会がない、というのが、現在、苦戦している最大の理由。
海岸の代表的な属、Armadilloniscus(ハマワラジムシ属)。
日本からは、
A. albus シロハマワラジムシ
A. amakusaensis アマクサハマワラジムシ
A. brevinaseus ハナビロハマワラジムシ
A. hoshikawai ホシカワハマワラジムシ
A. japonica ニホンハマワラジムシ
A. notojimensis ノトチョウチンワラジムシ
が知られている(布村,2011)。このうち、ノトは後日詳しく触れるとして、Kwon(1995)により、A. hoshikawaiとA. amakusaensisは、A. ellipticusのシノニムであると議論されている。2011年の論文では、これを踏襲していないので、さて、どうしようか。
これらの種、重要な分類表徴の一つとして、頭部先端の突起の尖り具合がある。これが分かるようで分からない。
これは尖るタイプで間違いないのだろう、ということで、A. japonicaで良いかな。
これは、幅が広いタイプだけど、広いのにも広いのとやや広いのがあり、これはタイプ標本を見ないと分からない。ということで、
このSEM撮影をしていて、面白いことを発見してしまった。