2014年1月3日金曜日

腹肢

ダンゴムシプロジェクトのデータにしようと、近くの公園でダンゴムシ探しをするが、深く潜ってしまっているようで簡単には見つけられない。素手で土を掘っていられず早々に退散。


昼から大学に来て、色々と片付けよう、と思ったが、昨日、中途半端なところで終わったワラジムシ類の形態の勉強で終わった。機能としても、種の表徴としても重要な腹肢。

腹肢は、水生の等脚類では遊泳に使用されるので、そのようなグルーブでは普通、体から離れて存在しており、その面を示すのに「前方」と「後方」が用いられることがある。しかし、陸生種では、基本的に腹節にくっついているので(融合しているのではない)、「前方」を「腹側」、「後方」を「背側」と呼ぶ。


腹肢は内肢と外肢があり、さらに、それが5枚ある。陸生種では、第1内肢が交尾補助器として進化しており、その背側に精子溝と呼ばれる構造があり、生殖突起から、この溝に精子を移動した後、雌の生殖口へ挿入することになる。


ただし、この構造は系統によって少しずつ異なり、とくに、フナムシやハマダンゴムシでは大きく異なる。

祖先系統のグループをほとんど観察したことがないので、ナカナカ理解に苦しむ。もう少し整理が必要か。