2013年10月29日火曜日

恩藤

明日の授業の準備。徳之島のBurmosnicusの解剖を終え、沖永良部島に入ったところでプレパラートに貼るシールが無くなったので、解剖はここで終了。

どうにか登録が済んだDNAのアクセッション番号を整理して、コシビロ論文を微修正。これは共同研究者のコメント待ち段階まで到達。

大学院生と図の作成や解剖をして、連休に決着をつける予定だったコスタリカ原稿に本格的に取りかかる。といってもポスターを原稿にするだけなので、それほど大変ではない、、、はずが、議論が浅すぎるので勉強。

ワラジムシ類の周期活動では、金字塔的な研究をしている恩藤先生の論文。日本語で書かれているが、きちんと海外でも引用されている。

オカダンゴムシ幼虫の日周期活動
恩藤 (1955) 科学, 586

1.オカダンゴムシの若虫(体長1mm)は、7〜12時頃にかけて土を登ったり、潜ったりする。

ハマダンゴムシTylos granulatus Miersの日周期活動 III.発育にともなう周期活動の変化
恩藤 (1954) Japanese Journal of Ecology, 4: 1–3

1.飼育条件下のハマダンゴムシの活動量を生活史に関連づけて調べた。

2.
20mm以上:夜間に活発に動き、夜明け前に活動量が増加する。
10−15mm:夜間に活発に動くが、夜明けに向けて活動量は低下する。
5mm以下:日の出直前に活動しない以外は、昼夜を通じて活動する。夜間の方が活動量は大きい。
このことから、発育とともに行動周期を変えることが分かった。

ふと、昨夜、体内のものを全部出したいなと思い、断食をしてみようと思ったのだが、空腹で集中力が欠けてしまい、カロリーメイトを食べてしまった。

ダンゴムシは行動実験の前に、2日間絶食にさせることあるが、大変だな、と思った。