2013年10月7日月曜日

牛乳

DNA抽出をしてから論文書き。DNAの部分を残して、2稿が終わった感じ。でも、見ればみるほど修正点が出てくる。

しかし、授業が始まってしまったので、ぼちぼち準備も始めないと。1年生向けの授業では、「自分で考えてみよう」、というモやっとした内容の新ネタを投入したい。

なぜかと言うと、テレビとかネットを盲目的に信じてしまう人が多く、(私に関わらないならば、それはそれで別に良いのだが)大学を卒業して、まして、先生になる人が、根も葉もない噂を堂々を子ども達に話すのはマズく、情報をちきんと自分と考えて欲しいなと。

あと、きっと自分もそうだったんだろうけど、大半の本学の学生は、授業で「これはこうなんです」と断定すると、それを暗記するのは得意なのだが、「こんな場合もあり、こんな場合もあり、でどうしましょうか?」と聞くと、ほぼ確実「、、、」となってしまう。さすがにこれはマズいなと、5年目で感じ始めたので。

で、「学生が盲目的信じていそうで」かつ「色々と議論されていそう」なネタを色々と探索。


なぜ「牛乳」は体に悪いのか ―医学界の権威が明かす、牛乳の健康被害 (プレミア健康選書)

牛乳の賛否の議論は結構な有名なので、知っている人も多いかな。この本の著者は、米国の医学者で牛乳否定派のエース的存在らしい。

文章は気軽なお話調だけど、引用文献もきちんと書かれているので元データを検証することはできる。

まず、最初に。私は医者ではなく、この分野を研究している人間でもないので、この本に掲載されている文献をきちんとレヴューはできない(していない)ので、科学的な観点から評価はできません。

内容は、有名な「有色人種は成人になると乳糖を分解できないので牛乳を飲むと下痢になる」話に始まり、アレルギーやガンなどのリスクも高めるよ、と、なかなか恐い話しが続く。上記のように学術論文を引用しているので、ウソはないだろうが、自分の主張に都合の良いデータのみを引用しているのも間違いないと思う。

好都合なことに、Amazonのレビューに医者と名乗る方の意見が書かれており、本書とは反対に、牛乳は良いという研究結果も(当然)あるのだとか。

一方で、日米で40年以上の臨床経験のある訳者は、(当然)経験的にも牛乳は体に悪いのは、間違いない事実と書いている。

とりあえず明らかなこととしては、症状や条件によって影響が異なる、ことぐらいか。これだけ意見が異なるということは、きっと、個人差も大きいのかな?

目次
1.この世で最も過大評価されている食品の実態
2.牛乳の糖質は、消化器症状を引き起こしやすい
3.牛乳のタンパク質は、アレルギー体質をつくりやすい
4.牛乳の脂質は、心筋梗塞・脳卒中・ガンのリスクを高める
5.ミルクは赤ん坊を病気にかかりやすくする
6.牛乳はカルシウム源として不適切である
7.牛乳にありがちな風味の劣化と細菌の汚染
8.難病の原因は牛乳だった!
9.事実を歪曲している牛乳の宣伝と報道
10.牛乳は青少年の精神面に悪影響を及ぼす
11.牛乳は完全栄養食品の名に値しない

盲目的牛乳信者になる前に、一度、読んでみる価値はある?

凱旋門賞は、残念だったというか、どうしようもなかったかな。2着と4着なので、日本の競走馬が世界の強豪であることは間違いわけで、あとは、”世界の”化け物クラスの出現を待つしかないのか。

武・キズナが、オルフェーブルを閉じ込めながら、上がっていくところは、鳥肌が立った。