2013年7月30日火曜日

DNA抽出

来週の中学教員向け講習の予備実験で終わった一日。

午前中は、ブロッコリーからDNA抽出を試みるが、いきなり失敗。ブロッコリーとエタノールを冷凍庫に入れ、念入りに花芽を潰すと、無事にDNAが抽出できた。


午後一で、家庭科と技術科の皆さんと一緒に、先週設置した微生物の培養状況の確認。色々と面白いことがあったけど、一番驚いたのが、1円からは大量のカビが発生したが、10円からは全くカビが発生しなかった、こと。1試料しか試していないので、たまたまかも知れないけど、、、。自由研究に良いのでは。


その後は、鳥レバーのDNA抽出条件調べ。レバーと同量の水、さらに、1、2滴/レバー25g、を入れてミキサーで良くかき混ぜる。


その溶液に1〜2molになるように食塩水を加える。例えば、レバー25g、水25mlならば、塩5.6gを水10mlに溶かした食塩水を加えると、5.6g/60mlとなり(レバーを25mlと換算)、すなわち、93.3g/1000mlとなる。塩化ナトリウムの分子量が58.4なので、93.3÷58.4=1.6molとなり(当たってる?)、ちょうど良い。

この後、加熱してタンパク質を変性させ、濾しとるのだが、このときの加熱をしっかりとやるのが大事な気がする。最初は、ろ液が濁っており(タンパク質を含む?)、このときはDNAの抽出量が少なかった。

食塩水を入れ、加熱する前。


加熱後。


これをガーゼでこし、ろ液を良く冷やした後、冷やしたエタノールを壁づたいに加えると、エタノール層にDNAが白い糸状で析出される。いわゆるエタ沈。


取り出したDNA。


ただ、このDNAにはタンパク質が結構含まれているらしく、もう一度、食塩水に溶かし、エタ沈をして精製すると良いみたい。