来週の講習の準備。
ユスリカ幼虫の唾液腺染色体の観察の予備実験。頭部をピンセットで抜き出す。
酢酸カーミン液で染色すると、染色体が濃い赤色に染まる。
400倍でもこれくらいにしか見えない。
他に、授業(テスト)、卒論相談、そして、金曜日のPC実習の準備。PC実習は、学生間でとてもレベルの差があるので、なかなか大変。専門科目でも手応えを感じられることは少ないのだが、金曜日は必修科目なので簡略版が限界かな。
明日は、ヒノキ林のピットフォールの回収。バテないと良いけど、、、。
2013年7月30日火曜日
DNA抽出
来週の中学教員向け講習の予備実験で終わった一日。
午前中は、ブロッコリーからDNA抽出を試みるが、いきなり失敗。ブロッコリーとエタノールを冷凍庫に入れ、念入りに花芽を潰すと、無事にDNAが抽出できた。
午後一で、家庭科と技術科の皆さんと一緒に、先週設置した微生物の培養状況の確認。色々と面白いことがあったけど、一番驚いたのが、1円からは大量のカビが発生したが、10円からは全くカビが発生しなかった、こと。1試料しか試していないので、たまたまかも知れないけど、、、。自由研究に良いのでは。
その後は、鳥レバーのDNA抽出条件調べ。レバーと同量の水、さらに、1、2滴/レバー25g、を入れてミキサーで良くかき混ぜる。
その溶液に1〜2molになるように食塩水を加える。例えば、レバー25g、水25mlならば、塩5.6gを水10mlに溶かした食塩水を加えると、5.6g/60mlとなり(レバーを25mlと換算)、すなわち、93.3g/1000mlとなる。塩化ナトリウムの分子量が58.4なので、93.3÷58.4=1.6molとなり(当たってる?)、ちょうど良い。
この後、加熱してタンパク質を変性させ、濾しとるのだが、このときの加熱をしっかりとやるのが大事な気がする。最初は、ろ液が濁っており(タンパク質を含む?)、このときはDNAの抽出量が少なかった。
食塩水を入れ、加熱する前。
加熱後。
これをガーゼでこし、ろ液を良く冷やした後、冷やしたエタノールを壁づたいに加えると、エタノール層にDNAが白い糸状で析出される。いわゆるエタ沈。
取り出したDNA。
ただ、このDNAにはタンパク質が結構含まれているらしく、もう一度、食塩水に溶かし、エタ沈をして精製すると良いみたい。
午前中は、ブロッコリーからDNA抽出を試みるが、いきなり失敗。ブロッコリーとエタノールを冷凍庫に入れ、念入りに花芽を潰すと、無事にDNAが抽出できた。
午後一で、家庭科と技術科の皆さんと一緒に、先週設置した微生物の培養状況の確認。色々と面白いことがあったけど、一番驚いたのが、1円からは大量のカビが発生したが、10円からは全くカビが発生しなかった、こと。1試料しか試していないので、たまたまかも知れないけど、、、。自由研究に良いのでは。
その後は、鳥レバーのDNA抽出条件調べ。レバーと同量の水、さらに、1、2滴/レバー25g、を入れてミキサーで良くかき混ぜる。
その溶液に1〜2molになるように食塩水を加える。例えば、レバー25g、水25mlならば、塩5.6gを水10mlに溶かした食塩水を加えると、5.6g/60mlとなり(レバーを25mlと換算)、すなわち、93.3g/1000mlとなる。塩化ナトリウムの分子量が58.4なので、93.3÷58.4=1.6molとなり(当たってる?)、ちょうど良い。
この後、加熱してタンパク質を変性させ、濾しとるのだが、このときの加熱をしっかりとやるのが大事な気がする。最初は、ろ液が濁っており(タンパク質を含む?)、このときはDNAの抽出量が少なかった。
食塩水を入れ、加熱する前。
加熱後。
これをガーゼでこし、ろ液を良く冷やした後、冷やしたエタノールを壁づたいに加えると、エタノール層にDNAが白い糸状で析出される。いわゆるエタ沈。
取り出したDNA。
ただ、このDNAにはタンパク質が結構含まれているらしく、もう一度、食塩水に溶かし、エタ沈をして精製すると良いみたい。
2013年7月29日月曜日
ショック
昨年の夏以来のヒノキ林調査。今年は間伐を行った2地点のみの調査。
これまでの調査地内で間伐をしてくれるのが理想だったのだが、微妙に外れてしまったので、プロットを少し動かしてからトラップを設置。大した作業ではないのだが、徐々に気持ちが悪くなり、かなりしんどかった。
一緒に作業している方々は、先輩というよりも、年輩といった方が妥当かもしれないのだが、全く疲れている様子がない、、、。運動不足なのか、夏バテからの体調不調なのか、よく分からないがショックだった。ただ、学生実習じゃなくて良かった、と本気で思った。
共同作業者の方々が帰りに、山中で2週間ほど止まっている自動車に声をかける、というナカナカ恐いことをしていた。とりあえず、返事があったので安心。山で仕事をしていると色々な場面に遭遇するらしい。
大学に戻って、卒論の相談を少しして、来週の中学校の先生向け講習会について考える。中学校で遺伝子が扱われることになったので、このあたりの実験をする予定。教科書にはバナナを使ったDNA抽出実験が掲載されているのだが、なぜ、バナナなのか良く分からないので調べていたら、文京学院大学女子高等学校の学生達が、100種を対象に遺伝子の抽出実験をしていた。
やはり、バナナは抽出がしやすいらしい。その理由までは、分からないけど。スゴい実験だな、、、。
これまでの調査地内で間伐をしてくれるのが理想だったのだが、微妙に外れてしまったので、プロットを少し動かしてからトラップを設置。大した作業ではないのだが、徐々に気持ちが悪くなり、かなりしんどかった。
一緒に作業している方々は、先輩というよりも、年輩といった方が妥当かもしれないのだが、全く疲れている様子がない、、、。運動不足なのか、夏バテからの体調不調なのか、よく分からないがショックだった。ただ、学生実習じゃなくて良かった、と本気で思った。
共同作業者の方々が帰りに、山中で2週間ほど止まっている自動車に声をかける、というナカナカ恐いことをしていた。とりあえず、返事があったので安心。山で仕事をしていると色々な場面に遭遇するらしい。
大学に戻って、卒論の相談を少しして、来週の中学校の先生向け講習会について考える。中学校で遺伝子が扱われることになったので、このあたりの実験をする予定。教科書にはバナナを使ったDNA抽出実験が掲載されているのだが、なぜ、バナナなのか良く分からないので調べていたら、文京学院大学女子高等学校の学生達が、100種を対象に遺伝子の抽出実験をしていた。
やはり、バナナは抽出がしやすいらしい。その理由までは、分からないけど。スゴい実験だな、、、。
2013年7月27日土曜日
2013年7月26日金曜日
2013年7月25日木曜日
多細胞生物
自炊した文献整理の続きをしつつ、簡単に目を通してみる。もっとも重要な属だけ英語で書かれていない気がしてきた。気のせいだろうけど。
午後、前期最後のゼミ。多細胞生物が進化するのに不可欠な遺伝子の話で、エキソンシャッフリングやタンパク質修飾などにより、少ない変化でも大きな変化が生じ得るという内容。ランダムな遺伝子変化のみの説明では、進化を理解しがたいが、このような分子生物学的知見があると、進化を実感するのもさほど困難ではないな、と認識させられた。
その後、3時間ほど会議。
明日の授業の準備でダニとトビムシの写真を撮影。
トビムシ。
その後、属分類の文献読みに挑戦し、ほとんど進まずに終了。
午後、前期最後のゼミ。多細胞生物が進化するのに不可欠な遺伝子の話で、エキソンシャッフリングやタンパク質修飾などにより、少ない変化でも大きな変化が生じ得るという内容。ランダムな遺伝子変化のみの説明では、進化を理解しがたいが、このような分子生物学的知見があると、進化を実感するのもさほど困難ではないな、と認識させられた。
その後、3時間ほど会議。
明日の授業の準備でダニとトビムシの写真を撮影。
トビムシ。
その後、属分類の文献読みに挑戦し、ほとんど進まずに終了。
2013年7月24日水曜日
高校生
シークエンスデータ整理の続き。Burmoniscusはすぐにでも論文にできそうなデータがあった。コシビロは、相変わらずまとまらないデータのまま。
卒業生が訪問してくれたので、少しお話。夏休みに入ったので、少しは楽になったそうだ。あと、先週末が福岡の教員採用試験日だったので、学生が大学に復活しつつある。
午後一で授業。多種共存をニッチ分化と非平衡から説明する内容。高校生が参加してくれたのだが、理解はしてくれたのだろうか。早くから分かっていれば、動画の多い内容に変更することもできたのに残念。
その後、夏休み中に行われる実習のガイダンス。今年は引率ではないので、気楽に説明をする。で、学生の実験の補講。
卒論の指導を少しして、コシビロの属分類に関する論文を読もうとするが、、、ドイツ語とフランス語の壁に阻まれ、ほとんど進まずに終了。フランス語の方が何となく理解しやすいのかな。これはかなりの時間が必要そうだ。
論文読みのせいか、何だか疲れた一日になった。
今年は、沖永良部島と徳之島に調査に行くことにした。これで、大きな有人島はだいたい終わりかな。沖永良部島は、Burmoniscus shibaiのタイプローカリティーで、これで、Burmoniscus属のタイプローカリティーは終わりのハズなんだけど、、、見落としがありそうだ。
卒業生が訪問してくれたので、少しお話。夏休みに入ったので、少しは楽になったそうだ。あと、先週末が福岡の教員採用試験日だったので、学生が大学に復活しつつある。
午後一で授業。多種共存をニッチ分化と非平衡から説明する内容。高校生が参加してくれたのだが、理解はしてくれたのだろうか。早くから分かっていれば、動画の多い内容に変更することもできたのに残念。
その後、夏休み中に行われる実習のガイダンス。今年は引率ではないので、気楽に説明をする。で、学生の実験の補講。
卒論の指導を少しして、コシビロの属分類に関する論文を読もうとするが、、、ドイツ語とフランス語の壁に阻まれ、ほとんど進まずに終了。フランス語の方が何となく理解しやすいのかな。これはかなりの時間が必要そうだ。
論文読みのせいか、何だか疲れた一日になった。
今年は、沖永良部島と徳之島に調査に行くことにした。これで、大きな有人島はだいたい終わりかな。沖永良部島は、Burmoniscus shibaiのタイプローカリティーで、これで、Burmoniscus属のタイプローカリティーは終わりのハズなんだけど、、、見落としがありそうだ。
2013年7月23日火曜日
微生物
頼まれ仕事の原稿読み。とても勉強になった。その後、早い昼食にしようと外に出たら、植物の先生が水生植物の周りで授業をしていたので、一緒に色々と教えてもらう。こちらも大変勉強になった。
午後は、将来、家庭科の先生と技術科の先生になる学生と一緒に微生物の実習。といっても今日は、培地に色々なものを入れるだけ。3日後に観察をするのが楽しみ。
その後、9月に予定されている中学生向け実験講座の話し合い。1年生を対象に遺伝子の実験をするのだが、どうすれば良いのか。
昨年、修論のデータと一緒に解析したにも関わらず放置されていたシークエンスデータを整理する。どうも偽遺伝子を読んでしまっている個体が幾つかあるな。ただ、大量に手元にある横国大のコシビロの系統の検討がついたのは大きい。
午後は、将来、家庭科の先生と技術科の先生になる学生と一緒に微生物の実習。といっても今日は、培地に色々なものを入れるだけ。3日後に観察をするのが楽しみ。
その後、9月に予定されている中学生向け実験講座の話し合い。1年生を対象に遺伝子の実験をするのだが、どうすれば良いのか。
昨年、修論のデータと一緒に解析したにも関わらず放置されていたシークエンスデータを整理する。どうも偽遺伝子を読んでしまっている個体が幾つかあるな。ただ、大量に手元にある横国大のコシビロの系統の検討がついたのは大きい。
2013年7月22日月曜日
シンタイプ
今週は特別授業が2つあり、その準備に手間取る。
まずは明日、家庭科と技術科と合同の微生物に関する実習。で、水曜日には、普段の授業に高校生が参加するということなので、多少は分かりやすいように手を加えてみようとするが、、、。
ちょうど微生物実習で分解者のレジュメを作成していたら、他の授業で分解者の課題を出された学生が相談にきた。土壌動物を分解者に加えるべきなのか、という、なかなか扱いにくい問題。一通り説明してみるが、どのような説明をするのかな。
今週の土曜日がオープンキャンパスなので、午後は、皆で大学構内を綺麗にしましょう、というイベントに参加して、ゴミ拾い。
その後、日曜日に神戸で採集したコシビロの整理を少しして、自炊PDFの取り込み作業をして終わり。
昨日、名古屋から帰る途中、神戸で下車して、コシビロ採集を行ってきた。場所は、摩耶山、という逆から読んでも、まややま、というところ。登山道の入口が良く分からなかったので、途中までケーブルカーに乗って行く。
なぜ、ここで採集したのかというと、コシビロに残された厄介な問題を解決するため。
その厄介な問題というのは、ワラジムシ類を扱う人の多くは、日本産土壌動物という本を参考にしているハズなのだが、実は、これには全てのワラジムシ類が掲載されているわけではない。
コシビロに関しては、この本が発刊される前にすでに日本から報告されていた5種が未掲載となっている。どうも、当時、これらの種の実体が良く分からず、しかたなく掲載しなかったそうだ。記載分も短く、タイプも全て海外にある(or無い)ので、すぐに手を付けられる状況ではなかったと思われる。
で、そのうち4種は琉球列島産なので、とりあえず、現在、悩んでいる関東産の種問題には関係ないのだが、Spherillo nipponicus、として記載された種が、西日本全域から採集した標本に基づき記載されており、どうも、アレらしい、と予想されたので、それを確かめるために採集をした、ということ。
で、厄介なのは、この種、奈良から鹿児島の霧島までの標本に基づき記載をしているのだが、私の調査では、このような分布をしている種はいない。そう、それらの標本には、複数の種が含まれている可能性が高い。そして、論文中でホロタイプを指定していないので、これらの標本はシンタイプとして扱われ、これら全体で種の基準となっている。もし、本当に複数種を含んでいるならば、基準にならないので、これらの中からレクトタイプを指定しなければならないわけで、、、いつになったら終わるのか。
まずは明日、家庭科と技術科と合同の微生物に関する実習。で、水曜日には、普段の授業に高校生が参加するということなので、多少は分かりやすいように手を加えてみようとするが、、、。
ちょうど微生物実習で分解者のレジュメを作成していたら、他の授業で分解者の課題を出された学生が相談にきた。土壌動物を分解者に加えるべきなのか、という、なかなか扱いにくい問題。一通り説明してみるが、どのような説明をするのかな。
今週の土曜日がオープンキャンパスなので、午後は、皆で大学構内を綺麗にしましょう、というイベントに参加して、ゴミ拾い。
その後、日曜日に神戸で採集したコシビロの整理を少しして、自炊PDFの取り込み作業をして終わり。
昨日、名古屋から帰る途中、神戸で下車して、コシビロ採集を行ってきた。場所は、摩耶山、という逆から読んでも、まややま、というところ。登山道の入口が良く分からなかったので、途中までケーブルカーに乗って行く。
なぜ、ここで採集したのかというと、コシビロに残された厄介な問題を解決するため。
その厄介な問題というのは、ワラジムシ類を扱う人の多くは、日本産土壌動物という本を参考にしているハズなのだが、実は、これには全てのワラジムシ類が掲載されているわけではない。
コシビロに関しては、この本が発刊される前にすでに日本から報告されていた5種が未掲載となっている。どうも、当時、これらの種の実体が良く分からず、しかたなく掲載しなかったそうだ。記載分も短く、タイプも全て海外にある(or無い)ので、すぐに手を付けられる状況ではなかったと思われる。
で、そのうち4種は琉球列島産なので、とりあえず、現在、悩んでいる関東産の種問題には関係ないのだが、Spherillo nipponicus、として記載された種が、西日本全域から採集した標本に基づき記載されており、どうも、アレらしい、と予想されたので、それを確かめるために採集をした、ということ。
で、厄介なのは、この種、奈良から鹿児島の霧島までの標本に基づき記載をしているのだが、私の調査では、このような分布をしている種はいない。そう、それらの標本には、複数の種が含まれている可能性が高い。そして、論文中でホロタイプを指定していないので、これらの標本はシンタイプとして扱われ、これら全体で種の基準となっている。もし、本当に複数種を含んでいるならば、基準にならないので、これらの中からレクトタイプを指定しなければならないわけで、、、いつになったら終わるのか。
2013年7月20日土曜日
思い出す
大学院生時代の先生が先日亡くなり、偲ぶ会に参加のため名古屋へ。こんな形で名古屋に来ることになるとは、、、。
関西弁のせいか普通のことを話していても怖く感じることがあったが、学生のことを常に考えている先生だった。学生の間違いを厳しく指導されていたが、それが教員としてとても大事なことで、そして、それをやるのがとても難しいと痛感している日々だ。
卒業後も定期的に連絡を頂き、たくさんの励ましを頂いた。とくに、研究室としての研究を心配された。学生と一緒に研究をしないとダメだと。学生との共著論文が印刷されたら送りますと手紙を書いたが、未だに受理されず、先生に読んで頂けなかったことに悔いが残る。これからは悔いが残らないように研究しなければ。
色々なことを思い出す一日となった。
2013年7月19日金曜日
2013年7月18日木曜日
2013年7月17日水曜日
素手
授業の準備、編集を終えた学会誌を印刷業者へ発送して、卒論の手伝いでピットフォールの設置。頑張って草刈り管理しているので、良い結果が出ると良いんだけど。
午後から授業と学生実験。学生実験はカエルの解剖。今年は全員、素手で触っていた。
気晴らしに畑を散策して、8月の中学生教員向けの講座と9月の中学生向けの講座について考える。遺伝子関係の実験で話を進めてしまったのだが、中学生の方は上手くいかない気がしてきた。面白さが分からずに終わりそう、、、。
最後にちょっとだけコシビロの整理をして終了。
畑の風景。
落花生のはずなんだけど、、、枝豆だよな、これ。
トウモロコシは全く成長せずに実を付けてしまった。中身はスカスカな感じ。
ミカンやレモンよりも、カラスザンショウの方がアゲハには人気のようだ。1齢かな?
大きくなると。
放置してあったカブト幼虫も無事に羽化してました。蓋を開けて逃げられるようにしておく。元々、大学周辺で捕まえた個体なので、逃がしても問題ないだろう。
午後から授業と学生実験。学生実験はカエルの解剖。今年は全員、素手で触っていた。
気晴らしに畑を散策して、8月の中学生教員向けの講座と9月の中学生向けの講座について考える。遺伝子関係の実験で話を進めてしまったのだが、中学生の方は上手くいかない気がしてきた。面白さが分からずに終わりそう、、、。
最後にちょっとだけコシビロの整理をして終了。
畑の風景。
落花生のはずなんだけど、、、枝豆だよな、これ。
トウモロコシは全く成長せずに実を付けてしまった。中身はスカスカな感じ。
ミカンやレモンよりも、カラスザンショウの方がアゲハには人気のようだ。1齢かな?
大きくなると。
放置してあったカブト幼虫も無事に羽化してました。蓋を開けて逃げられるようにしておく。元々、大学周辺で捕まえた個体なので、逃がしても問題ないだろう。
2013年7月16日火曜日
天体
溜まったメールの返事、明日の授業の準備、をしつつ、どうしても気になるコシビロを少し扱う。
色々と問題を含んでいるタテジマコシビロダンゴムシ。本種は、関東から報告があるのだが、南方の撹乱依存種、というのが私なりの結論であり、関東の種をとても疑問に思っていた。
先日、関東のコシビロを研究しているT大学の大学院生が、関東のタテジマとおぼしき種と私がタテジマと信じている種のDNAを比較した結果、大きく異なることが分かった。
先日、コスタリカの帰りに採集してきたので、早速、検鏡したところ、実体顕微鏡レベルでもタテジマではないことが判明。恐らく、関東から報告されているタテジマは、本当のタテジマではないでしょう。以前、島根で見つけた種と同じなのだろう。これはこれで分布が不思議、、、。
背面の模様はタテジマに似てるけど。
夜は、天体の先生が観測会を開催していたので、学生に混じって参加をしてみた。北部九州の大学では最大の天体望遠鏡らしい。
直径40cmの反射鏡が使用されている大きな物なのだが、結構古い物なの、こんな感じに手で動かして合わせる。普段は、顕微鏡でワラジムシ類の頭を観察している学生が、望遠鏡で月を観察中。
半月がきれいに見えた。
土星もこんな感じ。
色々と問題を含んでいるタテジマコシビロダンゴムシ。本種は、関東から報告があるのだが、南方の撹乱依存種、というのが私なりの結論であり、関東の種をとても疑問に思っていた。
先日、関東のコシビロを研究しているT大学の大学院生が、関東のタテジマとおぼしき種と私がタテジマと信じている種のDNAを比較した結果、大きく異なることが分かった。
先日、コスタリカの帰りに採集してきたので、早速、検鏡したところ、実体顕微鏡レベルでもタテジマではないことが判明。恐らく、関東から報告されているタテジマは、本当のタテジマではないでしょう。以前、島根で見つけた種と同じなのだろう。これはこれで分布が不思議、、、。
背面の模様はタテジマに似てるけど。
夜は、天体の先生が観測会を開催していたので、学生に混じって参加をしてみた。北部九州の大学では最大の天体望遠鏡らしい。
直径40cmの反射鏡が使用されている大きな物なのだが、結構古い物なの、こんな感じに手で動かして合わせる。普段は、顕微鏡でワラジムシ類の頭を観察している学生が、望遠鏡で月を観察中。
半月がきれいに見えた。
土星もこんな感じ。
2013年7月13日土曜日
右
コスタリカを出て5時間とちょっとでニュージャージー州のニューアーク空港に到着。
で、ニューヨーク州にあるジョン・F・ケネディー空港に移動。結構な渋滞で2時間弱かかった。
マンハッタンに行く余裕がなく諦めたけど、車内から自由の女神が小さく見えた。
そこから12時間かけて無事に成田に到着。明日、とある場所でコシビロを探して福岡に戻る。
ニューヨークからの機内はガラガラで、体勢が楽だったのが救われた。映画は、舟を編む、相棒、ワンピースを観たけど、舟を編むがとても良かった。
辞書を作る人の話。右を文章だけでどうやって伝えるか、、、考えてみると難しいことが分かる。
で、ニューヨーク州にあるジョン・F・ケネディー空港に移動。結構な渋滞で2時間弱かかった。
マンハッタンに行く余裕がなく諦めたけど、車内から自由の女神が小さく見えた。
そこから12時間かけて無事に成田に到着。明日、とある場所でコシビロを探して福岡に戻る。
ニューヨークからの機内はガラガラで、体勢が楽だったのが救われた。映画は、舟を編む、相棒、ワンピースを観たけど、舟を編むがとても良かった。
辞書を作る人の話。右を文章だけでどうやって伝えるか、、、考えてみると難しいことが分かる。
2013年7月11日木曜日
モルフォ蝶
明日の早朝、飛行機に乗るので、学会参加は今日で終わり。
今大会では、これまで以上に英語の準備をしてきたので、ほとんど上達していないことが結構ショックだった。さらに努力が必要かな。
詳細が分からないのも多かったけど、世界中で研究している人たちと同じ会場にいたことで、研究をする意欲はかなり高まったのは間違いない。今夏は、サソリモドキの核と関東のコシビロのゴールを、、、。
日本のコシビロの分類には、とある不思議な、しかし、大きな問題がある。これについても、今回、Taitiさんに相談したところ、協力してくれることになった。大混乱することは間違いなさそうだ。
昼に国立博物館に行ってみた。あまり大きくはないが、入り口にバタフライガーデンがあり、モルフォ蝶がたくさん飛んでいた。
翅を開くととても綺麗な金属光沢がある。
蛹は一箇所にまとめられており、羽化途中も観察することができる。
海外で一番厄介なのが食事。味はあまり気にならないが量が多すぎることが多いので。昨日は、地元の小さなレストランというか、巨大な屋台みたいなとこで食事をしたのだが、おかずの肉だけでお腹一杯になった。
ご飯パートを食べ終えた時点で気持ち悪かったのだが、、、夫婦で来店していた客の男の方がトイレに行ったとたん、外から男が入ってきて食べ物をさらって行く、という光景を目の当たりしたので、かなり無理をして食べた。
今日は安全パイでマックに行くことに。で、しかも用心深く、スペイン語のメニューをメモ帳に書き、注文する。無理やり発音すると、うまく通じず、適当に出されることがあるので、、、。
ジュースはやはり大きいか、ポテトは結構小さいな、、、とか考えながら待っていたら、、、あれ、もしかして、ハンバーガー2個セットのやつを注文してしまった〜。
帰りはニューヨーク経由。到着と出発の空港が違うので、移動中に自由の女神が見られると良いな。
コスタリカのホテルより。
2013年7月10日水曜日
致命的
発表はイマイチだったな。英語力が致命的に低かった。
陸生等脚類の発表は口頭発表で幾つかあった。
TaitIさんは、淡水性Oniscideaの話。結構種類がいることに驚いた。日本からも布村先生が、淡水から何か報告していたはずだけど、含まれていなかった。発表の主題はヨーロッパのある種が、祖先系統なのか、派生系統(二次的に水に入った)のか、という内容。
個人的に勉強になったのは、Cotyledonsという形態の発表。そもそもこの名称を知らなかった。雌が臓卵時に卵に栄養を与える管で、色々なパターンがあるみたい。ただ、この形態の数と産卵数は単純に一致はしないようで、変異意味は不明のようだ。昨日、ボルバキアを発表したグループなので、感染経路を調べようとしてるのかな?
最近、PM2.5で話題になったけど、とても小さい物質は、多分、体に悪い。これは、科学技術により作り出されたものなのだが 、これらの危険性を評価するのに、ワラジムシ類が使えそうだ、という発表もあった。
あと、体表面の化学成分を色々な種で比較したものなど、、、難しくてよく分からず。
系統解析では、Histon H3を使っている人が多かった。
ポスター発表は、系統、発生、行動分野。外来種と在来種の餌取り能力を測定する迷路実験が面白かった。
休憩中。
昼食の時間に眠くなるので、市内を散歩してたら中華街があった。
コスタリカのホテルより。
2013年7月9日火曜日
大会場
大会場は高級ホテル。参加者は、100名ちょっとかな?日本人も数名いるみたいだけど、知り合いではない。水産関係か生理学関係人か。
カニとヨコエビ?の系統関係の口頭発表を聞くが、英語はほとんど聴き取れないな、、、もう少し上達していると思ったのに。その後、耐塩性の系統進化に関する特別講演。これもスライドの字を読むのが限界。
続いて、ポスター発表へ。
エビとロブスターに関する研究が多い。陸生等脚類に関するのはごく僅かで、オカダンとハナダンの比較生態、南米のボルバキア、分類とファウナ×2。
オカダンとハナダンは、発表者がずっとおらず、どこが違うのかよく分からなかったが、2地点で調べており、ともに1地点で、雌に偏っていたのが気になった。
ボルバキアはナカナカ面白く、移入種のボルバキアは遺伝的変異が小さいが、在来種のボルバキアは遺伝的変異が大きいのだそうだ。移入種は水平伝播し、在来種は垂直伝播するのだろうと考えているみたい。微生物同士の関係にも興味があるようだが、そこは、よく分からなかった。
メキシコに保管されている標本をかき集めて、データベース作っています、という研究があった。変な形のコシビロがいたけど属は2つに分類している。そこにTaitiさんが登場、分類再検討した方が良いという指摘。コシビロはどこの国でも厄介ものになっている。
Taitiさんも発表しており、オセアニア?の島のファウナ調査で、ほぼ全て未記載種で、属が検討もつかないトゲトゲの種もいたらしい。
Taitiさんが覚えていてくれて、再会の握手をした。
私は行動のセクションに入ったので、明日、発表。
コスタリカのホテルより。
2013年7月8日月曜日
北米大陸
人生初の北米大陸!
本来は、成田→サンフランシスコ→ヒューストンの予定だったのだが、サンフランシスコで事故があり、全面封鎖状態。
で、成田で結構焦った訳だが、結局、同じ航空会社のヒューストン直行便に変更になった。だったら最初からこれで予定を組んでくれたら良いのに、、、ってこともなく。
当初の予定では、サンフランシスコで半日過ごし、ヒューストン行きの飛行機で機内泊して、朝一でコスタリカ行きに乗り換える予定だった。
しかし、直行便に乗ってしまったため、成田を7日の15:50に出発して、現在、テキサス州ヒューストンで7日の16:20。一日早く着いてしまった。ということで、ヒューストンでホテル探し。
空港のホテルは、マリオットなので高すぎる、、、ので、タクシーで移動。映画だと、運転手が悪役だったりするわけで、結構ビビりながら乗ってたけど、どうにか良さそうなところを見つけた。
福岡空港を出て、約19時間。未だに一睡もできず。機内では、ダイ・ハード5、アウトロー、藁の盾、プラチナ・データを観た。
ヒューストンのホテルより。
2013年7月7日日曜日
2013年7月5日金曜日
帰ってくる
今日中に済ませないといけない仕事が山積み。学会編集作業を朝一で進めて、学生実験へ。これで午前中が終了。
午後は、学生の指導案読んだり、編集作業を進めつつ、途中、非常勤の先生とお話。その後、指導案を返却して、原稿の郵送も済ませる。
その後もメール書いたり、書類も書いてみるが、色々と忘れていると思う。そうこうしていたら、東京から貴重なコシビロが届いた。今年の夏はこれに力を注ぐことになりそう。
そして、荷物削減に伴い、コスタリカにはiPadだけを持っていこうと、色々と設定しているうちにオカナシナことに、、、リセット。パソコンから復帰させるが、iTunesで借りた映画が消えてる。
もうイイヤという感じなって終了。
学生がコスタリカ出発記念に寄せ書きチョコくれた。再来週には、帰ってくるけど、、、。
2013年7月4日木曜日
2013年7月3日水曜日
協力
宮古島コシビロの解剖を終え、屋久島のを少しだけ手をつける。
人為的な環境に多いが、分布域は狭い不思議な種。沖縄島、石垣島でも採集している。
今のところ、石垣島、西表島、宮古島の林内でのみ採集している種。与那国はいると思うけど、、、。
タテジマ問題種とでも言おうか、かなりのシノニムを含む種。屋久島以南の撹乱環境に多い。
午後から、授業と学生実験。合間に、台湾からサソリモドキの標本が届いた。とても嬉しい。色々な疑問があったので非常に助かった。皆さんの協力で、良い研究ができています!
サソリモドキとコシビロは随時受け付けています。
コスタリカの準備、指導案読み、授業の改善策の模索をしているうちに終了。
2013年7月2日火曜日
手榴弾
昨日から、Google Bloggerの調子が悪い。Bloggerアプリ経由だとできるみたい。ネット検索してもヒットしないので、PCのせいかな?
一応、昨日のできごとメモ。昨日は書類書きで午前中が潰れて、午後からはヒノキ林調査の検討会。今年は調査日数を減らして、データの精度を上げる方向で進めることになった。
サソリモドキの紹介文を書くにあたって、ヤラセ写真撮影。しかし、ことごとくピンボケでやり直し。
これは石垣島で撮影した臓卵中の写真。
家の前の駐車場で死んでいたツバメを回収。
夕方、来週からアフリカに旅立つ卒業生が研究室に来てくれた。2年間滞在するとのことなので、来年、行く予定。たまに、手榴弾テロが起こるらしいが、、、。
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