Iridovirus infection in terrestrial isopods from Sicily (Italy)
Lupettia et al. (2013) Tissue and Cell, 45: 321– 327
イタリアのシチリア島で発見された青色ワラジムシ類に関する研究。著者の一人に別刷りを送っておいたので、きちんと引用してくれた、、、一部、学名が間違って引用されたけど。
分子と形態からイリドウイルスの種類を調べ、また、感染個体(Armadillidium decorum、Porcellio siculoccidentalis)の飼育も行っている。
1.行動については、光、水、接触に対する反応が無くなる(弱くなる)そうで、既報の結果と一致したそうだ。興味深いのは、青色の臓卵雌を飼育した結果、1/3匹で産卵に成功し、成体になるまで飼育したが、イリドウイルス感染の症状は出なかったとのこと。どうやら垂直伝播はしないみたい。
2.感染した個体は平均で30日、最長で79日生きた。(感染の経過が良く書かれているが)感染の最終段階になると約1週間で死ぬらしい。
3.分子データは、私達の研究を一致したということぐらい。形態については、私には良く分からない。
久しぶりに雨。結構、強く降っているが、これから、九州大学で、養老孟司さんと森本桂先生によるゾウムシの講演会に参加。