2013年8月26日月曜日

ゾウムシ講演会

ゾウムシ講演会は、色々と勉強になりました。200名ほど集まったらしい。会場で研究室の卒業生に会ったが、一般の人も結構来ていたみたい。

森本先生は、ご自身の研究成果を中心にゾウムシの包括的な講演をされ、個人的には地理分化の話が興味深かった。ゾウムシは、山が違うと種が違う、ぐらいの勢いで多様化が著しいらしい(系統によるみたいだけど)。その要因として、分散力の低さが挙げられていたが、私の扱っているワラジムシ類をはじめ、土壌性無脊椎動物は基本的に分散力は低く、ゾウムシがとくに分散力が低いと考えるのは少し無理があるだろう。

分子は扱っていないようなので、種の多様性は形態の多様性を指しているとすると、ゾウムシは形態が変異しやすい、何か、があるのかなと思った。遺伝的分化と形態変異を様々な分類群で比較すると、何か、が分かるかも。

養老孟司さんは、ゾウムシの話というよりは、昆虫にまつわるエトセトラ、といった話だった。1時間弱、スライドは使用せずに話だけで構成するのは、さすがなだな〜と思った。昆虫観察から感じたマニアックなネタを一般性の高いネタに昇華させるのも印象的。学会だと文句を言われそうだが、聴衆者に対応したということか。

見ないで絵が描けるくらい、パータン認識できるようになると、昆虫を見るのが面白くなる、というは納得させられた。

「ゾウムシの世界 美と多様性」も鑑賞。小檜山賢二さん(慶応大学名誉教授)の巨大なゾウムシの写真が飾られていた。ここまで拡大しても隅々まで綺麗なのがスゴい。


お皿に虫が、、、これは、陶芸家の奥村巴菜さんの陶芸作品。巨大、かつ、リアルな作品もあった。ダンゴムシも作ってくれると良いのだが、、、。ガラス後越しなので、ボケてます。


丸山先生の研究室も鑑賞。


ただ、一緒に言った美術科の学生が、なぜか昆虫関係者の知り合いが多いことに、一番驚いたが、、、。

今日は、SEM撮影して、1時間ほど会議。午後、先日、必死に直した浄水器が不安なのでメーカーの人に確認してもらいOKをもらう。

学生と少し研究について話をした後、9月の中学生向け実験の打ち合わせ。テーマは遺伝子なので、かなり不安。とりあえず12日に中学校で講義をすることになったが、来週は沖縄調査なので、また、ギリギリの準備かな。で、SEM撮影の続きをして終了。