2014年9月30日火曜日

逃亡生活

サソリモドキ論文の修正を少し進めて、午後からの中学生実験の準備。

そして、実験開始。迷路実験なので、やりやすかったが、時間配分に失敗。実験回数を減らして対応。


これから日曜日まで逃亡生活に入る。メールは読めると思います、、、多分。

2014年9月29日月曜日

展覧会

明日の中学生向け実験の準備。

ダンゴムシ迷路実験なので、準備は比較的楽に終わったが、時間配分が良く分からない。早く終わる気もするが、、、。

サソリモドキ論文の修正。BEASTでもコドン毎にモデルの当てはめができることを知らなかったので、やり直しとか。

今年の3月に本学の大学院を修了した学生が、早くもギャラリーで展覧会を行うのだとか。販売もするらしい。

ちなみに、第70回福岡県美術展覧会の県知事賞を受賞しているスゴい人。

2014年9月25日木曜日

先生〜

中学生向け実験で一日が終わった。

大学でも同じだけど、生徒は、学校、クラス、年、によってかなり変動がある。さくさく進んで予想以上に早く終わったり、逆にナカナカ進まなかったり。その上、今回は3時間というナカナカの長丁場だったので、時間の予測が難しかった。

今日を終えて、来週の準備はどうにかなりそうだ。

宮古・石垣調査を2地点分ソーティングしてから、かなり放置していた学会編集業務に少しだけ手を出して終了。疲れた。

先日、ゴリラに出会ってた卒業生の記事が雑誌に掲載されたということなので、早速、購入。


小一教育技術 2014年 10月号 [雑誌]

ルワンダで活躍する、井石彩香先生〜。


ルワンダは数年前から、学校では英語を使うことになったそうだなのだが、現地の教師がまだ英語に堪能でないので、それを助けているみたい。スゴいな。

写真付きです。


アフリカに行く、と聞いたときは、ちょっとビビったけど(その前は、オーストラリアに行くと、、、)、今では感心することばかり。日本に帰ってくるのだろうか、、、

2014年9月24日水曜日

ゾウリムシ

明日に迫った中学生向け実験の準備でほとんど終わった。

毎年行っているのだが、毎年実施方法が微妙に変更になり、ネタの修正が必要になるのが結構しんどい。

ゾウリムシの撮影をしたり。

2014年9月23日火曜日

彼岸花

昨日、やり直したサソリモドキBayes系統樹がすでに収束している。

結果は以前のよりも良い感じ。モデル選択は重要だなと痛感した。樹形はほとんど変わっていないので、微修正で済んだ。そのまま、サソリモドキ論文の修正を進める。

中学生向け実験について、少し考える。ダンゴムシネタで3時間はシンドい、、、。ダンゴムシの新しいネタを試すが、イマイチ。考えるのが面倒になったので、宮古・石垣のソーティングに手を出し、4地点を終えたところで終了。

大学内の所々に彼岸花が咲いている。


(枯れかけだけど)黄色もあるのか。

2014年9月22日月曜日

ゴリラ

中学生向け実験の準備を進める。25日分の資料はだいたいできた。

他に宮古・石垣調査を2地点ソーティング。

サソリモドキ論文は共著者からモデル選択について致命的なミスを指摘された。Bayesをやり直し、、、数日かかる。

アフリカに滞在中の卒業生がゴリラに会ったらしい。これはかなり羨ましい。ホントにこんな生き物が自然の森にいるんだな。写真掲載の許可をとっていないが、大丈夫だろう、、、。


かなり近くまで行けるのだとか。


過酸化水素水をこぼしてしまった。白色化しヒリヒリしている。足にもかなりこぼしてしまい、白色+赤色に、、、。


エンターキーの不調が復活。

2014年9月19日金曜日

予備実験

ほぼ一日Burmoniscus論文。他に少しだけ来週と再来週に迫った中学生向け実験のネタについて考えた。

SEMも必要な部位は大体撮り終わった。レフェリーが何て言うか、気になるが。


今週、Burmoniscusに集中したおかげで、それについてはかなり進んだが、その代わりに、他の業務が溜まってしまった。来週は、その処理で終わるか、、、。サソリモドキ論文もそろそろ再開できそうだし。

中学生向け実験は2時間×2日。1日はダンゴムシネタと決まっているのだが、もう一日もダンゴムシにするか悩む。一応、メダカの予備実験とかしてみる。

2014年9月18日木曜日

恥ずかしい

ワラジムシ類とたわむれた一日。

宮古・石垣サンプルを4地点分処理してから、Burmoniscus論文に加えるべき部位の検討と観察。SEMで示せるところはSEMを使おうということで、SEMの準備に苦戦し、撮影したりして終了。

他に研究用の試料の発送も行った。

目の数を数えたり、


枝毛の状態を調べたりとか。


ほぼ予想どおり。今日の標本ではキレイに撮影できなかった部位は明日やり直し。

故障かと思われた顕微鏡の不具合は、描画装置の使用ミスだった。検査がすぐに対応してくれなくて助かった。恥ずかしい思いをするところだった。

2014年9月17日水曜日

恐怖感

ソーティングを4地点行ってから、noduli lateralis測定で1日が終了。

どうにか全10種終了。1種は解剖用の標本が得られなかった。



予想通りの結果。どうやら過去の計測に間違いがあったようだ。計測間違いの原因も何となく分かった。

顕微鏡がおかしくなってしまった。高倍率で絞りを絞ると、視界に黒い線が出てしまう。多少、試行錯誤を繰り返したが改善されない。かなり支障をきたす状況なので、業者の方に連絡。とりあえず無料で検査をしてくれることになったが、すぐは無理らしい。


研究ばかりしていると、何か忘れているのでは、と恐怖感に襲われる。

2014年9月16日火曜日

球体状

3連休は、引きこもりお絵描きを実施し、どうにか、11種×7部位のお絵描きが完成。9月中にBurmoniscus11種論文を完成させたいのだが、、、。

今日は、宮古・石垣島調査の3地点分をソーティングしたのち、Burmoniscus論文を再度検討。やはり、7部位だけでは足りない、と痛感。

ワラジムシ類の形態観察で最も面倒なnoduli lateralisを2種進めて終了。

何気に苦労した球体状のダンゴムシ標本。これを使用して、新しい研究を始めるか、どうかを決める実験を始める。

2014年9月12日金曜日

奇人

Burmoniscus論文のお絵描き、冷凍ダンゴムシ実験、および、先日の調査の標本が届いたので1点のみ整理して終了。

先日の調査の遊び道具として持参した本。


裏山の奇人: 野にたゆたう博物学 (フィールドの生物学)

裏山という身近な自然も”じっくり”と観察すれば、新しい発見があることを熱く語りかけてくる。しかし、この”じっくり”のレベルが違う。

例えば、警戒心の強い野生の動物を観察するには、ジッとすることが重要であることに気づいた筆者は、ただひたすら待つ、という、最強にして、最高の方法で観察を行う。また、いわゆる裏山だけでなく、熱帯調査についても書かれており、攻撃性の高い熱帯の蟻には、必殺の武器を手に気合いで近づいていく。

筆者の専門は、好蟻性昆虫の分類・生態で、とくにアリヅカコオロギという、蟻の巣の中に生息するコオロギで興味深い発見をしているが、決してそれだけには留まらない。

本のタイトルにもなっているが、裏山というありふれた自然においても、脅威的な観察眼により、カゲロウによるシロアリの捕食やガの幼虫(毛虫)によるカイガラムシの甘露の摂食など、重要な発見を多発している。

少年時代から大学、そして、現在(ポスドク)という時系列で書かれているが、いずれの時期のエピソードも驚くほどに濃密である。言葉の言い回しも素晴らしく、大御所研究者の回顧録の様にすら感じる。文章も上手で、一気に読んでしまった。

エピソードが抱負過ぎて、抜粋して紹介するのも難しいが、やはり旬なネタとしては、熱帯調査でデング熱に感染したことだろう。田舎の病院では適切な処置がされず、生死の狭間をさまよったらしい。

熱帯には命を脅かす様々な感染症があり、その幾つかが紹介されているのだが、その中に、ヒトヒフバエ、というのがあるのだとか。あまりにも衝撃的ななので、リンクは貼らないが、興味がある人は検索して欲しい。グロテスクではあるが、生物の途方も無い多様性を痛感せずにはいられない。

また、とても考えさせられたのが、「生態学者は絶対に森から生きて帰らねばならない。なぜならば,フィールドで死ぬ生態学者は,国民(税金で研究をしているので)と帰りを待ち続けている人々に対する裏切り」と述べているコラムだった。不慮の事故で無くなった生態学者が多数おられるが,出来る限りの予防をしようと考えさせられた。

かなりオススメの1冊。筆者の、ただただ生き物のことを知りたい、という、純粋で、かつ、熱い思いを感じずにはいられないだろう。そして、だらだら生活している自分を恥ずかしく思うだろう。

ポスドクという不安定な環境で研究を続けている筆者を助けるという意味でも、是非、購入をして読んでみて下さい。

ただ、1つ。タイトルはもう少し分かりやすい方が良かったのでは?

もくじ
1.奇人大地に立つ
2.あの裏山で待ってる
3.ジャングルクルセイダーズ
4.裏山への回帰
5.極東より深愛を込めて

上記の筆者も著者の1名として加わっている図鑑。面白そうだけど、ちょっと高いので、と敬遠していたが、これまでの苦労に敬意を表して購入させて頂きました。


アリの巣の生きもの図鑑

2014年9月10日水曜日

唐揚げ

逃亡生活の片付け。まず、GPSデータの整理。これが結構手間取った。

標本の大半は郵送したので、まだ手元にないが、持ち帰ったいくつかの標本のうちのサソリモドキを整理。

サソリモドキ論文をどうにか完成させ、共同研究者へ送る。

昨日、家の中を走り回っていたクモ、アシダカグモ。徘徊性としては日本で2番目の大きさらしい。1番は、沖縄の水辺にいるクモだった気がするが、、、。


アップにすると目が可愛く、鋏角がカッコいい。


では、造網性も含めた日本最大のクモは?沖縄にいるオオジョロウグモ。初めて見たときは、ビビった。


実は私、このクモを食べたことがある。学生時代に5感をフルに使って生物を理解する、という主旨の授業で食べてみよう、と。唐揚げにしたので、カラカラになってしまい味は良く分からず。

2014年9月8日月曜日

石垣島3日目

空港(昨年、開港)の近くの幹線道路を中心に、19地点で採集。明日の昼に出発。

多良間島で一度見つけたのだが、写真を撮り忘れたヤエヤマサソリ。やっぱりサソリはカッコいいな。いつかサソリの研究をしてみたい。


実は、この写真の左下の茶色い点。ササラダニ類。イレコダニだけど、さすがにこの大きさでは種名は分からない。


今日までで合計74地点で採集した。研究の目的上、撹乱環境が多かったが、とりあえず、コシビロは肉眼で分かるだけ4種はいた。最も広く見られるのがタテジマ疑問種。いい加減、学名を決定しないとマズいな。


当初、西表島の固有種と考えられていたが、汎熱帯性のCubaris murinaと分かった種。分布様式が不明だが、分布状況から考えて、持ち込みかな、と思っている。

2014年9月7日日曜日

石垣島2日目

石垣島2日目。

最北端まで行ったり、林道を少し入ったりと、効率の悪い調査で14地点で調査。うち、1地点はサソリモドキのみを採集。

また、4地点は、以前の調査地の再調査。

リュウキュウアサギマダラ。アサギマダラとは系統的に離れているのだとか。

2014年9月6日土曜日

石垣島1日目

今回の調査の最大の目的は、今後、外来種のモニタリングをするための定点調査地点の設定。

昔に調査した地点を含めて50地点/島を目指しているのだが、昔の調査地点の中には、特定の分類群しか採集していない地点があるので、それらについては、今回、再調査を行う必要がある。

沖縄県最高峰、オモト岳、の調査地点は全てBurmoniscusしか調べていないので、今日、再調査に向かった。

登山道も明瞭で、500mちょっとの大したことのない山なのだが、、、やってしまった。サッサと終えようとかなりの速度で登ってたら、中腹でドット疲れが出た。朝、食べたメロンパンと再会したり、かなりシンドイ状況。

翌日、登り直しはしたくないな、と思い、どうにか頂上へ。風の通しの良い頂上で1時間ほど寝てたら復活した。軽い熱中症のだったのかも。


下山しながら7地点で採集。

樹幹にかなりの数のヤエヤママルヤスデが登っていた。未だに未記載?


赤黒の次は黄黒のアマビコヤスデ。


キノボリトカゲが飛び回ってた。爬虫類は目が可愛い。


下山後、さらに2地点で採集して終了。

ローマンゴンザレスは強いと聞いていたけど、勝てる気がしないくらい強かった。今年のベストバウトに選ばれるかな。井上がリベンジをするとか、しないとか。何戦か間に挟むだろうけど、その時を楽しみに待とう。

2014年9月5日金曜日

宮古島4日目

今日は10地点で採集し、宮古島では合計35地点(+多良間島で1地点)で採集した。コシビロは3種or4種はいそう。ハクタイワラジムシ科?の小型種は何種もいるのだろうが、分類が難しそうだ。


スジグロカバマダラが沢山飛んでいる。毒蝶で宮古島以南に分布する、らしい。


夕方、石垣島へ飛び立つ。那覇空港が混雑しているそうで、那覇ー宮古線は結構遅れており、空港が大混雑。その煽りで石垣行きもやや遅れたが無事に出発。初めての新石垣空港に無事に到着。


おとなしいとは言え、ハブのいる島。慎重にせねば。

2014年9月4日木曜日

宮古島3日目(多良間島)

諦めてはいけない、と学んだ一日。

一昨日、昨日の調査が順調に進んだので、今日は、多良間島に足を伸ばすことにした。

行けるかどうか分からなかったので、飛行機のチケットを予約しておらず、昨日、空港に行ったら、帰りの便に空席がない、と。しょうがないので、1日1往復しかないフェリーで行くことに。おかげで、2時間移動、3時間滞在、2時間移動という、効率の悪い行程となった。


人生2度目の多良間島。前回は、西表島に住んでいる頃にBurmoniscus採集に来たが、今回は、サソリモドキを狙う。恩師に昔採集した場所を聞いていたので、早速に向かうことに、、、ここで大きな問題が。

地図で見ると結構近いはずなのだが、30分ほど歩いても着かない。ん?と思い、方位磁石を出すと、、、南に見えるはずの海が、北に見える。どうやらフェリーの港を勘違いしたらしい。3時間しか滞在時間がないのに、、、移動手段は徒歩なので、もう行くのは無理だろうと諦める。

仕方ないので周辺を調べることに。炎天下、アスファルトを歩いて、めぼしい場所を見つけては、石をひっくり返すこと2時間30分、、、13:30になってしまった。結構頑張って探したのだが、サソリモドキを見つけることができない。

港の勘違いを後悔しつつ、フェリーの出発が14時なので、諦めて戻ろうかと思った瞬間、林縁の一部に開けている箇所を発見。

最後に5分間だけあそこを見てみよう、と思い、石をひっくり返した瞬間、、、


最後の最後で発見。大急ぎでフェリーに戻り、ギリギリ間に合った。

綺麗な空と海を眺めながら諦めちゃいかんな、と充実感たっぷり復路となった。来年の1月に伊良部島と宮古島が橋で繋がるだとか。


明日の夕方、石垣に移動の予定。

2014年9月3日水曜日

宮古島2日目

宮古島2日目。

16地点で調査。吸虫管として使用している遠沈管が足りなくなり、急遽、代用品探しをして、ムダに時間を使ってしまった。

今回の最大の目的は、オカダンゴムシの分布状況調査、、、といっても、いないというのを示す予定だったのが、発見してしまった。宮古島では2地点目。

2014年9月2日火曜日

宮古島1日目

13時に宮古島に到着。上陸は5回目、調査としては3回目。うち1回は那覇ー石垣フェリーの待ち時間に降りただけ。

9地点でワラジムシ類採取。外来種調査が最大の目的なので、幹線道路沿いを調べる。ということで、歩行距離はほとんどないのだが、蚊がとても多くて嫌になる。

沖縄の人工的環境では圧倒するホソワラジムシ。生体時は、粉を吹いたように白く見えるのが特徴。外来種。


沖縄では、人工的な環境に、肉眼で分かるだけでもコシビロは2種いる。うち1種はタテジマ疑問種で、もう1種がコレ。


非常に似た種が、台湾から沖縄島まで分布するのだが、それらは同一種なのか、それとも分化しているのか、ボチボチ決着を付けたいのだが、、、。

2014年9月1日月曜日

最強生物

明日からの逃亡生活に備えて、色々と他の先生にお願いをする。

その後、見直す度に見つかるサソリモドキ論文の修正。結局、共同研究者に送ることはできず、、、逃亡中も右往左往するか。

途中、会議で1時間ちょっと拘束されたり、逃亡生活の準備をしたりして終了。

風たちぬ、は全く期待をせずに観たら結構面白かった。夢の世界と病気ネタは個人的に好きではないで、それを省いて、エンジニアとしての船越二郎さんの話だけで、1:30にすれば良かったのに、と思った。病気ネタなしで感動を作って欲しかった。

冒頭の夢の世界がかなりつまらないので、そこを耐える必要がある。

逃亡生活に持っていく本を探しているときに見つけた本。


クマムシ博士の「最強生物」学講座: 私が愛した生きものたち

研究費を稼ぐためにキャラクター人形を作ったり、NASAでポスドクをしたり、話題につきない著者。

この本も、これまた研究費を稼ぐため?に実践している有料メルマガの一部を修正したものだとか。

もちろんクマムシについての興味深い紹介もあるが、この本の魅力は、幅広い生物+αの魅力を紹介しているところにある。納豆菌、サイボーグゴキブリ、から、博士・就活まで扱われており、読みながら思わずニヤニヤしてしまった。

学術書、って、気張らずに読める。

しかし、面白おかしく書かれているそれぞれのネタについて、きちんと参考文献が示されているので、興味があるネタについては、深く学ぶこともできる。研究(者)の奥深さに触れられるオススメの一冊。

もくじ
1.地上最強動物クマムシに敬礼
2.クマムシミッション・ハイテンション
3.暴かれた宇宙生命体の真実
4.キモカワクリーチャー劇場アゲイン
5.博士生態学講座
6.ぼくたちみんな恋愛ing