2017年3月24日金曜日

保管

年度末ということで、色々と書類がたまりつつがある放置して標本整理へ。

ワラジムシ類を正確に同定するには解剖してプレパラート標本を作製する必要がある。乾燥させるために一時的に保管するマッペが一杯になってしまった。


解剖はお休みして、乾燥した標本から同定をして、プレパラートボックスに保管していく。

すぐに片付けられると思い、一時期気合いいれて解剖していた公園修論の標本。

Noduli lateralisという背面に生える毛の位置を調べる。


ということで、1個体ずつこんな感じで保管する。気合い入れて分類の研究をするときは、1個体につき20パーツぐらいに分けるので、プレパラートの数が多くなる。


午後、予算の計算間違いで、もう少しシーケンスができることが判明したのでその準備。

生活史論文を進める。TableとAppendixとの修正。もうそろそろ終わりにしたい。

2017年3月23日木曜日

厄介な状況

標本整理。未解剖の標本が多いゾーンに入った。

徳之島沖永良部島沖縄島と船で移動したときの標本。

九州南部から沖縄にかけて広く分布する種、タテジマコシビロダンゴムシ。Burmoniscusなみに多数のシノニムを含む、かなり厄介な状況になっている。次はこれを片付けたい、、、と、思ってはいる。


午後、衛生環境研究所で行われた勉強会に参加。色々なことが聞けた。


大学に戻って生活史論文書き。あと少しと思ってから、目を通していなかった文献がどんどん見つかって収拾がつかなくなってきた。

2017年3月22日水曜日

たまたま

残り予算を計算しながらシーケンスの準備。計算間違いして赤字になったら自腹?

そして標本整理。今日は台湾と茨城の標本。全く関係のない地域だったのが、この2地点を連続で観察したおかげで、取り扱い不明だった種の所属がなんとなく分かってきた。

系統地理的に面白そうなsp_TAIWAN-1。形態と遺伝子データから日本産の近縁種が推定できており、琉球列島の系統地理の議論に使いたい。


遺伝子データでは、あまり形態が似ていない(と思っていた)日本産種と近縁関係が示唆されていたsp_TAIWAN-3。


たまたま、その近縁関係が示唆された種が茨城産だったので、解剖しながら観察していたら共通の形質があることが分かった。属の表徴の見直しが必要になりそう。

論文書きのために集めた文献の整理に時間を費やして終了。あと講習会にも参加した。

2017年3月21日火曜日

偶然

もう少しシーケンスができそうなのでPCRをセット。

その後は標本整理。今日は宮古島屋久島のサンプルが中心。

宮古島の種。石垣島、西表島でも確認されることから、sp_SAKISHIMA-1と呼んでいる。


熱帯の広域分布種もいた。未報告種なので学名は書けないが、日本でも広く分布する上に、いくつかのシノニムがある。

分かっているならすぐに報告すれば良いのだが、遺伝子データが不思議な結果となっており、そう単純ではないのかも、、、と悩んでいる。


こちらは屋久島で見つけた種。sp_KAGO-1と呼んでいる種。最初に鹿児島本土で見つけたのでこのように呼んでいるが、この種は分布が興味深い。近縁種との関係も含めて系統地理学的に面白そうだと思っている。


形態分類でいちばんやっかいそうなのがこの種。sp_AKUSA-2としている。これは最初、天草産の種を卒論で遺伝子解析したときに気づいた種なので、このような名前になった。

当初、福岡で見つかるsp_FUKU-1と形態と遺伝子で明瞭な違いがあったので別種と考えていたが、その後、形態では明瞭に区別できないことが分かってきた。

分布域もかなり広く、どう扱って良いものか、、、。


午後、PCR産物を泳動。バンドが薄い。古いサンプルだからかな?

生活史論文書きの引用文献を読んでいたら、面白くなり、直接関係ない論文集めなどをしてしまった。結果的に少しだけ進めて終了。

鳥取大学は昨日が卒業式だった。研究室の卒業生はいないのだが、ある学生が挨拶に来てくれた。まだ鳥取に来る前に参加した学会で偶然会った学生。

2017年3月19日日曜日

落ち葉の下の小さな生き物ハンドブック

学会編集業務が終了。どうにか年度内に間に合った。

著者から頂いた。


落ち葉の下の小さな生き物ハンドブック

著者はプロの写真家なので、綺麗な写真で広範な土壌動物群が紹介されている。

紹介されているのは各動物群につき数種であるが、代表的な種が紹介されているので、まず、これを同定できるようにして、それ以外を専門の図鑑で調べるのが土壌動物同定の近道かも。

すでに刊行されている下記のハンドブック版という扱いのようで、こちらの方が(大型本なので)各動物群ごと記述が多い。こちらの本には私の名前も紹介されている。


落ち葉の下の生きものとそのなかま (ずかん)

ちなみに大型本の方は漢字に振り仮名が付られており、小学生でも読めるだろう。ただハンドブックは写真のウェイトが大きいので、漢字が読めなくても特には大きな問題はないが。

(著者にも連絡したが)ハンドブック版のP45で、白色のワラジムシ(Porcellio scaber)として紹介されている種は、P. scaberではない。

2017年3月17日金曜日

sp

標本整理。未解剖ゾーンが終わり、種同定をしながら進められるようになった。

本日は和歌山のサンプルが多かったのだが、中国地方でもよく見られる2種が確認された。この頃の

sp_SK-2014と呼んでいる種で、昔はこれをセグロを呼ぶ人が多かった。多分、この形質をきちんと確認していないと思うけど。


SK-2014は、Karasawa et al. (2014, Edaphologia, 93: 11–27) でSpherillo sp.とした種だから。ちなみに属はSpherilloではない可能性が高い。多分、未記載種ではないのだが、学名の特定には大きな問題がある。

もう一種は、sp_SHI-1と呼んでいる種。


これは、唐沢・川野 (2014, ホシザキグリーン財団研究報告, 17: 19–54) でSpherillo sp. shi-1としたから。学名は上種よりは早く決着つくかと、、、。

sp_SK-2014は日本で最も分布域が広く、sp_SHI-1は中国地方では普通に見られるが、九州では見られない。

シーケンス結果が返ってきたが、なかなか良い成績。あとは、生活史論文書きを進めて、Resultが終わりDiscussionを少し書いたところで終了。

2017年3月16日木曜日

解剖しながらの標本整理と学会編集業務で午前中が終了。

午後、会議に出てから生活史論文書き。図を微妙に修正しながら、Resultの2/3ぐらいを書き終えたところで終了。

先日の卒論調査のときに発見した何かの実。近くの落葉から桐かな、と思っていたが、どうやら正解のようだ。