授業の準備×2、学生と学会発表の相談、文献読みで終了。
Vicariance of Pyrocoelia fireflies (Coleoptera: Lampyridae) in the Ryukyu islands, Japan
Osozawa et al. (2015) Biological Journal of the Linnean Society, 116: 412–422.
マドボタルの分子系統地理。
まず、200万年前に分化し、この分化が
155万前の島嶼化によりさらに分化が進む。
中琉球が固有なのは納得だが、八重山の種が中琉球とくっついたり、本州とくっついたり系統位置は不明瞭。
また、塩基置換速度を算出しており、COIは4.48%/Myrで他の研究よりも2倍強速く、28Sは0.394%/Myrと推定。COIの値がやや気になるな。
キャリブレーションを信じて置換速度が速いと考えるか、置換速度が速くキャリブレーションの時代がずれていると考えるか。
分岐時間を推定しているので、これを仮説として検証していくことが重要かな。ワラジムシ類やサソリモドキは、この結果よりはかなり古い分岐を示唆している。