朝一で今年最後の授業。
その後は、年末の恒例行事の文献のPDF化、論文書きで終了。
昆虫と自然 2018年 1月号、を入手。
特集は、昆虫利用の新たな可能性。知らない世界で、とても勉強になった。
昆虫と言っても、その多くはアメリカミズアブの話。
本種は、名前から想像できるが外来種で生ゴミなどで発生する。ハエの幼虫をウジ虫と呼んでいるので、生ゴミにウジ虫を発生させる昆虫と言える。
こんな不快害虫になり得る昆虫を有効利用するための研究が進んでいるよ!、という特集である。
簡単に言うと、ミズアブに生ゴミや家畜の糞に産卵させ、ウジ虫を発生させる。そして、そのウジ虫(or蛹、成虫)を養殖や家畜の餌として利用しようというのだ。
なぜならば、世界の食料生産量の1/3は廃棄されているそうで、日本などではその廃棄物は生ゴミとして焼却している。したがって、有機物を二酸化炭素として待機中に排出している。
しかし、上記の方法が実現すれば、生ゴミ⇒動物性タンパク質(昆虫)⇒餌⇒食料生産、という循環が可能となるのだ。
また、昆虫の蛹を養殖の餌として使用したら免疫力が高まることもあるらしい。
一方で、生物濃縮などが起こる可能性があり、また、飼育のコストなども考えると、すぐに実用化とはいかないようだ。