2019年12月24日火曜日

森林と野生動物

午前
・論文書き

午後
・論文書き

修正原稿ができたので共著者に送る。

ここ数日は、卒論用も含めてRでの作図に悪戦苦闘、、、少しは成長した気がする。


森林と野生動物 (森林科学シリーズ 11)

「森林科学シリーズ」の1冊。野生動物となっているが、基本的には哺乳類が扱われている。

具体的には、ネズミ・ウサギ、ニホンジカ、ニホンカモシカ、ツキノワグマ、コウモリが各章で取り上げられている。

特徴としては、森林被害の側面の記述が多いことだろう。哺乳類は見た目の可愛らしさから保護対象として扱われることが多いが、人間と動物の共生を目指すには適切な管理方法も考えなければならない。可愛さに目を奪われず、科学的なデータに基づき必要であれば駆除もしなければならないことを教えてくれる。

また、都市化の影響や、島嶼生態系における外来哺乳類の話題も扱われている。さらに、リーモートセンシングやビックデータなど最新の研究手法についての解説もある。

基礎から応用まで簡潔にまとめられた読みやすい一冊。森林の獣害は授業でも扱っており、アンケートによると学生の関心が高い、、、自主学習で読んでくれると良いのだが。

もくじ
1.野ネズミ類とノウサギ類
2.ニホンジカ
3.ニホンカモシカ
4.ツキノワグマ
5.森林景観におけるコウモリの多様性と保全
6.農村・都市へ進出する野生動物
7.都市化と哺乳類の関係を探る
8.外来捕食者が島で引き起こす静かで大きな変化
9.情報化社会における哺乳類の空間解析・今後の展望
10.変わりゆく森林・林業と野生動物