2022年7月13日水曜日

メッシュ

午前
・授業準備

午後
・研究相談
・授業準備
・データ整理

砂丘の分布情報の定量化に悩む。

砂丘中を歩き回って、動物を確認したらプロットを打っている。
これを経年で調べることで、変化をモニタリングするつもりだったのが、実際にやろうと思ったら結構難しいことが分かった。

個体群密度の低い動物であれば、確認した個体全てを記録することはできるが、高密度の動物(アリなど)では、到底やっていられないので、複数個体で1個のみプロットを打つ。そのため、「プロット数≠個体数」となり、個体数(プロット数)で比較することができない。

ということで、分布面積で評価する方法を検討する。

一番簡単なのは、全ての点が含まれるような輪郭を描くことだが、砂丘の動物の多くは林縁にも分布するため、結局、砂丘全域が覆われてしまい意味がない。

そこで、次に考えたのが、メッシュ(グリッド)を作成して、プロットが含まれるメッシュの数を数える方法。

メッシュは、Rで「sf::st_make_grid()」を使うことで作成できるが、砂丘の形に合わせたメッシュを作成するため、QGISで作成した。

メッシュに含まれるポイントは、「sf::st_intersects()」で調べることができる。例えば、50mメッシュを用いて、確認された地点のみをオレンジにしたのが下図。
メッシュサイズを100mにした場合がこれ。
この方法だと、記録されたメッシュの数で分布域の経年が評価ができる、、、気がする。しかし、メッシュサイズをどのぐらいにすれば良いのか、など、検討すべきことは、まだ、色々とある。