2024年8月28日水曜日

1日交代

午前
・ハンミョウ調査

午後
・授業準備
・データ解析
・論文書き

本日は、群集論文を進める。論文書きは一度悩むとやる気がなくなるので、リフレッシュを兼ねて分類、群集を1日交代でやったらどうか、、、と考えた。

良い感じ(と信じている)の図はできている。

2024年8月27日火曜日

予想通り

午前
・卒論手伝い(野外調査)
・データ整理

午後
・論文書き
・PCR実験
・PCR産物精製
・データ整理

論文書きの続き。NJで系統関係をひとまず確認しておく、、、予想通りで良かった。

2024年8月26日月曜日

一寸の虫にも魅惑のトリビア

午前
・卒論手伝い(野外調査)
・書類作成

午後 ・書類作成
・論文書き

ザトウムシの本とほぼ同時に出版された鶴崎先生の本。

元は鳥取県版の新聞に書かれていた記事で、書籍にするにあたり書き直したそうだ。

タイトルにあるように、60の虫(昆虫ではなく小型の動物の意味)を様々な角度から紹介している。

「様々な角度」がこの本の醍醐味で、単なる形態は生活史の紹介ではなく、副題にある進化や行動生態学的な観点から説明がなされている。

そのため、紹介されている動物は、比較的身近なものが多いが(と言っても私は見たことない種が多い)、「そうなのか」と新しい発見が数多くある。

未解明のネタも書かれているので、研究ネタを見つけるのにも参考になるかも。

実際に研究で扱ったり、学生が興味を持ちそうな動物を選んでいるらしい。このように身近な動物を用いて、面白い話ができると良いなと痛感した。

新聞で紹介するにあたり、わざわざ生態写真の撮影を試みた種もいるそうだ。すぐにネット画像で誤魔化そうとする姿勢を反省した。

目次は長いので省略(60話分ある)。

2024年8月23日金曜日

GLMの多重比較

午前
・卒論手伝い(野外調査)
・データ解析

午後
・会議
・データ解析

GLMの多重比較に試行錯誤中。

multcompパッケージのglht()を使うのが多いようだが、変数の組み合わせごとにAICを算出する方法もあるそうだ。

参考サイト
glmの多重比較(ロジスティック回帰編)
glmにおける多重比較(カウントデータ編)
モデル選択に基づく多重比較: 正規分布に従わないデータを例に

2024年8月22日木曜日

予定の通り

午前
・卒論手伝い(野外調査)
・PDF自炊

午後
・論文書き
・データ整理

朝立てた予定の通りには、ナカナカ進まないな〜と実感して1日が終了。

2024年8月21日水曜日

ハマダンゴムシの雌雄

午前
・ハンミョウ調査
・卒論手伝い(野外調査)

午後
・資料作成

砂丘から戻って、そのままネズミ観察。暑かった。そして、午後、気づいたら寝てた。

ハマダンゴムシの雌雄について質問を受けたのでメモ。

他のワラジムシ亜目と同様に、基本的にはオスの生殖器官を確認することになるが、オカダンゴムシと比べると非常に見づらいので注意が必要。

腹部を腹面から観察すると、メスは真ん中に隙間が見えるが、オスには白い構造物が詰まっていることが分かる。これは第2腹肢内肢で、メスの生殖孔への挿入に使用されるらしい。

第2腹肢内肢を挿入に使用するのは祖先系統の形質らしく、ヒメフナムシ属も同じである。一方、オカダンゴムシなど派生系統では、第1腹肢内肢も発達している。ちなみに、第2腹肢内肢も細長い構造をしており、挿入の詳しい仕組みは(私には)良く分からない。

2024年8月20日火曜日

相変わらず

午前
・卒論手伝い(野外調査)

午後
・会議
・論文書き

久しぶりに形態分類に関する論文を書きすすめる。
研究室に訪問してくれていた陶岩先生との共同研究の一つ。早く形にしたい。

日が沈むのは随分と早くなった、、、が、昼間の暑さは相変わらず。

2024年8月16日金曜日

ザトウムシ:ところ変われば姿が変わる森の隠遁者

午前
・卒論手伝い(野外調査)

午後
・授業手伝い
・データ整理

丸ごと一冊、鶴崎先生の専門であるザトウムシを扱った本。

ただし、単にザトウムシの分類や生態を紹介しただけの本ではない。

鶴崎先生自身の調査結果を、繁殖戦略や群集生態、マクロ分布パータンの法則などと照らし合わせて議論・解析がされている。とても勉強になった。

鶴崎先生の主な研究手法は、広範囲のサンプリングで得られた標本の形態観察と(染色体の)核型分析である。飼育実験も行われているが、前者が主であることは間違いない。

染色体観察という必殺技はあるものの、分布調査と形態観察は誰にでもできる。しかし、多くの場合、「●●に▲▲が居た」や「▲▲は■■の形態をしている」と単に事実を記載して終わってしまう。

一方、本書では、ザトウムシ研究を通して発見した地理的分布のパターンや特殊な形態を作り出す進化メカニズムに言及しており、とても読み応えのある一冊となっている。

しかも、その議論の範囲は広く、雄・雌先熟、地理的単為生殖、オスの2型、クライン・交雑帯と種認識、マクロ分布の法則(逆ベルクマンの法則、ラポポート則、種数-標高、種数-面積)、ミューラー型擬態、排他的分布と繁殖干渉、形質置換など、様々な角度から自ら見つけたパターンの説明を試みている。

加えて、染色体の変異に関する議論も行われている。

このように議論をするには、当たり前だが、これらの知識を持ち、深くその意味を理解していなければならない。

逆に捉えると、このような知識を持っていれば、単に生物の分布を調べたり、形態を観察するだけでも、様々な疑問が生まれ、そして、それを解く面白さを体験することができる。

生物の多様性を深く理解するには、生物の観察だけでなく、文献を読み知識をつけることが非常に重要であることを痛感させられる。

ザトウムシの一般的な形態的特徴や生活史の説明もあるが(30種のカラー写真や採集・保管方法の解析もある!)、本書はザトウムシを紹介した本というよりも、ザトウムシを通して、生物の多様化メカニズムに迫る本という印象を持った。

生物地理(分類?進化?)の研究者が、どのように生物を観察しているのか実感できる一冊。ザトウムシに興味がある人だけでなく、生物採集や生物観察から学術研究にステップアップしたい人にもおすすめ。

目次
第1章:ザトウムシとは
第2章:1年をどのように過ごすか
第3章:地理的変異と分布
第4章:日本のザトウムシ研究の開拓者
第5章:ザトウムシ雑学
第6章:採集の方法と標本の作り方
第7章:日本産ザトウムシ30種のプロフィール
 

2024年8月9日金曜日

オカダンゴムシの遺伝構造

人生初のMRIを体験して、特に異常はないことが分かった。良かった。

和文+短報ですが、論文が受理された。卒論x2をまとめたもの。

大瀧由香・猪野真也・唐沢重考 (印刷中)
日本におけるオカダンゴムシArmadillidium vulgare (Latreille, 1804) の遺伝構造
Edaphologia

こんな感じの図。
短報だけど、結構、良いデータだと思っている。本当は海外のデータもたくさん入れるつもりだったけど、色々とあって諦めた。

2024年8月8日木曜日

閃輝暗点

午前
・標本整理

午後
・論文書き ・機器修理

朝、大学に来て、30分ほどPCを観て、エアコンのボタンを押すために立ち上がって、再度、机に戻ってPCを観たら、何とくなく見ずらい。何だか眩しい。

最初は、気のせいか?と思ったけど、落ち着いて色々な方向を眺めてみても見ずらい。

さらに、冷静になると視野の一部がプリズムのようにキラキラ輝いて眩しく感じていることも分かってきた。

これぐらいから、まずい状況では、とドキドキした。

片目ずつ閉じたり、両目を閉じたりしてみても、状況が変わらないので、眼球ではなく、神経・脳の方で何かが起こっていそうだなと考えた。

ネットで検索すると、まずヒットしたのが「光視症」。ただ、光が一瞬見える状態ということなので、少し違う。

さらに検索を続けると「閃輝暗点(せんきあんてん)」がヒット。

まさに、こんな感じこんな感じ

1時間ぐらいすると消えていく、ということで少し安心したが、その後に、強烈な頭痛や吐き気がでることがあるということで再びドキドキ。

どんなに強い頭痛が起こるのか心配していただけど、特に、頭痛は起こらなかった。

良かった、良かった、と思っていたら、中高年で閃輝暗点のみで頭痛が伴わない方が注意が必要ということ。検査してもらおう。

2024年8月7日水曜日

2ヶ月

午前
・ハンミョウ調査

午後
・資料作成
・標本整理

久しぶりに少しだけ標本を整理。

前期のテスト期間も終わり夏休みに突入。

ということで、ここから2ヶ月が研究シーズン。

2024年8月5日月曜日

夏は終わり

午前
・卒論手伝い(野外調査)

午後
・Rゼミ
・研究相談
・授業準備

砂丘をウロウロすると、昆虫の遺体を見る機会が多くなった。まだまだ暑いが、すでに夏は終わりに向かっている。

オオヒョウタンゴミムシ。
再び、シロスジコガネも発見。