2024年1月3日水曜日

2024年の目標

2023年の目標を振り返る。

1)伊豆諸島のコシビロダンゴムシ相の論文化。
⇒2022年にリジェクトされた論文でデータを追加して再投稿する。一度、投稿しているので大丈夫でしょう。
⇒大丈夫じゃなかった。再度、リジェクトされ、どうにか3つ目の雑誌で受理された、、、1月2日に!
Karasawa S., Murase M., Yoshikawa A., Suzuki H. (in press)
Distribution pattern of Armadillidae species (Crustacea: Isopoda : Oniscidea) on the Izu Islands, Jpana.
Journal of Asia-Pacific Biodiversity.

2)宍道湖と浜名湖のフナムシ相の論文化。
⇒卒論×2、修論×1、共同研究のもの。和文なので簡単に書けると思ったが(夏には投稿できると思っていた)、修論の一部ということもあり手こずっている。1月中には投稿できそうな段階まできた。
無事に受理されました。今月中に印刷される予定。

3)オカダンゴムシの系統地理の論文化。
⇒卒論×2の論文化。解析も終わり、文章を書き始めている段階。予算との関係で年度明け早々に投稿できる感じか。
⇒投稿できなかった。これ以上は延ばせられないので、方針を変えて、今年中には投稿してみせる。

4)琉球列島、小笠原諸島のコシビロダンゴムシ類の論文化。
⇒共同研究者から貴重な標本をたくさん頂いている。2〜3本ぐらい書けそうだが、ひとまず、早急に進めたい種がいる。すでにホロタイプも借りているが、ナカナカ進まない。
⇒驚くほど進まなかった。

5)ヒメフナムシ類の種分類の論文化。
⇒共著論文はすでに査読中で、そのうち受理されそう、、、と思いたい。これとは別に、種分類もおおよそ整理できてきたので、西日本の種に関する種分類の論文を書きたい。卒論×2の成果となる。
共著論文は無事に受理された。原著論文はまだ手が出せていないが、現状を紹介した記事が2月頃に出版される予定!

6)西日本のコシビロダンゴムシ類の種分類の論文化。
⇒共同研究であり、他大学の修論でもある。データを預かっておきながら1年経っても論文化できていない。関連するホロタイプもすでに借りたのだが手つかずのまま。
⇒こちらも進まず、、、。

7)フナムシ類の種分類の論文化
⇒2)の続編となる。修論の成果で一気に書いてしまいたい。
⇒学会発表はできたが、論文化には、かなりの時間がかかりそう。

8)砂浜生態系における昆虫相の論文化。
⇒卒論の成果だが、ナカナカ良い結果で引用にも使いやすいので早く論文化したいが、いかんせん種同定が不安なので、再度、やり直す必要がある。
⇒学生に標本整理をお願いして、大体、整理できた。今年、論文化したいランキング上位。

9)砂丘カエルの論文化
⇒修論の成果。これに関しては、卒業生である筆頭著者が頑張ってくれているので問題ないと思う。見守るだけ。
無事に出版された。学生が本当に頑張ってくれた。(他大学)博士課程の学生なのだから当たり前という気もするが、成長を感じながらのやりとりは楽しい時間だった。

10)とうとう小笠原諸島へ!
⇒行けませんでした。

11)Raspberry Piで実験装置を作製する!
⇒2022年はpythonの勉強を頑張ろうと思ったが、勉強することが目的であったため、ほとんど進展しなかった。ということで、Raspberry Piの工作にpythonを使いながら勉強をしてみようかと。
⇒pythonの勉強は、ほんのちょっとだけやったけどRasberry Piは手がつけられず。

12)ワラジムシ亜目データベースの更新。
⇒現在、全データを再チェック中。家で時間のあるときに作業をしているのだが、進捗状況は5%ぐらい。

印刷中を含めて2023年は4編の原著(英語)、和文原著が1編が受理された。

その他、報告文が英語1編、日本語1編、2024年出版予定の幼児向け雑誌の監修を行った。あと、2編の報告文を投稿中。

生産性はやや高かった気もするが、年初めに立てた目標はほとんど達成できていないので、2024年の目標はもう少し現実的する。

1)修論×2の投稿
⇒1つは上記の博士課程の学生の修論。こちらはやってくれるでしょう。もう1つは解析が面倒なので私も頑張らないとダメそう。

2)キノボリトカゲの食性研究の論文化
⇒共同研究&卒論。色々と試行錯誤を続けているが、どうにもならない気がしてきた。方針を変えて出版最優先で進める。

3)砂浜生態系における昆虫相の論文化
⇒学生が標本の再チェックしてくれたので、今年中には決着をつけたい。

4)オカダンゴムシの系統地理の論文化
⇒論文にするモチベーションがかなり下がってしまった。方針を変えて出版優先で進める。

5)ヒメフナムシの記載
⇒上に色々と目標を書いているが、今年からは、ワラジムシ亜目の種分類が中心となるように頑張りたい。ヒメフナムシも一気に終わると良いのだが、まず無理なので、先日、約束をした1種の記載を片付ける。

6)ある種の雄の再記載
⇒雌で記載された種の雄の標本を提供してもらった。とても珍しい形態をした種なので雄の形態を報告しておきたい。

7)日本未記録属の報告
⇒2名の方から提供してもらった標本が日本未記録属である可能性が高いことが分かった。極小標本なので解剖が難しそうだが、数種しか含まない属なので種分類は簡単そう。未記載か初報告か分からないがどうに片づけたい。

ここまではどうにか頑張りたい。

8)西日本のコシビロダンゴムシ数種の種分類の整理
⇒共同研究&ホロタイプを借りている、という状況でいい加減決着つけないといけないのだが、、、。

9)小笠原産ワラジムシ亜目の種分類
⇒再記載、初報告、未記載種?の記載と、やるべきことが多くある。とりあえず、日本初報告は早めに決着をつけたい。

10)Burmoniscus属の1種の種分類の整理
⇒中国から訪問していた陶岩先生が頑張って研究を進めてくれていた種をどうにか報告したい。

11)日本産ワラジムシ亜目データベースの更新
⇒分布、シノニム、形態写真と中途半端に手を出して、どれも終わらなくなった。できるだけ一つのデータで済むようにデータを更新していく。

結局、理想の目標になってしまった。

2024年は種分類の研究を飛躍させたい。