2012年9月16日日曜日

松枯れ

すでに締切が過ぎた書類を色々と提出する。週明けに提出しなければならない書類も書いて、半日とちょっと終了。それでも、かなりの数の書類を読まずに廃棄してしまったが。

標本整理の続き。とりあえずアルコールを入れ替え、個体数の多い地点については、大きめの容器に入れ替えたり。先月行った和歌山のサンプルも現在この状態になっている。

ここからが面倒で、今度は、1瓶に1個体ずつ通し番号を付って入れていく。で、その後に解剖して、初めて種名が確定する。和歌山と琉球調査で約90点。1地点につき10〜30個体採集しているので、1000〜2000個体、、、。これから1年はかかる。必要な場合にはDNAも調べる。こうやって地道に生物相が解明されていく。

奄美大島で最も印象的だったのが、松枯れの被害が大きいこと。一見紅葉に見えるが、全て枯れた松。


原因はマツノザイセンチュウという線虫で、北米原産の外来種。

線虫は空を飛べないので、この線虫だけだと拡散しないのだが、松を齧るマツノマダラカミキリの体にくっ付くことで拡散することができる。実は、このマツノマダラカミキリは在来種で、松を齧るのだが、枯死させることはない。長い進化の歴史の中で、緩やかな関係が出来上がったのだ。そこに外来種が加わることで関係が壊れた。


進化の歴史を無にするような行為は極めて危険であることを認識しなければならない。奄美大島最大の港、名瀬港には松の持ち込み禁止に関する看板があった。

これからの学校教育では、きちんと教えなければならないだろう。

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