科研報告書とポスターを進める予定だったが、気になって仕方ないので、今日は一日、Burmoniscusに集中。何となくイメージができて、気持ちが落ち着いた。
とある人から質問。ダンゴムシはオシッコをするのか?結論から言うと「しない」。
そもそも、ナゼ、オシッコをするのか?これは高校生物で習う内容で、アミノ酸を分解するとアンモニアが生成されるのだが、生物にとって有毒なので、体外に排泄する必要があり、オシッコとして排泄している。
ちなみに、人などのほ乳類、両生類、サメなどは、アンモニアを肝臓で無毒の尿素に変えてから排泄する。この尿素は水に溶けるので、いわゆるオシッコとして排泄できる。
鳥やは虫類は、尿酸の形で排泄することになるのだが、尿酸は水に溶けないので、どろっとした形で排泄する。車のフロントガラスなどにくっ付いていてガッカリするあの「鳥の糞」。白いヤツは、実は糞ではなくオシッコだったりする。
そして、水中生活する動物の多くは、有毒のアンモニアのまま体外に排泄することができる。体外に出してしまえば、水に溶けて拡散されるので安心、ということらしい。
では、ダンゴムシは?今のところ、ワラジムシ類の体内から尿素は発見されておらず、アンモニアと尿酸が見つかっている。尿酸は、体内でアンモニアに変えてから排泄する。では、どうやって、アンモニアを排泄するのかというと、一つは、糞に混ぜて排泄する。もう一つは、ガスとして排泄する。つまり、ダンゴムシは、アンモニアを「ウンチとオナラ」で排泄している。したがって、オシッコはしない。
アンモニア排泄は水中生活する動物の特徴なんだけど、、、ワラジムシ類は元々、海に住んでいたので、そのときの名残なんでしょう。あと、乾燥にとても弱いので、オシッコで水分を捨ててしまうのは、もったいないのだろう。
巣箱を取り外していたら、まだ子育て中だった。邪魔をしてしまった。無事に成長してくれれば良いが。