多足類は、気管(気門をもつ)で呼吸する。コムカデは気門が頭部にある(節足動物の多様性と系統 石川ほか, 2000)。
閉鎖血管系をもつ動物群:紐形動物、環形動物(ミミズ、ヒル)、ユムシ動物、ホウキムシ動物、腕足動物、軟体動物の頭足類(タコ、イカ)、半索動物の腸鰓類、原索動物の頭索動物、脊椎動物(岩波生物学事典 2000より)
結構、閉鎖血管系(毛細血管で動脈と静脈がつながる)を持つ無脊椎動物がいるんだね。
昆虫やワラジムシ類は開放血管系といって、毛細血管がないので、心臓が鼓動すると、血液は体内の隙間(血体腔とか言われる)をジワ〜と広がる感じで、閉鎖血管系の動物は、体中に血管があるので、血液は血管を通ってビュォーって広がる感じか。節足動物が脊椎動物のように大きくなれない一つの要因として、この
公開講座で触れておきたいこと。解剖実習でイカがしばしば使われるらしい。イカは、レンズを有する眼や閉鎖血管系、高度な神経系など、脊椎動物に似た性質があるので、解剖実習に使われている。新指導要領では、無脊椎動物の特徴を学ぶのだが、その材料として、軟体動物のイカとタコが挙げられている。上記のように、イカは無脊椎動物としては、かなり特殊な性質があるので、その点を理解して扱う必要がある。
熊本の思い出。
ワラジムシ類の採集地を探していたら偶然、たどり着いた。霊厳洞。あの宮本武蔵が五輪の書を書いた場所なんだとか。近くでコシビロを採集してみた。